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危険!?その対応では、モラハラがもっとひどくなる。

本記事では、『職場のモラハラ対処方法』をご紹介します。

大森篤志

こんにちは、一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長の大森篤志です。

『モラハラ夫、モラハラ彼氏の対処法』についてはコチラの記事を参考にして下さい。
【モラハラの原因と対処方法】職場だけじゃない!?夫、彼氏までもが…

パワハラは知っているけれど、「モラハラ」って何?

まず、モラルハラスメントという言葉になじみの薄い方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明いたします。

一般的に知られているパワーハラスメント(以下、パワハラ)は日本で生まれた和製英語です。それに対してモラルハラスメントは海外で生まれた言葉になります。

モラルハラスメントという言葉を初めて使ったフランスの精神科医「マリー=フランス・イルゴイエンヌ博士」は、職場のモラルハラスメント(以下、モラハラ)を次のように定義しています。

モラルハラスメントの定義

言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせること。(参考:コトバンク

1990年代の後半に生まれた比較的新しい言葉ではありますが、現代の大きな社会問題とも言えるまでに認知されるようになってきました。

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「モラハラ夫との離婚に悩む7人の妻」専門家が対処法を解説!
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なんて厄介なのっ!?【モラハラの特徴】

危険!?その対応では、モラハラがもっとひどくなる。2
モラハラは、“加害者の問題である”と私は考えています。

モラハラの特徴はパワハラと共通する部分もありますが、決定的な違いは『被害者以外から見えるか?見えないか?』です。

パワハラの場合は、部下を人前で怒鳴るなど、「それはやりすぎでしょ!」と周りから認知されやすいため、大抵の人は同じ職場内でパワハラがあれば気づいてくれます。そのため、周りの誰かが内部告発してくれたり、集団で主張するなどの動きが出たりして問題が解決することもあります。

しかし、モラハラは違います。モラハラの場合は、その人の名前はあえて出さずに悪口や嫌味をわざと本人(その人)に聞こえるように言ってみたり、その人が気にしているコンプレックスを気づかないふりをして指摘したりと陰湿です。その行為は、ほとんど公になることはありません。周りに気づかれずに行われるため、本人にしか分からないことが多いのです。

モラハラは周りから見えにくい

例えば、次のようなサイレント行為がそうです。

  • 無視する
  • わざとらしい咳払い
  • 不快感を示す(溜め息をつく、不満そうな表情、睨みつける 等)
  • 見下すような態度(軽蔑の眼差し、静かな冷笑 等)

また、モラハラ被害者は「他人の助けを期待できない」という絶望感を抱きやすいため、とても厄介なことに「加害者を許せない」と思うのではなく『自分はダメな人間だ』と思ってしまう傾向があるのです。

加害者心理を知ることがモラハラ解決の第一歩

モラハラ解決の第一歩は、まず『相手を理解すること』です。

もしかしたら、

  • 「被害者が加害者を理解するって…それはおかしな話では?」
  • 「加害者を理解するなんて無理です!っていうか絶対イヤ!」

と思われた方もいるかもしれません。

でも、よく考えてみてください。

「なぜ自分はモラハラされるのか?」を考えてしまうと、モラハラ被害者の傾向からも分かるように「それは自分がダメだから」という結論を出してしまいがちです。

そうならなかったとしても「どうして自分ばっかり」と余計にストレスをためてしまうだけです。ですから、「あの人は、なぜモラハラをするのだろう?」と逆を考えてみるのです。

「自分がモラハラされる理由」ではなく『相手がモラハラをする理由』を考えてみる。その理由をきちんと知れば、自分だけを責めるようなことはなくなると思います。

自分を責めないこと。それがモラハラ解決の第一歩なのです。

モラハラ加害者の心理とは?

モラハラをしてしまう理由。それは一体何なのでしょうか?

実は、加害者自身、被害者を作らなければ生きていけないマインドに陥っています。

その理由は、「不安」です。攻撃性の裏にあるものは絶対的な不安なのです。

この不安とは、

  • 弱みを見せたら自分はダメな人間だと分かってしまう
  • ダメな自分は誰からも相手にされなくなってしまう

という「怖れ」です。

加害者は、こういった怖れに強く縛られているため、周りの人間を攻撃して、自分が正しく、相手が間違っているということを証明し続けていないと不安でたまらないのです。

さて、ここからは「すぐにできるモラハラ対処法」をご紹介したいと思います。

すぐできる!モラハラ加害者に対する対処法

モラハラ加害者に対する対処法は、『相手の目を見ること』です。

しっかり自分のほうを見られていては、相手も好き放題にはなりにくいという心理をつくのです。

「それだけ?」と思われるかもしれませんが、実行できれば驚くほど効果がある方法ですよ。

リアルな現場では、加害者の目を見ることができなくなっている被害者はとても多いようです。しかし、うつむいてばかりいては何も変わりません。

むしろ、うつむいているあなたを確認しながら、加害者は、あなたを『モラハラしても大丈夫な人』と判断します。

軽視されないようにするためにも、「私にそんなことをすると大変なことになりますよ」という意志を目で加害者に訴えることが賢明なのです。

この方法は、モラハラではなく、上司などから一般的な指導を受けている(怒られている)ときでも効果があります。

相手の目をじっと見続けていると、徐々に相手の興奮が収まり、明らかに怒り心頭だった顔も徐々にいつもの表情へと変わっていきます。

はじめのうちはハッキリこちらを見据えていた目も、しだいに焦点がぼんやりと外れ、視線をそらすようになり、どこか自分が後ろめたい気持ちになったような心理状態が見えてくるのです。

この方法は、モラハラ加害者に対しても有効です。

『相手の目を見る』という対処法は、「これ以上はヤバイかもしれないな」「もうこの辺にしておこう」と相手に危険を感じさせることができる最も簡単な方法だと言えるでしょう。

まさに、『目は口ほどに物を言う』ということです。

モラハラへの最終手段とは?

モラハラへの対処法をシンプルにまとめます。

  • 「攻撃性の裏にあるのは不安」であり、「相手は自分を怖がっている」ということを覚えておく
  • 加害者を避けるのではなく、しっかり目を見て対処する

目を見ていたことで相手が言いがかりをつけてくるようであれば、思い切って衝突し、周りに気づかせるというのも手段の一つになるでしょう。

モラハラは「見える化」することで解決につながりやすくなります。

しかし、見える化しないうちに「この人にモラハラされてます」とヘタに主張してしまうと、証明できないことが多いわけですから、自分が不利になってしまうことにもなりかねません。

まずは、『相手の目を見るだけ』という大人の対応をしてみてください。

相手の目を見ても、公になって上司に相談しても、いっこうに解決しないようであれば、最終手段は、会社を辞めればいいんです。

あなたあっての人生です。自分をボロボロにしてまで今の会社で働き続ける必要なんてどこにもありませんよ。