仕事探しや転職の優先順位は自分の特性と長続きする職場環境

仕事探しや転職の優先順位は自分の特性と長続きする職場環境

今回は、自分に合った仕事探しや、転職活動時の優先順位に迷ってしまっている方へお届け致します。

優先順位をつけるのに大切なポイントは2つです。

  • 自分の特性(価値観/興味/能力/性格傾向など)を知ること、理解すること。
  • 自分にとって長続きしやすい職場環境を知ること。

これから質問する7つの問いに答えると、自分への理解が深まり、仕事探しや転職活動が今よりもスムーズに行えるでしょう。

 

大森篤志

こんにちは、一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長の大森篤志(国家資格保持:キャリアコンサルタント)です。

「職場が自宅から近いから」「なんとなく興味があるから」という理由だけでは仕事を長続きさせることは難しいです。

せっかく時間をかけて考え、悩んだにも関わらず、就職した後に「自分に合っていないかも」と後悔しないためにもぜひチェックしてみて下さい!

やり方は簡単です。

「今の自分は、なのか?なのか?」いずれかを素直な気持ちで選んでみて下さい。

【特性チェック】あなたは、「A?」or「B?」

質問1


A:人に何かを説明する時は、一から順を追って丁寧に話すほうだ。(例:結論は最後に話す。仕事で結論から話す指導をされているが守れないことも多い。 等)

B:人に何かを説明する時は、伝えたい部分から話すほうだ。(例:結論から話す。仕事では結論から話すことが徹底できている。 等)


質問2


A:説明書はちゃんと読んで手順を守るほうだ。(例:手順通りに取り組むとストレスが少ない。決められたやり方や手順に従う方が楽でいい。 等)

B:説明書はサッと目を通すか、一切読まずに取りかかることもある。(例:やり方や手順が決められていると窮屈。自由にやりたい。 等)


質問3


A:何かを始める時は「堅実的な方法」をとるほうだ。(例:確実な道を進もうとする。現実的に考え、すぐに出来そうな既存の方法に意識が向く。試されていないことや新しい方法を試すのは不安。「こうすればこうなる」というある程度リアルな結果が見えていないと行動できない。行動する前にゴールまでに何をどれくらいしなければいけないか具体的に考える。 等)

B:何かを始める時は「革新的な方法」に挑戦するほうだ。(例:不確実な道でも進もうとする。不安はあっても「とりあえずやってみよう」と思い切った行動ができる。従来のやり方に魅力を感じない。様々な空想を膨らませ、すぐには実現しそうもない創造的な考え方をする。一気にゴールを思い描き、そこに至るまでの地道な努力にはあまり目が向かない。 等)


質問4


A:物事の「木」を見るほうだ。(例:情報の詳細まで把握しようとする、。話の内容や手順などは隅から隅まで詳しく知りたい。一から順に手取り足取り教えて欲しい。 等)

B:物事の「森」を見るほうだ。(例:全体像を把握しようとする。基本的に情報はザックリで構わない。話の内容も概要やポイントだけ分かればいい。コツを教えて欲しい。 等)


質問5


A:物事を解決させようとする時は「すぐ効果が期待できる即効性のある方法」を選ぶほうだ。(例:いつも以上に肩こりが酷い場合、すぐ病院に行くことはせず、まず湿布を貼り2〜3日様子を見る。 等)

B:物事を解決させようとする時は「多少時間がかかっても根本的な解決になる方法」を選ぶほうだ。(例:いつも以上に肩こりが酷い場合、すぐに病院に行く。 等)


質問6


A:未来よりも「現在」を優先するほうだ。(例:あまり辛抱強いほうではなく「今が幸せでなければダメ、今を楽しむべき」と考えている。物事を短期で見ている。 等)

B:現在よりも「未来」を優先するほうだ。(例:辛抱強いほうだと思う。「苦労は報われる、今の経験は将来に活きる」と考えている。物事を中長期で見ている。 等)


質問7


A:他者の発言やその時の状況は詳細まで記憶しているほうだ。(例:洞察力やその時の状況記憶力は良い方だと思う。その場で誰が何をしていた等の詳細までよく覚えている。 等)

B:他者の発言やその時の状況はあまり覚えていない。(例:全体のイメージはあっても、詳細までは覚えていない。けっこう忘れている。 等)

以上となります。

質問に答えている中で「これまでの自分の行動や思考のパターンが見えてきた」という方は、自己理解が深まったと言えそうですよ。

【結果発表】あなたにとって仕事が長続きしやすい職場環境とは?

それでは、今から「の数」と「の数」を算出して下さい。

さて、あなたは「A」と「B」のどちらの数のほうが多かったですか?

【結果発表】「A」の数が多かった人は?

まずは、「の数が多かった人の結果から発表していきましょう。

A

の数が多かったあなたには『現象的(Phenomenon)』な特性が見られます。

「物事の事実、ありのままの姿、現在の状態」という現象に意識を集中する『リアリスト』としての傾向が強いようです。

例えば、警察官から交通事故の目撃情報を聞かれたとしたら、「渋谷方面から新宿方面へ赤い車が走ってきて、ちょうどあの信号機の前でおばあさんが乗った自転車と軽く接触しました。私は事故を見てすぐに110番しましたから、携帯の履歴からすると事故発生時刻は15時ちょうどです」などと、主観や憶測をまじえずに『自分の目に映ったありのまま』を事細かく順を追って話すタイプです。

仕事においても「現在の状態」に強く意識が向くため、『今が楽しく快適でさえあれば仕事が長続きしやすい』という傾向があります。「キャリアアップにはあまり興味が無い」という方も多いのではないでしょうか。

例えば、「和気あいあいとしたムードがある、仕事をスムーズに行うための設備環境が整っている」などといった『仕事に専念できる快適な職場環境』で働ける場合は、仕事内容が地味でルーティンなものであっても長く続けることが可能です。たとえ昇進や昇給の見込みが薄いとしても、腰を据えて長く仕事を続けることが出来るでしょう。

一方、どんなにキャリアアップの制度が整っていたとしても、人間関係が希薄で職場環境もほとんど整備されていない(これからもされそうにない)場合は「長続きしない」、今が楽しくも快適でもないなら「先のことなどどうでもよくなる」という傾向があります。そういう観点からは、『ポジションや給料などを基準に仕事を選ばないほうが賢明である』と言えそうです。

長続きする仕事を選ぶコツは、高いポジションでも給料でもなく「そこで働く人たちの表情はイキイキしているか、会社側が職場環境の整備にどれだけ力を注いでいるか」などの情報を事前に掴むことです。求人誌や求人サイトに書かれている内容を額面通りに受け取るのではなく、実際に働いている社員たちが感じているリアルな声などを聞くことが、一番の判断材料になるでしょう。

【結果発表】「B」の数が多かった人は?

それでは、次に「の数が多かった人の結果を発表しましょう。

B

の数が多かったあなたは、『本質的(Quintessence)』な特性が見られます。

「物事の真髄・意味するもの・未来の可能性」という本質に意識を集中する傾向があり、先見性に優れている方も多いようです。

例えば、先ほど同様に警察官から交通事故の目撃情報を聞かれたとしたら、「あちらから結構なスピードで走ってきて…きっと制限速度は超えていたと思います。その後、あのあたりで自転車とぶつかって。それにしても、自転車には結構高齢のおばあさんが乗っていたと思いますが、大丈夫だったんですか?」などと、主観や憶測もまじえながら話し、その後どうなったのかも気にするタイプです。

仕事においても「未来の可能性」に強く意識が向くため、『将来性が見えると仕事が長続きしやすい』という傾向があります。「昇進や昇給がかなりのモチベーションになる」という方も多いのではないでしょうか。

たとえ現時点の仕事内容が不本意であったり、職場の人間関係が希薄であっても、「ここで腐らずに働いていれば、なりたい自分になれる」という自分自身の明るい未来をイメージすることが出来る場合は、なんだかんだ言いながらも辞めずに乗り越えていけるでしょう。憧れる人、尊敬できる先輩や上司がいるような職場環境であるほど長続きします。

一方、どんなに仕事がしやすくて快適な職場環境であったとしても、キャリアアップの可能性が閉ざされていたり、昇給はおろかポジションもずっと変わらなかったりすると、急につまらなく感じたり、モチベーションが一気に下がったりして突然会社を辞めてしまうこともあります。

長続きする仕事を選ぶコツは、仕事のしやすさや快適さよりも「具体的なキャリアアップの仕組みや事例などの情報を事前に掴む」ことです。憧れる社員がいる場合は、直接『リアルな経験談』を聞かせてもらうのもいいでしょう。

自分に合った職場を見つけるには?

大森
自分自身の『認知(情報の捉え方)』についての理解を深めよう!

これは、働く女性のキャリアコンサルティングを実施する際、常に私が焦点を当てている大切なテーマの一つです。

なぜなら、自分に合う仕事や職場環境というのは、結局『自分自身の主観によって判断されるもの』だからです。

ポジティブな認知(情報の捉え方)が出来る仕事や職場環境を選ぶことが出来れば、おのずとパフォーマンスも発揮されることでしょう。

パフォーマンスが上がれば、良い結果が生まれることは想像に難くありません。結果が出れば、仕事を楽しく感じるようになるのも想像に易しいですよね。

さらに、楽しみながら仕事に取り組める本人が幸せなのは言わずもがなですが、そういう幸せな人と時間を共有する仕事仲間やお客さん、恋人や友人、家族をも幸せにします。

また、楽しみながら仕事をしている人は、そうでない人よりも、経済的な成功を遂げやすいという傾向もあります。

いずれにしても、自分に合った仕事や職場環境を見つけるためには、お伝えした『認知(情報の捉え方)』について真剣に考え、自己理解を深めていく必要があるのです。