お局様への対処法③:記録する
いたずらに事態を大きくする必要はありませんが、あまりにも悪質で度が過ぎた行為を受けた場合は、お局様から受けた「嫌がらせ」や「いじめ」は“その日のうちに振り返ってちゃんとメモしておく”ことが大切です。
できれば具体的に、「いつ」「どこで」「誰に」「どのようなことをされたのか」「そのとき周りに誰がいたのか(お局様の言動を見ていた人が他にいるのか)」などを記録しておいて下さい。
ICレコーダーを身に忍ばせ、お局様のハラスメント行為を録音しておくといいでしょう。
最近では、ペンやブレスレットのような見た目で相手に気づかれにくいボイスレコーダーなども販売されています。Apple Watchを持っている場合は、Apple Watch用のボイスレコーダーアプリをインストールすれば、文字盤をワンタッチするだけで録音することができますよ。
いずれにしても、お局様の言動によって万が一あなたが不利益を被りそうな時は、ハラスメントを証明できる記録が助けになります。
特に、上司や同僚が周りにいた時は忘れずに記録しておくことです。お局様の行為を周りの人も把握していた場合は、相談しやすくなるでしょうし、場合によっては「嫌がらせ」や「いじめ」を黙認していたとして管理・監督の責任を問える場合もあります。
お局様への対処法④:報告のタイミングを外さない
いきなり上司を呼び出し、「○○さんの嫌がらせに困っています」と単刀直入に言うのはNGです。
何の準備もなく単刀直入に報告すると・・・
- 「気にし過ぎだよ。第一、そういうことをする人じゃないよ彼女は」
- 「感情でモノを言うのはやめたほうがいいよ。そもそも、君は後輩なんだから、先輩を立てて少しくらい我慢しなきゃ」
など、本気でとりあってもらえないことも。逆に、あなたが悪者扱いされてしまうこともあります。だからこそ、報告のタイミングはとても大事です。
相談・報告の良いタイミング3つ
- 客観的な記録(メモや録音など)が準備できた時
- 実際に見ていて「お局様の行為を証言してくれる人」が1人以上いる時(複数人で証言・主張できる時)
- 上司の目の前で行われた時
特に3番目「上司の目の前で行われた時」のケースであれば、次のような控えめな言い方で、事が起きたすぐ後に、別室で相談を持ちかけるのがいいでしょう。
具体的に行動レベルで
つい流れで“お局様の人柄について”相談してしまうと話の中身が抽象的に伝わりやすいので注意が必要です。
できる限り具体的に『いま何が起きているのか、客観的な事実・状況に基づいて相談する』ようにしましょう。
話を聞いてもらえる体勢が整ってから、次のように“記録を見せながら相談する”とより効果的ですよ。
お局様への対処法⑤:上司の後ろ盾を確保する
お局様の「嫌がらせ」や「いじめ」の事実を上司に認識してもらえたら、あとは『上司を味方にするだけ』です。
今後「嫌がらせ」や「いじめ」があった場合は、ガツンとお局様に注意してもらえるように約束してもらいましょう。
万が一何かあっても『上司の後ろ盾が約束されている』のであれば、精神的にかなりラクになるはずですよ。
根回しも忘れずに
ただし、周囲に“上司のお気に入り”という変なレッテルを貼られないように注意が必要です。
お局様に「チクリ魔」「ひいきにされてるヤツ」などと思われてしまうと、「嫌がらせ」や「いじめ」はドンドン無形さを増していきます。上司の目が届かないようあらゆる手段を講じてくる場合もあります。
痕跡が残らないよう徹底されてしまうと、あなたが助けを求めても上司はお局様をとがめられなくなる可能性も。そうなってしまうと、上司の後ろ盾も意味を成しません。
上司の後ろ盾を確保する際には、次の2点をきちんと盛り込んでおき、予め約束を取りつけておきましょう。
- “上司自身が「嫌がらせ」や「いじめ」に直接気づいた”という前提にしてもらう
- お局様を別室に呼び出して、あなたと完全に切り離して注意してもらう
仕事をする環境は快適でなければいけません。
そして、自分の居場所(快適な仕事環境)は、最終的に『自分でつくるもの』です。
「誰にも相談できない」「上司に相談しても無駄」と諦めて何の行動もしなければ改善されることはありません。
お局様との直接対決は避けながらも、味方を確保するための行動は怠らないようにしましょう。
どんな行動を起こしても解決しないようであれば、最終手段は、会社を辞めればいいのです。そこまでしてお局様にエネルギーを注ぐ必要はどこにもありません。自分を大切にして下さいね。
参考記事:
【職場のお局対策・対処法】うざいお局様と付かず離れずの距離感でうまく付き合う方法