今回は、『モラハラ対処法』についてお話したいと思います。
こんにちは、一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長の大森篤志です。
いかにも意地悪そうな人から嫌がらせをされるのであれば、「あの人なら十分あり得る」と少なからず自分を納得させることも出来るでしょう。
しかし、厄介なことにモラハラの加害者というものは、あなたの友人かもしれませんし、職場の上司や同僚かもしれません。もしかしたら彼氏や夫、あるいは姑かもしれないし、ご近所さんかもしれないのです。
加害者の罠にハマっていませんか?
「いい人だ」「優しい人だ」と思っていた人が、ある日から急に「どうしてそんなひどいことを言うの?」「この人、こんなに嫌味な人だったかしら?」「いつからこんなに自分勝手になってしまったの?」といった具合に540度くらいガラリと豹変することがあるのですから、モラハラ被害者が混乱するのもムリはありません。
ズバリ、心得ておいて欲しいことがあります。
それは、『相手の罠にハマらないこと』です!
豹変した相手を見て、思わず「どうしてそんなひどいことを言うの?」「私、何か悪いことした?」などと問いただしたくなるものですが、それはあまり賢い対処法とは言えません。
なぜなら、問いただせば、それに答える形で、冷笑や冷たい視線、ため息などの態度を示されるか、さらにひどいことを言われることが多いからです。いや、ほぼそうだと思っておいた方がいいですね。
アレも、ソレも、コレも、ぜ〜んぶ罠かもしれません。
例えば、他の人がいる前で罵倒してきたり、こちらに聞こえるようにわざと大声で悪口を言ってきたり、平気で嘘をついてきたり、約束事を破ったり、常に話の揚げ足を取ってきたり、事あるごとに注意や叱責をしてきたり…これらは全て『あなたの反応を誘うための罠』でしかありません。
大切なのは、そういう『相手の挑発に乗らないこと』なのです。
こういう時は、「これは私の問題ではなく、相手の問題だ。言いたいことは言わせておこう」と冷静に本質を見るようにし、何を言われようとモラハラ加害者へ関心を寄せないことが賢明です。
ただし、あなたの態度がモラハラ加害者をバカにするようなものにならないようにだけ気をつけておきましょう。
あくまでも「いつも通りに」「他の人に接する態度と同じように」を心がけるのです。