ストレスを溜め込みやすい女性には、『ある一定のモノの見方や考え方』があります。
たとえば、
- 自分に求めるハードルが高く、「○○であるべき」という考え方をする
→『理想を強く求める女性』 - 周りに気を使い、仕事に真面目
→『いつも優等生でいようとする女性』 - 自己評価が低く、いつも自分に自信がない
→『人の目を気にしすぎる女性』
このようなモノの見方や考え方をする女性は、必要以上にストレスを溜め込みやすいのです。
『べき』をゆるめれば、ラクになる。
理想を強く求める女性は、仕事やプライベートにおいて高い目標を持っています。そして、何より負けず嫌い。物事を「○○であるべきだ」「△△でなければならない」と考えています。
ここで問題になってくるポイントは、自分に対してだけならまだしも、他人に対しても同じモノの見方や考え方を当てはめてしまうことです。
家族や友人、同僚や上司に対しても「こうあるべきだ」と考えてしまう。他人に求めるハードルも高く、それが叶わないとストレスを感じてしまいます。
理想を持つことは大事なことですが、どんな状況においても「あるべき状態」になっていないと気がすまないようでは、いくらストレスを発散させようと頑張っても、大火事にコップで水をかけているようなものです。
「あるべき状態」を求め過ぎると、それが叶わなかった時に人は「自分」も「周り」も責めてしまうようになります。「周り」を責めれば人間関係が悪くなることは避けられませんし、「自分」を責めれば自信を失くしていくことになります。
本当に大事なのは「あるべき姿を求め過ぎること」ではなく『個性を活かすこと』でjはないでしょうか。
自分は自分にしかないものを持っていて、周りの人も自分とは違った個性を持っているということ。人はそれぞれの個性を活かしながら精一杯生きているということ。こういった点に気づかなければ、ストレスを溜め込む悪いクセは直らないのかもしれません。人は皆、違って当然。「○○であるべきだ」と他人にまで強要することにはあまり意味がないのです。
嫌われたっていい。『本当の幸せ』はそこにはないから
いつも優等生でいようとする女性は、心に不調が現れやすいと考えられています。
とはいえ、仕事をする上でこれほど頼りになる存在もいません。
自分に与えられた仕事は期限よりもずっと前に片づけてしまい、他人の仕事まで手伝ってしまうこともあるくらいです。職場では、信頼される存在であることは間違いありません。
一見すると、心に不調が現れやすいタイプであることなど周囲は露ほども思わないでしょう。でも、何事も「やり過ぎ」はいけません。ストレスを溜め込み続けると、ある日突然…パンッ!と破裂してしまうこともあるのです。
手を抜くことを知らず、自分の限界を超えても「ちょっと休憩」というアメを自分に与えない。自分のペースや価値観に合っていなくても周りに合わせてばかりいる。このように自分を犠牲にして何事もやり過ぎてしまうため、知らず知らずのうちにストレスが溜まり、自分という器からストレスが溢れ出してしまうのです。
他にも、人間関係で波風を立てたくない、人から嫌われたくない(よく思われたい)、皆とうまくやっていきたいという気持ちが人一倍強い。そういう気持ちが自分の行動指針になっている人も要注意。この行動指針には柔軟性がありません。悪い意味でブレないのです。そのため、自分の素直な感情を抑圧してでも相手に合わせる。そして、本音で生きられないがために、やがて自滅してしまうのです。
本当に大事なのは「相手に合わせること」だけではなく『自分にも合わせること』です。あなたにとっての『本当の幸せ』を考えてみてください。私には、誰からも好かれようとすることに本当の幸せがあるとは思えないのです。
表面的な信頼関係というのは、状況が変わればあっけなく崩れてしまうもの。人と本音の付き合いをし、絶対に裏切らないし裏切られないという真の友を一人でもつくることの方が幸せなのではないでしょうか?
そう考えられれば、「この人には別に嫌われてもいっか」と思えてくるかもしれませんね。
苦しくなったら、無理せず力を抜くといいですよ。
苦しくなったら逃げてもいい。とにかく前へ、前へ逃げよう!
いつも自分に自信がない女性は、意外にも増加傾向にあります。
- 「自分はダメな人間だ」
- 「自分には能力がない」
- 「自分は使えない人間だ」
などと自分を過小評価し、「私は今、どう思われているのだろう?」と人の目を気にしすぎてしまいます。
幼少期に親や先生から褒められなかった女性には、特にこの傾向があります。
親や先生から、「テストの順位が○○ちゃんよりも悪い、○○ちゃんの方が運動神経がいい、○○ちゃんのピアノの弾き方を見習って!」などと他人と比べられながら育ってきたため、他人からどう思われているのかをしきりに気にしてしまうのです。
また、自己評価の低い女性は『結果と自分を切り離せない』という、非常によろしくない考え方をしてしまいます。
どういうことかと言うと、「結果が悪い」と「自分はダメ」と思ってしまうということですね。
これも、テストの点数が良い悪い、足が速い遅い、ピアノが上手い下手など、親や先生から何でも「結果」で評価をされてきたからかもしれません。
現代の企業風土の多くは成果主義ですから、このような考え方がクセになっている女性が職場での評価で一喜一憂してしまうのも無理はありません。
私は「自信がないことが悪いことだ」とは決して思っていません。なぜなら、自信がないことをバネにして努力ができれば、素晴らしい結果を生み出せることを知っているからです。
大事なのは『自信のなさを活かす』ということ。自信のないことをうまくバネに出来ずに、他の何かで穴埋めをしようとすることが問題なのです。
逃げる対象が「飲むこと」や「食べること」、さらには「買うこと」だけに偏ってしまうと、様々な問題(依存や自己破産など)に至ってしまう可能性もあります。
苦しくなると、いくつかの逃げ道が現れます。
あなたの左にはワイン。右にはケーキ。後ろにはバッグ。でも、それらは全部まぼろしです。本物の逃げ道は一つ。前にしかないのです。
『ダメな自分を何とかしようと前へ進む道』こそが本物の逃げ道なのです。
『食べる、飲む、買う』に頼らない!働く女性の正しいストレス発散・解消方法
- 自分に求めるハードルが高く、「○○であるべき」という考え方をする
→『理想を強く求める女性』 - 周りに気を使い、仕事に真面目
→『いつも優等生でいようとする女性』 - 自己評価が低く、いつも自分に自信がない
→『人の目を気にしすぎる女性』
さて、あなたはどのタイプでしたか?
もしかしたら「私、全部当てはまるんですけど…」って方もいるかもしれませんが、そう心配することはありません。
問題は明確。『考え方』にあるのですから。理想を求めたっていいし、皆に好かれたいと思ってもいい。
でも、ほんの少しだけ立ち止まって別な考え方をしてみませんか?いつもの考えを30分間だけ横に置くだけでいいのです。
その30分間だけは「個性を活かそう」「自分にも合わせよう」「自信のなさを活かそう」と考えてみる。「本当は自信がないのに無理して自信満々を演じる必要はない」と考えてみる。
ちょっとだけ立ち止まって他を考えるクセを身に付ければ、いつのまにかストレスを溜め込みやすい女性から抜け出していることでしょう。