本記事では、今さら聞けない『弔事のマナー』について解説していきます。
こんにちは、BPLaboです。
弔電の送り方
まず、故人の氏名、喪主の氏名、通夜・葬儀・告別式の日時と場所などを正確に確認してから弔電を手配します。
弔電は『告別式の前日まで』に送るのが一般的です。通夜、葬儀・告別式が行われる斎場に届くようにしましょう。電話ならNTTより局番なしの「115」番や、D−MAILなどのインターネットからでも弔電を送ることが出来ます。
香典袋の選び方、書き方
まず、水引の上中央部分に「御霊前」「御香典」と書かれた香典袋を選びましょう。(※四十九日を過ぎた後は「御仏前」)
表書きの書き方
香典袋の表書きは、『薄墨(薄い文字)で書く』のがマナーです。
誰からの香典なのかがハッキリ伝わるように(香典を受け取った相手に失礼のないように)、念入りに墨を磨って濃い文字で書いた方がよさそうなものですが、意外にそうでもないのがポイント。
薄墨が好まれる主な理由(説)は次の通りです。
- 悲しくて涙が止まらず、墨をいくら磨っても涙で墨が薄まってしまった。
- 悲しみに暮れて気力がなく、墨を磨る力もなかった。
- 墨を磨る時間も惜しく、急いで駆けつけた。
いずれにしても、「故人を想うあまり、どうしても薄墨で書かざるを得なかった」という意味が込められています。
中袋(中包み)の書き方
中袋のない香典袋もあります。その際は、香典袋裏面の左下部に縦書で「差出人住所」と「金額」を書きます。
中袋がある場合は、一般的に2通りの書き方があります。
まず1つ目は、中袋表面の中央に縦書で「金額」を、中袋裏面の左半面に「差出人住所、氏名」を書く書き方です。
2つ目は、中袋裏面の右半面に「金額」を、左半面に「差出人住所、氏名」を書き、中袋表面には何も書かない書き方です。
また、使う文字は漢数字(壱、弐、参、四、五、六、七、八、九、拾、百、阡、萬、圓など)になります。
例えば、中袋に入れる金額が5,000円なら「金五阡円」、10,000円なら「金壱萬円」という表記です。大事なポイントですが、香典袋には也(なり)の表記はしません。「金五阡円也」の表記はNGですのでご注意下さい。
香典っていくら包めばいいの?
香典の金額相場は気になるところですよね。一般的には「5,000円」か「10,000円」です。中には「3,000円」という方もおられるようですが、厳密に言うとマナー違反になるかもしれません。お付き合いの程度にもよりますが、5,000円以上を目安にしておけば特に問題になることはないでしょう。
ただし、「4」と「9」の付く金額は避けて下さい。4は「死」を、9は「苦(区)」を強調させるからです。
今さら聞けない!【お焼香の仕方】
お焼香には、立って行う「立礼焼香」、座って行う「座礼焼香」、座ったまま焼香して香炉を隣の人へ回していく「回し焼香」の3つのスタイルがあります。また、お香の種類も抹香と線香があります。
焼香の回数は「3回*」が一般的ですが(*回数は宗派などによって多少の違いがあります)、会葬者が多い場合は1回の場合もありますので、その場を見極めて臨機応変に対応するようにしましょう。
お焼香の手順は次の通りです。
- 焼香台を前にしたら、まず「ご遺族の方々、僧侶、遺影」の順に一礼します。
- ひと通り礼が整ったら、「右手の親指、人差し指、中指の三本指」で抹香をひとつまみして、手を返しながら額近くまでかかげ、すぐ横にある香炉へ指を軽くこすりながら静かに落とします。この時、数珠は左手にかけておきます。
- 「2」の動作を『3回*』行い、合掌・礼拝したら2歩下がり、1礼して下がります。
補足ですが、会社の上司や同僚などと複数で参列する時は、受付・焼香の順は「役職上位の人から」となります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ご遺族から見ると、弔事のマナーが「なっているか、なっていないか」で参列者の人間性が見えてしまうものです。
故人のご冥福を心を込めて祈る気持ちが大切ですし、ご遺族の方々の目にそれを示せるような言動をとるのが大人のマナーではないでしょうか。