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「こんな自分でも転職できるのだろうか、今よりも状況が悪化したらどうしよう…」という不安を抱えながら、それでも「どうにか今の状況から脱出して転職を成功させたい、自分に合う仕事を見つけて充実感を取り戻したい」と願っている女性に向けての記事です。
『自分に合う仕事を見つけて転職を成功させるための一歩を踏み出す手がかり・ヒント』をご一緒に探していきたいと思います。
こんにちは、BPLaboです。
本記事は、私が過去に転職で悩む2人の女性から「実際に相談されたリアルなお悩みに基づく回答内容」となっています。(※ご相談者の同意を得た上で内容を編集し公開しております)
その後、2人からは「自分の納得する転職ができました!」「自分に合ったキャリアの方向性が見つかりました!」と、とても良いご報告を頂戴しました。
もしも今、あなたがご自身のキャリアや転職でお悩み中ならば、私が彼女たち2人に共通してお伝えした助言を手がかりに、自分自身が納得して進む道を見つける参考にしてみて下さい。
【1人目】上司との関係がうまくいかない
自分自身について整理する
これからどうしていいかわからずに迷っている時は、まず“自分を整理してみる”ことから始めると「これからどうするか」という一歩を見つけやすくなります。
例えば、大切にしていること(価値観)、好きなこと(興味・関心)、出来ること(職業能力)など、自分の持っているものを整理していくと、今の職場環境や仕事内容が自分に合っているのか(転職したほうが良さそうかどうか)、自分の持っているものを生かしてどういう業界や分野への転職ができるのかなど、閉ざされているように感じていた未来への可能性についてもぼんやりと見えてくると思います。
一度、休日等を利用して職務経歴書を書いてみて下さい。職務経歴書はインターネット上で雛形をダウンロードしたものを印刷したり、コンビニ等で売られている市販のものを使用するのでも構いません。
これまでの実務経験、学習・訓練歴、取得した免許・資格、上司から高く評価されたこと、同僚から感謝されたこと、周囲から頼られたこと、得意なこと等を整理し、自分の強みを中心に把握するよう努めましょう。
その上で、自分が望む働き方・生き方・なりたい自分というキャリアビジョンについても改めて描いてみて下さい。
自分を手伝ってくれる人を見つける
転職という転機をうまく乗り越えていこうとする時は、自分の助けになってくれる人、力になってくれる人、あるいは支援機関などを把握し、協力や支援をお願いすると乗り越えやすいものです。
いかがでしょう。Aさんの周りにそういう方はいますでしょうか?
Aさんが今よりも精神的・体力的に良い職場へ転職することを考えた時に、自分の助けになってくれる人、力になってくれる人はいませんでしょうか?
これまでの社会人経験の中でAさんの良さをわかってくれている人はいないか。以前の職場や今の職場にはいないか。採用してくれた人事担当者はどうか。一番長く一緒に働いた同僚(先輩・後輩・上司など)はどうか。Aさんと同じような状況を乗り越えて今ぼちぼち楽しそうに過ごしている人はいないか。コミュニケーションが取れている他部署の上司や取引先の方はいないか。
あるいは、職業紹介会社などに登録し、担当エージェントから求人や労働移動に関する様々な情報を集めてみるのも一つの方法でしょう。他にも、学生や研修時代の恩師を訪ねてみるといのもアリかと私は思います。なぜなら、教え子を助けたいという思いは続いているものだからです。
いずれにしても、探す努力もせず「絶対いない」と決めつけずに、改めて自分の人脈を掘り返してみて下さい。
今の自分にできること(現実的かつ具体的な戦略)を立てる
さて、ここまでの回答を参考にした上で、改めて今のAさんが思いついたり気づいたりした転職活動方法はありますか?
こういうことをしたら現状の問題を打破することにつながるのではないか、そう思える方法があれば書き出してみましょう。
なぜ、改めて自分で転職戦略を考えることが大事なのかと言いますと、自分自身で気づき思いついた戦略というものは、これまでの人生で難題を乗り越えてきた時にAさんが無意識に取っていた実証済みの効果的な方法である可能性が高いからです。
一つ一つクリアにしながら進めていく
ここまでのステップを改めて整理します。まずは次の3点を参考に進めていきましょう。
- 自分自身について整理する。
- 自分の助けになってくれる人を見つける。
- 問題解決につながりそうな方法を改めて自分自身で考える
以上の順で進めて頂き、これからどうすることが自分にとってのより良い転職につながるのか、その手がかり、方向性を見つけて欲しいと思います。
【2人目】職場の先輩から嫌がらせを受けている
今の仕事についてどう感じているか
今の仕事に対してBさんはどう感じているのか、改めて考えてみて頂けますでしょうか。
やりがいを感じたり、楽しいと思えることはありますか?
あるいは、叱られることやミスが多く自分には向いていないと感じることがありますか?
嫌がらせをしてくる職場の先輩や、相談しても対応してくれない上司のことは一切考えず、仕事自体について自分がどう感じているのか考えてみて下さい。
正確な答えを導くために、これまでの学習・訓練歴、取得した免許・資格、身に付けてきた専門知識やスキル(どんな経験をしたか、どんな作業が出来るようになったか)、上司に褒められたこと、同僚から感謝されたこと、どんなことで周囲から頼られることがあったのか等、この機会にご自身の職業経験や能力について一度整理してみましょう。
キャリアビジョンを描く
これからどうすればいいのかわからないという時は、自分の望む働き方や生き方、あるいは、なりたい自分像が描けていない可能性があります。
この機会に一度立ち止まって、自分のキャリアビジョンを描いてみましょう。
Bさんはどのような働き方・生き方を望んでいるのでしょうか?
例えば、時間が決まった働き方をしてプライベートの時間を充実させる生き方を求めているのか。あるいは、30歳までは仕事に専念したいのか。それとも、キャリアアップしながらゆくゆくは自分で何か事業を始めたいのか。など、仕事とプライベートを分けずに統合させながら今のAさんが望むキャリアビジョンを書き出してみて下さい。
あまり難しく考えると手が止まってしまいますので、仕事と私生活において「こうありたい」と願うことを思いつくままに書き出してみることから始めればいいと思います。
「残業のない働き方がいい」「年に1回以上家族旅行する」「お客さんと直接関わりたい」「黙々と作業に没頭していたい」「結婚・出産してからも働きたい」など、5〜10個程度だしてみましょう。もちろん出せるなら100個でも200個でも構いません。
キャリアプランを立てる
次に、それらを『譲れないこと、どちらか迷うこと、譲れること』の3つに分け、譲れないビジョンだけを今度はプランに反映させていきます。
1年後、3年後、5年後、10年後、20年後など、Bさんが節目と考える年齢の時に自分がどんな働き方や生き方をしていたいのか、さきほどの譲れないビジョンを反映させながらプランニングしていきましょう。年表にしていくとスッキリ整理できますよ。
真剣になると作成に時間はかかりますが、優先順位の高いキャリアビジョンをしっかり反映させたプランというのは、自分の働き方を修正しようとする時に都度活用することができる重要な指標になるものです。ぜひ、時間をかけて取り組んでみて下さい。
方向性を決める
自分の職業経験や能力を整理し、自分のキャリアビジョンを描いて人生を再プランニングする。その上で、もし“今の仕事が自分に合っている”と思える場合は、意地悪な先輩のために自分の適職かもしれない大切な仕事を感情的に手放してしまうのは賢明ではないかもしれません。
一方、もし“今の仕事は自分に合っていない”と感じる場合は、今のAさんの職業経験や能力を生かしながら(必要であれば職業訓練等で能力を補いながら)他の関連分野や全く新しい職業等へ転職する選択肢も現実味を帯びてきます。
リソースを点検してみる
(今の仕事を続けていくかどうかは別として)仮に今の職場を辞めずに働き続ける選択をされた場合は、Bさんの味方になってくれる人はいるか、現状を打破するための協力や支援を頼める人はいるか、改めて確認してみる必要があります。
例えば、味方になってくれる同僚はいないか。助けや力になってくれそうな他部署の上司はいるか。Bさんを採用してくれた人事担当者はどうか。他にBさんの良さをわかってくれている人や評価してくれている人はいないか。など、意外と身近にいるかもしれない協力者や支援者に目を向けてみましょう。
上司に相談しても対応してくれないことから、もう何をしても無理だろうという気持ちが強くなっているかもしれませんが、相談する相手を変えると現状をすんなり打破できることもよくあるんですよ。
一方、もし今の職場を離れる選択をされた場合は、辞める前に準備しておいたほうが良いことや辞めた後の自分がどのような支援を受けられるのかなどを予めきちんと確認しておくべきでしょう。
国の制度を利用する場合は、例えば、雇用保険の被保険者であるかないかによっても受けられる訓練や給付も違ってきます。無料で職業訓練を受けながら給付金まで受け取れる制度を利用できるなら、おそらくご両親も少しは安心してBさんの転職の意志を受け入れてくれるかもしれません。
参考までにいくつかの訓練制度や活用できそうな機関およびサイト等をご紹介しておきます。Bさんが制度の対象者となりうるかどうかについてはご自身で条件を照合した上でハローワーク等に確認してみて下さい。
- 公共職業訓練
日本版デュアルシステム/離職者訓練/学卒者訓練 など - 求職者支援訓練
(※主に雇用保険を受給できない求職者を対象) - 雇用型訓練
有期実習型訓練/実践型人材養成システム など - トライアル雇用
- 紹介予定派遣
- 地域若者サポートステーション
- わかものハローワーク
その他、新卒応援ハローワーク/マザーズハローワーク など
以上の点を参考にして頂き、このまま仕事を続けるか、転職するか、あるいは他の道があるのかなど、Bさんが納得感を持ってより良い選択をされることを願っています。