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ありふれた日常の中で「今」と深くつながる方法
ここであなたに最後の質問です。
「一人でいても寂しさや孤独感を感じなかった時は?」
今との“つながり”(具体例)
例えば、毎週楽しみにしている大好きなテレビドラマを観て「これからどうなるんだろう?」とドキドキワクワクしている時は、さみしさは感じていないはずです。
これは、テレビドラマの世界観に心を奪われている状態。つまり、その時の心はテレビドラマの世界観とつながっています。
ありのままの自分とつながっているため「一人で大河ドラマを観ているなんて、人から寂しいヤツだと思われる」「月9ドラマを観ておかないと嫌われる」などという余計な考えが入り込む余地はありません。
同じように、思わず「幸せ〜!」と口に出してしまうくらい美味しいものを食べている時、ショッピング中に一目惚れのスカートに出会った瞬間、大ファンのミュージシャンのコンサートでペンライトを振っている時、他にも仕事に夢中になっている時や無我夢中で部屋の掃除をしている時、前々からずっと観たかった映画を鑑賞している時や敬愛する村上春樹氏の新刊を読んでいる時も『寂しさや孤独感の入り込む余地は無い』ものです。
つながろうとしていないだけかも
基本的に「夢中になって時間が経つのを忘れている」というような状態であれば、『今と深くつながっている』と言えるでしょう。
人間の素晴らしいところでもありますが、物理的に単独であったとしても、人は様々な何かとつながりを感じることができます。
つまり、他との“つながり”を感じる力は、人間誰しもが本来備えている素晴らしい能力なのです。
さみしさや孤独感に襲われてしまうのは、単につながろうとしていないことが原因かもしれません。
あなたが今とつながろうと心に決めれば、すぐにでも空虚感は消えてしまうものですよ。
今と深くつながっている感覚を持つためのコツ
私たち人間は、自己受容の状態でなければ「今」との“つながり”を実感することができません。
大切なことなので繰り返しますが、自己受容とは『ありのままの自分を評価せずに受け入れること、ダメに思える自分さえも自分であると認めること』です。
たとえ僅かであっても、「私は他人からどう思われているのだろう?」と余計な考えが入り込む余地ができてしまっている状態では、今と深くつながることはできません。
自己受容の状態とは、「自分には何が与えられて、何が与えられていないのか?」ではなく、『今の自分をすでに与えられた状態と捉え、これからどう生きていくか、自分という存在をどう有効活用していくかという点に目が向いている状態』のことです。
今と深くつながっている感覚を持つための必須条件は、【まず自己受容し、その上で与えようとすること】なのです。
何かを得ることで寂しさを埋めることはできない
私たち人間は、“自分には価値がない”と感じた時にさみしさや孤独感を味わいやすくなる傾向があります。
“自分には価値がない”を言い換えると、「自分には何も与えられていない」「自分には足りない(欠けている)ものがある」ということでもあります。
自分に不足感を抱いているからこそ、多くの人は『何かを得ることでさみしさや孤独感を埋めようとしてしまう』のです。
しかし、残念ながら何かを得ることでさみしさや孤独感を埋めようとしても結局は一時的な慰め程度にしかなりません。
他人から認められたり愛されたりすればさみしさや孤独感が癒やされることは否定しませんが、承認や愛情を得るために「ありのままの自分を隠してしまう(他人に合わせてしまう)」と、結局さみしさや孤独感は埋まりません。
埋まるどころか「ありのままの自分を見せたら嫌われてしまう」という怖れの方が先に立って、いつも何だか満たされない気持ちになってしまうでしょう。
取り返しのつかない事態にまで発展することも
“さみしさや孤独感を埋めるために何かを得る”という循環がひとたびマイナスに作用すると取り返しのつかない事態にまで発展することもあります。
例えば、さみしさや孤独感を埋めようと『飲む、食べる、買う』ことを繰り返してしまえば、最悪の場合、依存にハマったり借金に溺れてしまう可能性も。
それでもさみしさや孤独感が完全に埋まることはなく、さらに他の様々な何かに救いを求め続けるようになるのです。「もっと、もっと…」と。それではキリがありません。
与えることで“つながり”を実感することができる
何かを得ることで孤独を埋めようとしても、孤独が完全に埋まることはありません。
人が何かを得ようとするときは、必ずと言っていいほど「自分に足りない(欠けている)もの」を意識するものです。
「何かを得た自分じゃないとダメ」という未来にばかり意識が向いていて、「今」と深くつながることが出来なくなってしまうのです。
そういうわけですから、寂しさや孤独感を感じたら、何かを得ようとするよりも『何かを与えることに意識を向けた方がいい』ということになります。
『与える』と言われてもどうしていいかわからないと感じるかもしれませんが、そう難しく考える必要はありません。
『与える』って意外と簡単!?
例えば、ご飯を食べている時に「美味しい、ありがとう!」と口に出してみるだけでもいいのです。
この場合は、食材の生産者、運送者、販売者、料理を作ってくれた人などに『感謝を与える』という姿勢になります。
人参を育ててくれた農家の方々や土や水などをイメージしながら感謝してみると、その時点で心がホッコリと温かくなっており、食べ物だけではなく人や地球とも“つながり”を感じることができるでしょう。
他にも、コンビニで何かを買ったら、店員さんに「ありがとう」を言ってみるのも立派な『与える』姿勢だと思います。
その際、コンビニの店員さんから期待通りの反応が返ってこなかった時にムッとしたり、自分が与えた後の相手の反応が気になるという人は、「与える人」ではなく『得ようとする人』です。お気をつけ下さい。
「与える人」というのは、何かを与えた時点で心がホッコリしており、与えた後の結果については関心を失っています。
“相手の反応を期待せず、ただただ与える”という姿勢にいる時だけ、人は『つながりを実感できる』のです。
【】“つながり”を実感するために大切なこと
いかがでしたでしょうか。
私たち人間は、あらゆる何かとの“つながり”を実感することができると、さみしさや孤独感、怖れや不安などから開放され自由になれます。
“つながり”を実感するために大切なことは・・・
- 「自己評価」「自己肯定」ではなく、『自己受容』すること。
- 「得る」姿勢ではなく、『与える』姿勢であること。
- 「生きている」という感覚ではなく、『生かされている』という感覚を持つこと。
- 「過去や未来」に生きるのではなく、『今』を生きること。
など、たくさんあります。ぜひ、意識しながら毎日を過ごしてみて下さい!
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