「不安は、人を動かし、成長させる『プラスのエネルギー』になる」不安を上手く利用して女磨き!
こんにちは、一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長の大森篤志です。
不安がない人などいない
今のあなたには、どんな不安がありますか?
大人は、多かれ少なかれ、仕事や私生活における不安を抱えているもの。不安が「全くない」という大人は『ほとんどいない』のではないでしょうか。
例えば、大多数の大人には「健康に対する不安がある」はず。しかも、その不安は年齢を重ねるごとに大きくなっていきます。誰もが病気を経験し、老いと向き合い、やがてこの世を去ることがわかっているからです。
一方、それは同時に『健康に対する不安があるからこそ、いつまでも健康であろうと努力する』という行動につながる心情でもあります。
恋愛や転職の不安も同じ
カップルの付き合い始めには「彼と本当にうまくやっていけるのか、お互い冷めずに愛情を維持できるのか」などの不安があるものですが、その不安を『心と体を含めて女を磨く努力をする』ことにつなげることが出来れば、おのずと長続きするものです。
また、転職を考えれば「今の自分の経験や能力を高く評価してくれる企業があるのだろうか」などと不安に思うでしょう。しかし、だからこそ『今のうちに、より積極的に豊富な経験を積む努力、より高度な技術を身に付ける努力をする』という考え方も出来るはずです。
つまり、「不安は、人を動かし、成長させる『プラスのエネルギー』になる」のです。
そう考えると、かえって「安心は、人の動きを止め、成長をやめさせる『マイナスのエネルギー』になる」とも言えます。安心は、ある意味「危険な心情」なのかもしれません。
人間に不安がなくなったら終わり
マクドナルドの創始者「レイ・クロック」は、かつて次のような名言を残しています。
自己を未熟と捉えることが出来れば、いくつになってもみずみずしさを失わず、成長を続けていくことが出来る。このような姿勢でむかえる限り、人生に打ちのめされることはない。まだ青いうちは成長する。成熟すると、あとは腐るだけだ。(レイ・クロックの名言より引用)
レイ・クロックの名言から「人間に不安がなくなったら終わり」と聞こえるのは私だけではないはず。不安とは「人の動きを止めるもの(制限するもの)」ではなく『原動力である』と考えるべきではないでしょうか。
もし、不安で動きが鈍くなっているのだとしたら、それは「不安の使い方」に問題があるのです。少しずつでも『不安だから努力する』という考え方に変えていくべきでしょう。
また、現状に満足して安心しきっている場合にも同じことが言えます。自己満足することは必要ですが「過ぎるは及ばざるが如し」です。最悪の場合は「妥協の産物」になりかねません。もし成功を安住の地と考えているなら、それ以上の成功は難しいでしょう。むしろ、崩れるほうが早いかもしれません。
不安があるから人は自分を磨ける
そう考えると、不安は「あってしかるべき」ものと言えるのではないでしょうか。
そもそも、むりやり不安に蓋をして消そうとしても消えるものではありません。
まずは、「不安は誰にでもあるもので『プラスのエネルギー(原動力)』になるもの」と心得ましょう。消すのではなく『利用する』のです。
不安がある人にこそ私は言いたい。「さて、その不安を原動力にして、これからどんな努力をしていきましょうか?」と。