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「考えすぎ、気にしすぎ」の性格は治る?専門家が改善策を伝授!

「考えすぎ、気にしすぎ」の性格は治る?専門家が改善策を伝授!

女性
考えすぎてしまい眠れない。
女性
気にしすぎな性格を何とかしたい。
女性
悪いほうへと考えてすぎてしまい疲れる。

 

BPL Woman Editor

こんにちは、BPLaboです。

本記事は、私が以前「考えすぎ、気にしすぎ」の性格に悩む3人の女性から『実際に相談されたリアルなお悩みに基づく回答内容』となっています。

その後、3人からは「気持ちを切り替えられるようになりました!」「同僚や上司から嫌味を言われても気にならなくなりました!」「不必要なことは考えなくなりました!」と、改善のご報告を頂きました。

もしも今、あなたが「考えすぎ、気にしすぎ」の性格にお悩みなら、本内容から改善のコツを掴んで下さい。

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相談①「せっかくの休日も仕事のことを考えすぎて時間を無駄にしている。いつも悪いほうに考えすぎてしまう…」

改善策

物事を「〜かもしれない」「もし〜だったら」などと憶測で考えすぎてしまうと、ミステリーの謎は深まるばかり。考えすぎる女性ほど、とかく「ネガティブに考えてしまう」ものです。

 

考えすぎて抜け出せなくなる前に対策を講じておきましょう。

考えすぎることから回避できる最も合理的な方法は、『制限時間を設けること』です。

試しに、スマホのタイマー機能を使ってみて下さい。

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例えば「1時間だけ考えよう」と心に決め、1時間後にアラーム音がなるように設定します。

すると、限られた時間の中で集中して頭を働かせようとするため、ダラダラ考えるよりも『考えがまとまりやすくなる』のです。

さらに、アラーム音で五感が刺激されることによって『意識的にストップがかかる』効果も期待できます。

試験の時や、短距離走をした時などを思い返してみて下さい。

「やめ!」の合図があった、あるいは「ゴールライン」を通過した瞬間、それまで一生懸命に取り組んでいたことを『スパッと止め、気持ちを切り替えられた』はずです。

「たられば思考」は止める

そしてもう一つ。

『たられば(もし〜していたら、もし〜していれば、もし〜だったら 等)で考えない』ことです。

未来は誰にもわからないのですから、既に現実で起きてしまった出来事をたらればで振り返ることほど無駄なことはありません。後悔するばかりで、ますます落ち込むだけですよ。

うつ状態の人たちには「もしあの時こうしていれば…」というネガティブ思考の反復、いわゆる『反芻思考(はんすうしこう)』がよく見られるという研究データもあります。

いずれにしても、ジタバタするほど沈んでいく底なし沼のように、考えれば考えるほどドツボにはまって抜け出せなくなるのが、考えすぎの怖いところです。

誤解のないようにお伝えしておきますが、考えることは決して悪いことではありません。

考えることで解決できることや価値あるアイディアが生まれることもあるでしょう。

しかし、何事も過ぎてはいけない。度が過ぎないように、自分でコントロールする必要があるのです。

自分の思考をコントロールする鍵は、『とりあえず動いてみる』ことです。

「考えてばかりいても仕方ない、とりあえず動こう」と考え、『考えることから離れる』ことが大事ですよ。

とはいえ、無理して自分を奮い起こす必要はありません。事務的に対処しましょう。

時間になったら『とりあえず』の姿勢で動いてみて下さい。フレキシブルに「動いてみて何か起きたら、またその時に考えればいい」のです。

たとえ『とりあえず』であっても、動けば“心の風通しが良くなる”はず。気持ちに変化が起き、考えているだけの時よりもずっと賢明な答えが出せるようになるでしょう。

考えすぎることによって引き起こされる最も怖ろしい害悪は『動けなくなること』なんですよ。

相談②「同僚の先輩から嫌味を言われ、いろいろ考えてしまい仕事に集中できない。気にしない方法を教えて欲しい。」

改善策

最も賢明な対処方法は、同僚の言動に『いっさい反応しない』ことです。

 

同僚から「そんなことも知らないの?」と小馬鹿にされても、こちらの無理な状況をわかっていて「もう少し早くしてもらえない?」と理不尽な注文をされても、元々そう見える顔なのに「またつまらなそうな顔して…」とため息混じりに言われたとしても、それでもムキになって反論してはいけません。

これらの同僚の言葉は確かに嫌味です。しかし、、、嫌味は挑発でもあるんですよ。

中には「ネチネチと攻撃したほうが傷つくだろう」とか、「このまま辞めさせてやる」などと考える悪質な同僚もいます。下手に反論すれば、相手をエスカレートさせて本格的な嫌がらせやいじめに発展しかねません。

また、皮肉にもあなたが感情的に反応すれば「情緒不安定な女」という誤解を周囲に与えてしまうリスクも高くなります。最悪の場合は「ヒステリックな危険人物」として敬遠されかねません。

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決して挑発には乗らないで下さい!

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いずれにしても、挑発に乗れば同僚らの思うツボです。

挑発にさえ乗らなければ、あなたはいたずらに感情を掻き乱されなくて済むはずですよ。

“神対応”で切り抜け、仕事に集中する。

同僚
そんなことも知らないの?
あなた
勉強します!
同僚
もう少し早くしてもらえない?
あなた
努力します!
同僚
またつまらなそうな顔して…
あなた
えいっ!(と声に出しながら軽く自分で自分の頬を平手打ちする)

 

同僚の嫌味に対して過敏な反応はせず、ハキハキとポジティブな内容の返答をすれば、嫌味はそこで終わります。

一方、「どうしてそんなこと言うんだろう」「わたし何か悪いことしちゃったかなあ」などと考えるばかりで行動が止まってしまうと、嫌味は長引くものです。

あなたの神対応で相手の嫌味を終わらせましょう。あれこれ考えず、素直に答えるだけでも十分な効果が期待でると思いますよ。

相談③「同じことを何度もグルグル考えて堂々巡りに。気がつくと、軽く半日が過ぎてゲッソリしてしまうことも。…」

そもそも人間の脳は「何も考えていない時(ただボーっとしている時)も常に思考回路が働いている」という事をご存知でしょうか。

 

つまり、何も考えていなくても脳は勝手に疲れていくのです。

脳科学では、「人間が意識的でない時に働く脳の思考活動」のことを『DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)』と言います。

何も考えていなくても「雑念が浮かんでは消える」ということが一日の半分以上の時間を費やして行われているというのですから、そこへ何かを意識的に考えるという負荷が加われば『過剰な疲労感を感じる』のは当然です。

『くよくよ考えてしまう人ほど脳のエネルギーを浪費しやすく、疲れも実感しやすい』ということを覚えておいて下さい。

考えすぎて顔がゲッソリしている女性を魅力的に感じる男性など存在しませんよ。

脳の疲れを少しでも回復させようと思ったら、まず『不必要なことは考えない』ようにするのが肝心。ここでは是非そのコツを掴んで下さいね。

実は、、、考えすぎる人にも「いくつかのタイプがある」

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私は大きく次の4つのタイプに分けて考えています。

  1. 「考えるべきでない事を考える」タイプ
  2. 「長時間考える」タイプ
  3. 「考えが堂々巡りになる」タイプ
  4. 「物事を悪いほうへ考える」タイプ

そして、これら4つのタイプをいくつか持ち合わせている人もいます。(※今回の相談者様は、2と3のタイプを合わせ持っています)

せっかくですから、それぞれのタイプ別に対処法をご紹介致しましょう。

1)「考えるべきでない事を考える」タイプ

「考えるべきでない事を考える」傾向のある人は、考え始める前に次の1点を確認する習慣を身に付けておきましょう。

そのことを考えると結果が変わるのか?

考え抜いてアイディアを出せば、既に現実で起きている出来事が、あるいは、これから高確率で起こり得るであろう未来に対して「変化を起こせる可能性がある」という場合、それは『考えるべきこと』です。

試しに、いま考えていることを箇条書きにしてみて下さい。そのうえで、それらの自分の考えが「結果にポジティブな変化を与える可能性があるかチェック」してみましょう。

それぞれの考えを「有効」と「無効」に振り分けてみると、頭の中がスッキリと整理されますよ。

自分の考えの有効性をハッキリさせると、考えるべき事が明確になり、考えるべきでない不必要な考えは手放せるようになります。闇雲に考えなくて済む分、考えすぎの抑制につながるでしょう。

2)「長時間考える」タイプ

何も考えていなくても脳は勝手に疲れていくというのに、さらに「長時間考える」とどうなるか、想像に易しいのではないでしょうか。

また、長時間に渡ってストレスを受け続けることになり、健康や生活に支障が出てしまう人も多いんですよ。

「長時間考える」傾向のある人は、考える前に『制限時間を設ける』ことが肝心です。

終了の合図と同時に「今日はもう考えない。また明日考えよう」と自分に言い聞かせるとより効果的です。意識的に休憩を挟む習慣が身に付きますから、長時間考え続けることはなくなるでしょう。

『もう考えないのではなく、今日は考えない』という条件付きで時間を区切り、考えることから一旦離れて下さい。

考える時間を区切り忘れると、何をしていても雑念が入り込んできてしまいます。その雑念こそが人を長時間考えさせる燃料になっているんですよ。

雑念にとらわれて「食事も美味しくない、お風呂もリラックス出来ない」という状態に陥れば、それは生活に支障が出ているレベルと言わざるを得ません。

考える前に制限時間を設け、考える時間に区切りを付けましょう。

3)「考えが堂々巡りになる」タイプ

「考えが堂々巡りになる」タイプの人は、『日記をつける』といいですよ。

例えば、、、

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◯月1日:今日の上司の言動は、私に対するパワハラだと思った。

◯月2日:今日も上司の言動について考えてみた。昨日と同じ考えに至った。

◯月3日:今日は上司に褒められた。おととい上司が私にキツく当たったのは、私のためだったのかもしれない。

このように「その日に何があったのか、その時どう思ったのか」などを書き出し、日ごとに自分の考えをておくのです。

行動心理の観点では、『頭の中だけで考えていると感情がまとまりにくい』ことが考えられます。そのため、同じようなことを繰り返し考えてしまう堂々巡り状態に陥るのです。

頭の中だけで無駄にグルグル考えるよりも、書き出す。それだけで考えが整理され、まとまるものはまとまるはずですよ。

4)「物事を悪いほうへ考える」タイプ

「物事を悪いほうへ考える」タイプの人は、『制限時間を短く設ける』べきです。

ただ制限時間を設けるのではなく、30分間程度の短時間に設定することが重要です。なぜなら、人は考える時間が長くなるほど「ネガティブ思考に陥りやすい」からです。

短い時間を厳守し、静かな部屋で集中して考えるようにしましょう。

この場合も、書き出すことがお薦めです。

ネガティブな感情を書き出しても構いません。但し、ネガティブな感情を書き出し切ったら、今度は肯定できる点も探して書き出してみて下さい。

行動心理の観点では、『書き出すことで感情のバランスが整いやすくなる』とも考えられます。

半信半疑の人は一度試してみて下さい。ネガティブ感情だけをひたすら書き続けることは結構難しいんですよ。

おわりに

いかがでしたでしょうか。何も考えていなくても脳は勝手に疲れていくため、考えすぎて疲れるのは当然です。

 

とはいえ、考えないでいられる人など現代には存在しないでしょう。現実的な落とし所は、、、『考えるべき事を時間制限を設けて(短時間で)考える』ことではないでしょうか。

決して「考えるな!」ということではありませんよ。考えてもいいけれど『メリハリをつけて考える』ことが大事なのです。