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相談:パートさんから数々の嫌がらせ。これは業務の範囲内?我慢するしかないの?
相談者:ゆめさん
私(20歳女性)は現在、飲食店でアルバイトをしています。
職場でのパートの方(Aさん)からの嫌がらせ、モラハラに悩んでいます。
主に年下の従業員に対して仕事中に大声で罵倒したり、馬鹿にするような言葉を浴びせられます。
「声が小さい、仕事が遅い、そんなんじゃクレームが来る、仕事が出来ない、なんで覚えないの?」などの言葉は私だけではなく他の従業員にも大声で怒鳴り散らします。
特に私のことが嫌いみたいで私が何をしていても怒ります。
これは業務の範囲内でしょうか?
私が我慢するしかないのでしょうか?
対処法はありますか?
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。
ゆめさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
「業務の範囲内」という都合の良い言葉
たとえ業務に関わる内容であっても、大声で罵倒されたほうがパワハラ被害を訴えれば『行き過ぎた指導(=業務の範囲を逸脱した行為)』と見なされます。
何のフォローもなく、「大声で相手を馬鹿にするような言葉を浴びせる」などは、もはや業務の範囲内とは言えないでしょう。
我慢すると誰も救われない
ゆめさんだけでなく他の従業員の方にも大声で怒鳴り散らすようですので、おそらく他の方も『Aさんの言動を不快に感じている』と思われます。
一人でどうにかしようと考えず、同じ気持ちでいる者同士で一致団結する(みんなで声を上げる)ことも賢明な対処法になりますよ。
一人よりも三人のほうが、三人よりも五人のほうが『主張を受け入れられやすい』ことは間違いありません。
誰もが声を上げないでいると、「ゆめさんが我慢するなら私も我慢しよう」といったような心理が職場に広がっていきます。Aさんを抑止する者がいなくなり、職場全体にという諦めムードが蔓延してしまうでしょう。
- そこまでの時間と労力を使うくらいならさっさと辞めて次を探すし…
- わたしアルバイトの身分ですから…
- バイトだし職場のムードを変えようとも思いません…
このような気持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。もちろん気持ちを割り切ってバイトすることも自由です。
ですが、ゆめさんはこのような考えとは少し違う考えをお持ちなので、今回のご相談に至ったのではないかと推測しています。
「今ここでどう対処するか?」
その考えと行動が、ゆめさんが今後の仕事人生を生き抜く力になることも確かなんです。
いずれにしても、ゆめさんにとってより良いエネルギーの使い方を選択して下さい。
音声をレコードする
もし、店長やオーナー(社長など)に職場のハラスメント被害を訴えるなら『論より証拠』。
今の状況をしっかりと責任者の方に理解してもらうことが重要です。
ハラスメントの相談は、多くのケースで感情論に陥りやすいものなので注意も必要ですよ。
このような主張が繰り広げられたところで、相談を受けたほうは何が本当のことなのか判断できませんよね。
そのため、双方の主張の間を取って“喧嘩両成敗”のような決断を下されやすくなってしまいます。
結局は立場の弱い者がその後の仕事のやりづらさを感じて退職に追い込まれてしまうケースもよくあるんです。
くどいようですが、論より証拠。最近では、ペンや腕時計タイプなど、相手に気づかれにくい超小型のボイスレコーダーが続々登場しています。
音声も驚くほどクリアに録音されますので、ぜひ活用してみて下さい。
同時に、これまでAさんから受けてきたハラスメントについて書面化し、データとして残しておきましょう。
『いつ、どこで、他に誰がいたか、仕事にどんな支障が出たか』など、可能な限り詳しく情報を整理し、音声と書面を持参し、会社側(店長以上の方々)に事実を伝えて下さい。
フットワークは軽く
一向に改善されずに、ゆめさんばかりが不利な立場に追い込まれるようであれば職場を変える行動に移りましょう。
今のゆめさんに出来ることをやったのですから自分に納得して去ることができます。
フットワークは軽くしておきましょう。