捨てる方法①:「ジョリジョリジョリ」
それでは「レッスン1」です。
まず、白紙のA4用紙にマジックで
- 「また○○が嫌味を言った。本気でムカつく!」
- 「私に聞こえるように○○が悪口を言った。そのうち○○も悪口言われるようになるんだろうな」
- 「○○が私には能力がないと言った。無能な上司に言われたくない!」
など、言いたいことを素直にズバッと書いてみてください。
書く時の注意点は次の2つ。
- 「○○から〜と言われた」という主観的な文法ではなく、「○○が〜と言った」というように単なる事実として客観的な文法にする
→主観的だと「相手が悪い(または自分が悪い)」という不要な論点をつくってしまうから。 - 「ムカつく!」や「バカヤロー!」など、汚い言葉でも構わないので素直な気持ちを文字で表現し、口には出さない
→紙に文字として書くことで内面を描写する作業。言葉は言霊になるので口には出さない。体の中でのたうち回っている嫌な感情を文字にしてアウトプットするのです。
書き終わったら、シュレッダーで「ジョリジョリジョリ…」と粉砕、これでOKです!
捨てる方法②:えっ、また「ジョリジョリジョリ?」
それでは次に「レッスン2」です。
今度も文字にしてアウトプットしていきます。
サンプル)
上司・同僚・部下などから酷いことを言われた。そのおかげで「◎△□☆○…」
「◎△□☆○…」の部分を自分なりに考えて紙に書き出してみましょう。
出来れば、5つくらい。
例えば、
- そのおかげで「自分の欠点に気づいて改善することが出来た」
- そのおかげで「もっと自分に合った職場を探す機会がつくれた」
- そのおかげで「嫌がらせの苦しさが分かって、これから活かしていける」
- そのおかげで「職場全体の環境改善に一役買うことが出来た」
- そのおかげで「きっぱり今を捨てて、前へ進もうと思うことが出来た(退職の決心が出来た)」
このような感じですね。
3つ、4つと考えて書き出していくうちに、「自分の経験してきた全てのことは、これからの自分の未来が良くなるために起きたことなんだ」と思えるようになってきます。
過去の出来事そのものは、変えられません。
それでも、過去の出来事にプラスの意味を加えて「良かったこと」「感謝すべきこと」に変えることなら出来ます。
何事もそうですが、憎しみからは「新しい幸せ」を創造することが出来ません。
憎しみは捨てよう捨てようと思っても、結局は捨てきれずに心の奥にへばりついてしまうもの。
心の奥にへばりついた憎しみは、無意識に「新しい幸せを遠ざけてしまう」のです。
憎しみの反対は「感謝」です。
感謝すれば、きれいに捨てられるのです。
5つ書き出して感謝したら、シュレッダーで「ジョリジョリジョリ…」粉砕、これでOKです!
自分に起こることは、すべてベスト。
今まで気付けなかった大事なことをありふれた日常の中で気付くのはとても大変なこと。
モラハラだって、パワハラだって、自分ひとりでは気付けなかったことを教えてくれた「ありがたい出来事」。
今の職場や人間関係から離れてポッカリ孤独を感じてしまうことがあったとしても、それでもきっと、そう思える日が必ず来ると思います。