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Aさん
仕事で大きなミスをしたわけでも、理不尽な評価を受けたわけでもない。憤慨するような出来事があったわけでも、不満を爆発させるような状況に遭遇したわけでもないのになぜか気持ちが沈む時があります。
なんかボーッとしているけど大丈夫?と心配されると、無理矢理にシャキッとしようとする人がいます。
心が弱っている時は、「ボーッとしているのは心が弱っているからだ。とにかく今は弱った心を回復させることを優先させよう」と考え、周囲の目を気にしないで済む場所に移動して、しばらくボーッとしながら回復に努めるのがベストな対処法のように思います。
誰にも邪魔されずに10分間ほどボーッとすれば、徐々に心が回復していくのを実感できるでしょう。
もし30分以上の時間を確保できる場合は、一旦外に出て近場を散歩するのがオススメです。散歩ほど手軽で効果的な気分転換法を私は知りません。
弱った心を回復させる方法
弱った心を手っ取り早く回復させたい方には下記の2つがオススメです。
1.頭を空っぽにする(無になる)
頭を空っぽにする(無になる)には、瞑想やマインドフルネスが効果的です。
ノイズ(雑音やブルーライトなど脳をいたずらに刺激する情報)を意識的に遮断し、自分自身の呼吸に注意を向けてみて下さい。
小鳥のさえずりや小川のせせらぎの音を聞きながら、自然と一体化するイメージを持つだけでも十分な効果が得られると思います。
2.軽く体を動かす
散歩・ウォーキングや軽めのスポーツをすることで体と脳に心地よい刺激を与えることが大切です。
ポイントは楽しむこと。例えば、散歩を「ちょっとした小旅行」と捉えるだけでも楽しめるのではないでしょうか。観光気分で散歩をすると、色々な気づきや発見に出会えるはず。狭くなっている視野が広がり前向きになれるのも散歩の特徴です。
なるほど、「考えすぎ」の原因はそこにあったのか!!無益な趣味に没頭する
先にご紹介した2つほど手軽にとはいかないかもしれませんが、弱った心を回復させる方法としてもう一つ付け加えておきたい方法があります。それが、毎日30分間の没頭時間をつくることです。
その日のストレスは次の日に持ち越さないのが、心身の健康を維持するうえでとても重要になってきます。
ただし、没頭できる趣味なら何でもいいかと言うとそうでもないので注意が必要です。
飲んで食べてストレス発散するのはほどほどに
仕事が終わってから仲間や友人と上司の愚痴を言いながら飲んで食べてストレスを発散するのが好き、という人がいます。帰宅してからの一杯が趣味という人もいるでしょう。
しかし、仕事の鬱憤を飲んで食べて晴らすのは代償が伴うことも少なくありません。
飲んだ勢いで調子に乗ってしまい失敗する人もいます。そもそも飲み過ぎ食べ過ぎは体によくありませんし、そういう席でのうっかり発言で人間関係に余計な悩みを増やしてしまうこともあります。
帰宅してからの一杯も、一杯で済めばいいですが、それが二杯三杯と増えてしまうこともあるでしょう。こればかりを楽しみとしてしまうのは避けたほうが賢明かと思います。
下心がある趣味はオススメできない
「私の趣味はおもしろ動画を撮ってアップすることです。再生回数を増やして、ゆくゆくは広告収入だけで暮らしていけたら…」という人もいます。
おもしろ動画を制作することに没頭することは悪くありませんが、心の健康という観点では、それを利用してお金儲けするという下心は持たないほうが賢明かと私は思います。
本来の目的は弱った心を回復させることにあります。そのこと以上を求め、あまり強欲になると要らぬストレス因子を招くことが往々にしてあるので注意しましょう。「こんなに頑張って制作したのにたったこれだけの再生回数しかない!」と不満とストレスを抱えてしまっては本末転倒です。
ただ好きだからやっている趣味がいい
過ぎると心身を壊してしまうものや下心があるものは一時的な効果があってもサスティナブルではない、本質的な解決につながらないことはご理解いただけたかと思います。では、どんなものに没頭するのがいいのでしょうか。
ずばり、ただ好きでやっているものがベストです。
誰かの役に立つものである必要はありません。他人からは「そんなことして何になるの?」と思われるような趣味のほうがむしろ心を元気にします。
少し前に耳にした情報ですが、ろうそくの火をボーッと見つめることを毎日続けている人もいるそうです。一見するとちょっとホラーですが、本人がそれで癒やされているのだから私はいいと思います。
その日のうちに頭の中の雑念を取り除いてぐっすり眠る。それが心の健康維持につながるのです。
【寂しさ・孤独感の解消方法】不安を克服する必要はありません。