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相談:夫が生活費を取り決めの半分しか渡してこない。突発で発生するお金も私持ち、家事育児もワンオペで苦しんでいる。
相談者:たじまみさん
夫からどうすれば生活費を渡してもらえるか苦しんでいます。
結婚して7年になり、5歳と3歳の息子がおります。
私がパートに出始めてから、夫が生活費を出し渋るようになり、1年言い続けてきましたが、1年を通して、当初決めた月8万円の半分程度しか渡してきません。
その上、車が壊れた時等には10万円をこちらから渡していたりします。その他、彼の通販の支払い立替分も返ってこない状況です。
夫の年収400万円程度、私はパートで100万円程度です。毎月の費用の赤字分は、私と子どもたちの貯金か、私の実家のお金に頼っています。
市から給付される幼稚園の学費も、年末に振り込まれた分は、なんだかんだ言って未だ渡してきません。学費は元々私が園に支払っている分です。(それが子ども助成の対象になり数ヶ月に1度市から返金されるシステムです)
光熱費、保険、通信費、食費(外食の際も私が払っています)、下の子の保育園費、私と子どもの医療費、その他雑費、家賃以外全て私が支払いをしています。
家事も育児もほとんどがワンオペで、主人は休日家にいても自室でケータイをいじって1日過ごし、子どもの相手は一切せず、一日が終わりました。
身内にこの事を相談することもできず、誰か、助けて😖と、涙が出てきて、この文を打っていました。
上の子は私がストレスで不安定になっている影響か、元々なのか、集中力が続かなくて注意が散漫になることもあり、専門的な指導も昨年から受けております。
私も子育てに疲れ、昨年9月からママカウンセリングに通っております。もう、ふとした時に涙が出てきて、どこから手をつけていけばいいか、混乱して辛いです。
子どものために、離婚は今ではないと考えています。この状況を上手く解決することができれば嬉しいのですが、第三者からの意見やアドバイスを沢山聞き、それに応じて私も自分の考えや思い込みにおかしな所があれば直したり、場合によっては家族の状況を変えざるを得ないことも、覚悟はしています。
(***ご相談内容は一部編集しております***)
専門家のアドバイス
私自身これまで多くの夫婦問題に関するお悩みをお聞きしてきましたが、最近になって一つ気づいたことがあります。
それは、特に「結婚してから日を追うごとに夫との会話がますます成り立たなくなっている」とおっしゃる人が多い、という実態が見受けられることです。
夫との会話が成り立たない空回りループ
例えば、夫に話しかけても「は?」とウザがられたり、重要な相談(まとまったお金が必要な時や子供の進路について等の相談)を持ちかけても「仕事で疲れているので後にしてくれ」「今そんな話をするな」と話を切られてしまう。そのまま無視され続けるケースもあります。
相談しても無駄と諦め、独断で事を進めていると、後々になって「どうして勝手に〇〇したんだ」「お前が〇〇したからこんなことになったんじゃないか」と文句を言われて離婚を決断した人もいました。
相談を拒絶され、家事育児を丸投げされ、責任まで問われるとなれば、一緒にいる意味がないと判断するのも無理はありません。
また、相談ができた場合でも、「〇〇するべきだろ、そんなこともわからないのか」とアドバイスなのか説教なのかよくわからない答えが返ってくることもあります。
話が通じない夫への対処方法
では、話が通じない夫にはどう対処したらいいのでしょうか。
「子供のためにも離婚は今ではない」というお考えを尊重し、離婚以外の対処方法をお伝え致します。
私がおすすめする対処法は、夫の話に耳を傾けることに徹する(※中途半端に聞くのではなく徹底的に聴く)、です。なぜなら、夫を渋らせている原因がこちら側にある場合も少なくないからです。
「1年言い続けてきました」とありますが、その結果が現状です。であれば、言い続ける(押す)のではなく別のアプローチ(引く)が必要ではないかと思うのです。
男性は女性からの尊敬を欲しがる生き物
お金のことを言われるたびに、妻との会話を避けるようになったという夫は結構います。しかしそれは、妻への拒絶や子供への無関心からではなく、自分は尊敬されていないという気持ちが根底にあるからかもしれません。
ほとんどの男性(夫)は、女性(妻)から尊敬されたいという承認欲求を持っています。会社の人間関係や仕事の出来不出来で傷を負った男のプライドはせめて自分の家で癒やしたい、そう思うのは自然な男心と言ってもいいでしょう。
夫婦円満の秘訣は、妻が夫をうまく転がすことにアリ⁉︎
たじまみさんさんのご相談内容を見て、お金を渡してこない夫が悪いと思う人は多いと思います。しかし、夫を責めるだけでは問題は解決しません。
会社で指示され、家でも指示される夫の気持ちも理解しつつ、ただ夫に求めるばかりではなく、こちらからもお金を快く渡してもらえるような姿勢(夫の気持ちを受け止める、尊敬する等)が必要なのではないでしょうか。
家事育児がほとんどワンオペである状況を脱する対処法も基本は同じです。
「少しは手伝ってよ」と責めるような言い方をするのではなく、夫が少しでも家事育児に関わってくれたらすぐにその場で「あなたがいてくれて助かる、ありがとう」と言葉にして伝えてみましょう。