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モラハラ相談「夫は優しい時もあるし…自分が悪い」はモラハラ被害者の思考プロセス

働く女性の無料相談・回答

相談:夫の言動に苦しめられ、人前でも酷い扱いをされてきた。捨ててしまいたい(離婚したい)とは思うが、優しい時もあるので非情になりきれず、モヤモヤした気持ちが晴れない。

相談者:まやさん

モヤモヤした気持ちが晴れません。

私は結婚三年目で2歳と0歳の子供がおります。以前から夫のだらしなさと暴言、理不尽さに悩まされてきました。

私の二人目の妊娠と同時に仕事復帰や上の子の保育園と家族の変化があり特にひどくなったように思います。

具体的には、月に4〜5回は朝方まで遊びます。私に腹が立つことがあれば基本的にはその時間まで遊びに行ってしまいます。

何か頼み事をしても、機嫌が良い時はしてくれますが、悪いと「喧嘩売ってんのか?」などと怒鳴られます。

私が何か失敗(買い忘れや道の間違え、伝言できていなかったなど些細なこと)をすると、「頭おかしい」「めんどくさい」「俺ら夫婦として終わってる」など人前であろうが怒鳴られます。

夫の友人の前で着る服の指定をされ、「アクセサリーはつけるな」「携帯は少しも触るな」「酒飲むとかドン引き(その場で何度も勧められたので飲んだだけなのに…)」「お前そういう女なのか」とネチネチ言われ、友人の前でも「こいつ俺の言うこと聞かないから」「さっさと動け、できない嫁でごめんな」「こいつは俺とやりたがらないのよ」など私が不快になるようなことも人前で言われます。

食事中に私の携帯が鳴ったのでほんの少しだけ確認したら「お前今すぐ親に電話しろ、ご飯中に携帯触っていいってしつけられたか聞けよ!」と怒鳴られます。しかし、自分は携帯を触ってご飯の席に来ない、ご飯中も平気で電話に出ます。

ご飯も、炊き方が悪ければ「こんなもの食えるか!」と言われます。刺身を出せば、「居酒屋で切り方とか見たことないの?常識知らずが」と罵られ、それで謝れば「ごめんごめんうざい!もう飯いらねぇ」とさらに機嫌を悪くします。

私が妊娠中でも長時間運転するのは私、お腹が張ると言えば「遊んでる時は張らないのに?」と嫌味を言われ、夫は私の出産予定日も知らず、出産時に連絡もつかず、出産の翌日に顔を出したかと思えば自分の都合の話ばかり。言い出すとキリがないですが、夫といるといつ怒鳴られるかと気を使いますし、怖いです。

夫にしんどいから離婚してほしいと言いましたが、「お前は悪いところ全くないのか?」「お前だってこうだろう、ああだろう」「お前の親にも腹立つけど里帰り先には会いに行ったし、悪阻の時は背中をさすった。それなのに思いやりがないと言うのか」「まだ3年なのにそんだけの理由で離婚?」などと反発されました。

確かに優しい時もあります。身体を気遣うような素振りもありましたし、誕生日はプレゼントをくれます。子供も可愛いのは可愛いみたいです。

相談に乗ってくれる友人はモラハラと言い離れた方がいいのではとアドバイスをくれます。実際そうは思いますが、私が大げさに受け取りすぎているのか、私が少しの暴言にも耐えられないだけなのか、優しい時があるのに捨ててしまう私は非情な人間であるような気もします。

私がされてることはモラハラなのか、それとも私が大袈裟に受け取りすぎているのか。夫の言うように「それだけのこと」なのか。今は別居中ですが、帰ったところで上手くいくのか…色々考えて毎日モヤモヤしています。アドバイスを頂けたらと思います。

(***ご相談内容は一部編集しております***)

(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)

回答者:一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長 大森篤志

こんにちは、大森篤志です。まやさん、ご相談ありがとうございます!

大森篤志

それでは、回答させて頂きますね。

大森篤志からの回答内容

以前から夫のだらしなさ、暴言、理不尽さに悩まされ、家庭内に留まらず人前でも酷い扱いをされてきた。離婚も考え今は別居中ではあるものの、実際は自分が夫の言動を大げさに受け取りすぎているだけなのではないか、自分が夫にされているのは友人が言うように本当にモラハラなのか、私の我慢が足りないだけなのではないか…。

優しい時もある夫を思い出すと自分の気持ちが整理できずにいる。これからどうすることが自分にとって正解なのかわからない。そういうお悩みですね。

まず最初にハッキリお伝えしておきます!

まやさん、自分を責める必要はどこにもありませんよ。まやさんは夫の言動を大げさに受け取ってなどいません。決して我慢弱いわけでもありません。我々同様ごく普通の感覚の持ち主です。むしろ、よく耐えたほうでしょう。そんな自分を責めるのではなく褒めてあげて下さい。

既に別居中とのことですので、離婚に向けてどこまで進んでいるのか、あるいは、離婚には向かっておらず夫婦喧嘩の延長線上の家出のような状態なのか、そのあたりの状況はわかりかねますが、こうして夫と離れている間に(まやさんが正気を保っていられる時に)今後の方向性を見つけ進んでいけるように努めるのが賢明です。

まやさんの考え方はモラハラ被害者の思考プロセス

優しい時の夫を思い出し、もしかすると自分の我慢が足りないだけなのではないかと反省する。これこそが“モラハラ被害者の思考プロセス”であることは間違いありません。まやさんにとって夫の言動がモラハラであるかを問われれば、私は「YES」と答えます。

優しい時の夫にまた戻ってくれるかもしれないという淡い期待を持って自宅へ帰っても、相手がモラハラ夫であれば上手くいく関係に戻れることはまずないでしょう。帰ってすぐは優しい夫でいてくれるかもしれません。しかし、それはほんの一時的なものにすぎません。

離婚を決意するか、夫のもとへ戻るか。まやさんご自身とお子さんたちの幸せを一番に考え、改めて「これからどういう道を選択することが望ましいのか」その方向性を見出して下さい。

離婚を決意した場合は、経験のない離婚に対する精神的・経済的な不安、ご両親に心配や迷惑をかけたくない気持ち、子供の親権問題など、乗り越えていく問題はいくつもあると思います。

しかし、まやさんの離婚に対する決意が揺るがなければ、ご両親や弁護士などの力を借りながら乗り越えていけるでしょう。

行政の相談窓口

念のため行政の相談窓口についても情報提供させて頂きます。

各都道府県には、2001年に制定されたDV防止法に基づいて、配偶者からのDV防止と被害者保護のために『相談・カウンセリング、(状況によっては)一時的な保護、関連する様々な最新情報の提供 等』を行う相談支援センターが設置されています。

また、DV関連のご相談は支援センターの他にも『各市町村の相談窓口(男女共同参画センター、婦人相談所、福祉事務所、保健所・保健センター 等)』あるいは『民間のシェルター』などでも受けてくれます。

周知されていないだけで、実は「身近にたくさんの相談窓口がある」という事がわかりますよね。実際に相談されなくても、それを知っておくだけで安心できる部分もあるのではないでしょうか。

とはいえ、現在のDV防止法は、今はまだ“身体的DVの場合に効果を発揮する”という側面もあります。まずは現状(夫の暴言が酷く精神的に参っており別居中である等)をご相談の上、今のまやさんに役立つどんな情報が得られるのか確認してみるといいでしょう。

但し、まやさんが離婚に向けて弁護士をつけた場合は弁護士の指示一本に従って下さい。そうでない場合は、身近にある行政施設・サービスにも目を向け、利用できるものは利用してみるのも一つの方法です。実際に足を運んでみると、現状を打破するための具体的なヒントや気づきが得られるものです。