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相談:父に「モラハラをしている、家族を傷つけている」ことを自覚して欲しい。
相談者:まるさん
Webでこのページを見つけ、相談させていただきました。
私の父はいわゆるモラハラをしていると感じます。
基本的に家族内では自分が正しい、自分が一番で逆らうなんておかしいという考えで、母はもちろん私や中学生の妹の意見でも、一旦は聞くものの、1度話し出してからは強引に自分の考えが正しいという方向に持っていきます。
少しでも逆らうと、それを逆手に取った反論をしてきたり、極論を並べられて父の言っていることが正しいと認めざるを得ない状況に置かれます。
普段は普通に優しく、ごく普通の父親だと思われますが、1度イライラして気になるとそこで一気に爆発します。大きな声を出したり、大きな音で威嚇したり。
正直私も妹も思春期で父親があまり好きではない時期なのですが、いきなり怒鳴られたりすると、正直腹が立ちます。
でも、いくら逆らおうとしても無駄で、毎回かなしいし、悔しいです。しかも怒りの理由が小学生のようなことばかりで我慢の限界です。
母も父の話を止めたり、相談を持ちかけたりしますが、貶されて終わりです。正直これが一番辛いです。
離婚はして欲しくありません。ただ父が普通とは違う、モラハラをしている、家族を傷つけていることを自覚して欲しいです。
解決法が知りたいです。よろしくお願いします。
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。
まるさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
娘の思春期と父親への感情
娘にとっての思春期は、とくに父親に対するネガティブな感情を増大させる時期でもあります。
父親のちょっとした理不尽な言動に(今までなら苦笑いしつつも軽く流せた言動にさえ)過剰な反応をしやすく、時に大きな反抗となって強烈な父娘の喧嘩に発展することも珍しくありません。
思春期は、様々な人と関わり、多くの情報をインプットしながら考え方や価値観を形成している真っ只中。
まだまだ未完成ではありますが、自分自身の信念を持ち始める時期でもあるため、人間関係の摩擦や衝突も増える傾向にあります。
その相手が実の父親となれば、まるさんのような感情を抱くのは自然なことなのかもしれません。
とはいえ、まるさんのおっしゃる通り、父親の言動が家族を傷つけていることも事実でしょう。
そこで、傷つけられないように父親と関わっていくにはどうしたらいいかを考えて実践してみてはいかがでしょうか。
私がオススメする対処法は次の3つです。
【1】反論しない
一にも二にも、反論しないことです。感情的にならないよう自分を抑える工夫をしましょう。
父親
まるさん
ひょうひょうとさわやかに応答するだけでも効果的な衝突防止策になると思いますよ。
もし父親が本物のモラハラ男である場合、父親が無意識に期待しているのは、娘の“反省している様子”です。“服従している姿”と言っても言い過ぎではないでしょう。
そのため、下手に反論してしまうと、「反省の色がない!」とより大きな怒りを買いかねません。
- 「お父さんには理解できないよ」と言い返すと怒りのスイッチを押すことになるので言わない。
- 「他の同級生たちはもっとチャラチャラしてるよ、私はずっとマシなほう」と言い返しても「他は関係ない」と責め立てる材料を与えてしまうだけなので言わない。
下手に反論して言い返すことのリスクはかなり大きく、エネルギーの無駄遣いになりやすいので気をつけましょう。
【2】今すぐに父親が変わることを期待しない
まるさんは、普通の父親とは違うこと、モラハラをしていること、家族を傷つけていることを父親に自覚して欲しいと考えているようですが、それは賢明ではありません。
なぜなら、まるさんが「父親に変わってもらいたい、父親を変えたい」と思えば思うほど、自分が正しいと頑なに主張する父親との衝突は避けられなくなるからです。
「父はああいう人」と割り切って関わっていくことが、思春期の今は適切な距離感なのではないでしょうか。
【3】父親のことばかりにとらわれない
父親のことばかりにとらわれていると、母親とのコミュニケーションも「父親の愚痴」や「傷の舐め合い」が中心になってしまいます。
家庭内に父親へのネガティブ感情を広げるばかりで、結果として家庭全体に悪影響が及びます。
母親とのコミュニケーションでは、父親への感情を持ち込まないことが大切ですよ。
父親への感情は切り離し、母親と楽しい会話をしたり、一緒に美味しいものを食べたりするよう心がけましょう。
まるさんの笑顔が、お母さんを元気づけ、勇気づけ、幸せにするのだと私は思います。
おわりに
「普段は普通に優しく、ごく普通の父親」ということですし、今よりも父親との衝突を減らす工夫をすれば、『父親のことばかりにとらわれない家庭での過ごし方』が可能になるのではないでしょうか。