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相談:元彼との連絡を完全に絶ちたいけれど、自宅を知られ何をされるかわからない怖さもある。
相談者:匿名さん(※本回答では「A」さんと表記し回答させて頂きます)
はじめまして。悩みを話せる人には相談してみましたが、結局どうしていいかわからなかったのでこちらに相談させていただきました。
彼は怒りっぽく喧嘩になるとよく怒鳴ります。会っている時も彼がキレると貧乏揺すりをし出して始まります。
私も言い返したりしますが、彼は同じ話をずっと繰り返し主張し、その言い方もどんどん強くなってくるのでそれが怖いから守れない約束でも守ると言うしかない状況です。
その“守る”と言った内容は、「会える時は会えると連絡する」「毎日電話する」「男と会うのも電話もダメ」「離れるなど言わない」「彼が嫌だと思ったことはしない」「無視をしない」などの約束です。
私が自分で守ると言ったので自業自得ですが、後から「守ると言ったのは怖いから守ると言うしかなかった」「私はあなたが怖い」と泣きながら伝えても、彼は強い口調を弱めることはなく「話にならないからいい加減泣き止んでくれ」と怒られます。
彼が他の人(私以外の女性)と付き合っている時も、私は彼と連絡を取ったり会わなければならず(連絡したり会わないと彼が怒るため)会っていました。私が「私にだって彼氏とかできるかもしれない」など男関係の話を出した時にはこの場ではとても言えないようなひどい言葉を浴びせられたこともあります。
私はこの人と一緒にいて怖いと思うし、約束を守ると言ったのは確かに自分ですが、それで縛られているみたいでとてもつらいです。
彼は元彼で何度も復縁をしてきましたが今は付き合っていない状況です。縁を切りたいと思っていますが、家も知られていますし、何をされるか分からないので連絡先を消すことができません。
私は今まで彼に好きと言ってきましたし、彼に対する私の態度は確かに好意的でした。なので思わせ振りではないですが、そのような態度をしてきた私もいけないので仕方がない部分もあると思いますが、毎日つらく解放されたいというのが本音です。
私はこれからどうしたらいいのでしょうか?
(***ご相談内容は一部編集しております***)
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。Aさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
まずはじめに、改めてご相談内容を整理させて頂きます。
自分の心を元彼に恐怖で支配され約束を強引に誓わされた。そのことで別れた後の今も元彼に縛られているように感じている。出来ることならこのまま一切の縁を切りたいと思っているが、元彼には自宅を知られているし何をされるかわからず怖いため、縁を完全に切ることができない。元彼に縛られたままの人生は絶対に嫌。これからどうすれば元彼と完全に縁を切ることができるのか、その手がかりを見つけたい。そういうご相談ですね。
ご相談内容から推察し率直に申し上げますが、元彼は“ほぼモラハラ男”と言って間違いないでしょう。Aさんも既にお気づきの通り、一刻も早く完全に縁を切るべき相手です。
但し、相手がモラハラ男である以上“最善の方法で慎重に進めていく”必要もあります。「自宅を知られている」ということですので、身の安全を第一に考えて対策を講じましょう。
一丸となって解決にあたる
今は何とか大丈夫であったとしても今後自分の身に危険がおよぶ可能性が少しでもある場合は、Aさんを助けてくれる人や専門機関などをきちんと把握し、大きな声を上げて助けを求めることが何よりも大切です!
悩みを話せる人には相談されたようですが、それは“身近な友人留まりで、親には話していない”ということはありませんか?
もしそうであるなら、まずは親に正確な状況を伝えることから始めてみて下さい。自分の男関係について話す場合、女性は話しやすい母親だけに話しがちですが、今回の問題はちゃんと父親にも話すべきです。
自分の男関係が最悪な状況になっていることを親に話すとなると余計に「絶対言えない…」という気持ちが強くなってしまうかもしれません。しかし、Aさんを無条件で守ってくれる一番身近な存在は間違いなくご両親だと思いますよ。
ご両親に相談した上で、もし行政機関(警察や各市町村の相談窓口など)に助けを求める必要があれば、あまり難しく考えずに飛び込んでみて下さい。
自分一人ではもうどうにもできない。そのことはAさんご自身が一番よくわかっているはずです。だからこそ、藁にもすがる思いでこうして私に相談しているのでしょう。
もしかしたら、これまでAさんが相談された人たちも私と同じように「親に話したほうがいい」「警察に連絡したほうがいい」「支援センターに相談したほうがいい」などと助言をされたのかもしれません。そして私からも同じような回答しかもらえず道が塞がってしまったように感じているかもしれません。しかし、それらの助言が“Aさんが今できる最善の対策”であり解決につながる道となることも事実です。
元彼を露骨に拒絶しないこと
最後に、この事をAさんはご理解されているようですが念のため。
完全に縁を切りたいからといって一方的に連絡手段を断ってはいけません。電話を着信拒否したり、LINEをブロックしたり、あるいは携帯電話を解約してしまうのも避けたほうが賢明でしょう。なぜなら、元彼をいたずらに激高させてしまう可能性があるからです。
モラハラ男は露骨に拒絶されると感情を抑えられず普通でいられなくなる傾向があります。そうなれば、Aさんを血眼になって探し、実家や職場にまで押しかけてくる可能性もあります。最悪の場合、抑えられない感情が力技に変わることも十分考えられます。
たとえ元彼に対する恐怖心を抱いていたとしても、それを露骨に態度で示してはいけません。モラハラ男に対しては『拒絶している感じを与えない』ことが重要です。
最寄りの行政相談窓口の情報
最後に繰り返しとなりますが、一人だけで全て対応しようと思わずに、専門機関に相談して下さい。
政府の相談先ページへのリンクをお伝え致します。相談できる最寄りの行政窓口が掲載されています。
参考 パートナーや恋人からのDVに悩んでいませんか。一人で悩まずお近くの相談窓口に相談を。政府広報オンライン