こんにちは、BPLaboです。
今回は、『働く目的』についてお話したいと思います。
いきなりですが、あなたの働く目的は何ですか?
- お金が欲しいから?
- 社会に貢献したいから?
- 自分の能力を高めたいから?
- 出会いが欲しいから?
- 人や社会とつながっていたいから?
これまで私は多くの働く女性たちにインタビューをしてきましたが、ほとんどの人が「○○が欲しい」「○○したい」という目的意識を持っているようです。
実は、この目的意識の持ち方には決定的に足りない部分があり、仕事を頑張る意欲を維持し続けてくれるほどのパワーはありません。
目的としては浅く弱いと言わざるを得ないのです。
目的の弱さが敗北感を生む。
目的が弱まってしまう原因は、「何のために」と「どんな」が入っていないから。
たとえば、「お金が欲しいから働く」というケースで考えてみましょう。
この場合は、ただ「お金が欲しいから」ではなく、
- 何のためにお金が欲しいのか?
- その為のお金を得て、どんな自分になりたいのか?
という2つを考える必要があります。
さあ、あなたも一緒に考えてみてください。
- 何のためにお金が欲しいのか?
ex)
→好きなことをするため
→生活を安定させるため
→子供の教育費のため
→老後の生活資金を貯めるため - その為のお金を得て、どんな自分になりたいのか?
ex)
→生きる喜びに満ちている自分でありたい
→不安のない穏やかな心で過ごしていたい
→子供の将来を制限しない親でありたい
→子供や孫の援助が出来る親になりたい
いかがでしたか?
「お金を得ることが本当の目的ではない」ということに気づいたのではないでしょうか。
理解を深めるために、あえてもう一つの例でも考えてみたいと思います。
たとえば、「女性初の営業部長に昇進したい」というケースはどうでしょう。
もう慣れてきたかと思いますが、この場合は、ただ「営業部長になりたい」ではなく、
- 何のために女性初の営業部長になりたいのか?
- どんな営業部長になりたいのか?
という2つを考える必要がありますよね。
すると、どうでしょう?
- 何のために?
→女性社員たちの希望になるために - どんな?
→男性部長には真似出来ない女性的な営業部長になりたい
(具体的には、部下との距離が近く、何でも話せる母親のような営業部長)
そんなふうに、より深い自分の願望が浮かび上がってきたりします。
そして、その願いは自分のためだけではなく、自分以外の誰かのためであることも少なくありません。
本当のところ、自分の本当の望みが叶うのならば、別に営業部長になるかどうかは、あまり関係のないことなのかもしれません。
逆に営業部長になったとしても、自分の望みが達成されていなかったら、仕事で幸せを感じる事は出来ないはずです。
お金が欲しいというのも同じ。今が生きる喜びに満ちているのなら、多くのお金を得ることへ執着する必要はなくなります。
むしろ「営業部長になりたい」「お金が欲しい」などと形だけに縛られてしまうと、それが叶わなかった時、敗北感でいっぱいになってしまうのです。
線ではなく、点で働く。
話をグングン展開させていきますのでついてきてくださいね。
目的を深めたら、思い切って忘れてしまいましょう!
って・・・
「ハイ?あんなに目的について理解を深めてきたのに、いきなり忘れろと?それはおかしいでしょ!」と憤慨された方もいるかと思いますが、もう少しだけ私の話にお付き合いください。
確かに、目的を深めてしまうと、逆に忘れろと言うのが難しいもの。
実は、そこが狙いです。
私の言う「忘れましょう」というのは、『深めた目的は心に深く刻まれ、くじけそうになった時はいつだってあなたの道しるべになってくれます。だから、あとは過去も未来も考えずに、今を生きましょう!』という意味です。
目的を深めたら、ヘタに執着しないこと。
思い切って忘れて『線ではなく、点で働く』のです。
「線ではなく、点?またワケの分からない話が飛び出してきたぞ…」と思うのも当然でしょうから、少し補足説明をしておきます。
線で働いてしまうと、今やっていることは自分の目的に繋がっているのかな?意味があるのかな?と考えてしまいます。
そして、遠回りに感じたり、目的への道が途切れたように感じると諦めてしまうのです。
でも、点で働いていると、全ての働きに意味があると考えることが出来ます。
「今・ここ・私」に一点集中し、今日の自分に悔いを残さない。まさに『過程=結果』という考え方に立っているのです。
言い替えるなら『旅のような働き方』ですね。
例えば、東京から大阪まで歩く旅をイメージしてください。
東京から寄り道せずに真っ直ぐにただ大阪まで歩くのが線の考え方です。あくまでも大阪に辿り着くことが目的になっており、途中の寄り道は一切必要ないわけです。
よく考えてみてください。大阪へ辿り着くことが旅の目的なら、一刻も早く到着することが目標になってくるでしょうし、もし途中棄権してしまったら悔い(未達成感)だけが残ります。
線で目的へ向かおうとするから、途切れてしまった時の「もう終わった感」はハンパじゃないのです。
そんな直線的な旅、そもそも楽しいものではありませんよね?
でも、「大阪へ辿り着くことが目的」ではなく、『旅そのものが目的』であったとしたら?
例えば、箱根でゆっくり温泉に入り、世界遺産の富士山を体感し、名古屋で絶品の味噌カツを食べる。
そんなふうに、その場その場の全てが旅になるわけです。
そういう旅は楽しいし、途中で引き返すことになったとしても(別に大阪に辿り着けなかったとしても)悔いは残りません。
全てが点で進むため、途切れて終わる感はないのです。いわゆる完結型ってやつですね。
『線ではなく、点で働く』とは、そういう意味です。
私は今、自分の仕事を通じて『一人でも多くの働く女性を輝かせたい』と思っています。
モラハラ研究家、そしてパートナーシップ研究家として、毎日を「働く女性のONとOFFのリアルな問題を解決させること(他者貢献)」に生きています。
よく「事業拡大はしないのですか?」と聞かれますが、私にとって事業拡大が目的になることはありません。
もしかしたら、中には「地味にコツコツやって、そのまま一生が終わっちゃうんじゃないの?」と心配されている方がいるかもしれません。
現場レベルでの小さな小さなサポートを1つずつ地味に積み重ねているだけの気の遠くなるような仕事を「よくもまぁ、そこまで頑張れますな〜」と呆れている方もいることでしょう。
でも、私の目の前にある目標は『一人でも多くの働く女性を輝かせること』です。
今、目の前にある道をただまっすぐ歩き続けた時、おのずと事業拡大という結果がついてくるだけのことなのです。
事業拡大を目的にして進むのは「線の働き方」です。
「今・ここ・私」に強烈なスポットライトを当てて働き続けた結果、事業拡大せざるを得なくなるのが「点の働き方」なのです。
それでは最後にもう一つだけおさらいしておきましょう。
最近、パートナーシップのご相談が急激に増えてきているので、ここでは結婚について取り上げたいと思います。