4. その言葉のやりとりが許されるのは、新人同士の間だけ。
「素早く」「大至急」という意味で若者がよく使う言葉。
それが「ソッコー」という言葉です。
上司から「○○のチェック、大至急お願いね」と指示を受けたときにも、
「はい、ソッコーでやります!!」などと返答してしまう新人はいまだに多い。
たしかに、日本語には「速攻」という言葉はあります。
でも、使い方としては「速攻で先取点を取りにいく」など、スポーツで素早く攻撃するときなどに使うのが主。
仕事の中で「ソッコー」と使うのは、せめて新人同士の間だけにしておきましょう。
「ソッコー」ではなく、「大至急」「急いで」などを使うようにしましょう。
5. そんな新社会人は、さすがに「もういない」と思っていたのに…
さすがに仕事の席で「っていうか」を使う人はいないだろう。
そう思っていましたが、実はまだまだウジャウジャいるようです…
「っていうか」を大人の表現にすれば『というよりも』となります。
「っていうか、○○ですよね?」ではなく、どうせなら
「そうですね…もしかしたら○○の方が近いかもしれませんね」などと使った方がずっと大人の印象を与えられます。
相手の意見を「そうですね…」と一度は肯定的に受け止めてから、意見するのが大人のマナー。
また、意見するときは「言い切らない方がうまくいくことが多い」のも新社会人。「○○かもしれません」と言うことで柔らかく意見し、先輩や上司に敬意をはらうことも大事です。
ヘタに言い切ると「生意気な…新人のお前に何が分かる?」と反感を持たれてしまうこともありますからね。賢い新社会人はスマートに意見を通し、数年後には先輩や上司の上に立ってしまうようなクレバーさがあるものですよ。
- 「それ、見れますか?」
- 「超いい感じです」
- 「おはようございまぁ〜す」
- 「ソッコーでやります」
- 「っていうか、○○ですよね?」
「信頼されにくい言葉」とは、言い換えれば『若者言葉』のことですね。
新社会人が「若者言葉」をうっかり口にしてしまうのは仕方ない部分もあります。
でも、だからといって「そのままでいい」ということにはなりません。
一度や二度までなら聞き手も「まあ、新人だから仕方ないか…」と許してくれるかもしれませんが、三度目からは保証できません。
取引先から「この人との取引は不安だな…」と思われたり、「担当を変えていただきたいのですが」と言われてしまうことにもなりかねません。
ひとたび社会に出れば、新社会人だから…という言い訳が通用するのは一度だけ。
もしかしたら、一度でも許されない場面もあるでしょうし、その一度が命取りになることだってあるかもしれません。
そういう心構えで「品格のある言葉遣い」を身に付けて欲しいと思います。
「新社会人だから…」という言い訳はしないで、最初から『社会人5年目くらいの品格』を備えておきましょう。