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【相談】お局の嫌がらせに耐えられない、かばう上司たちにも失望。

働く女性の無料相談・回答

相談:会社を辞めた今も、腹の虫がおさまらない。

相談者:匿名さん(※本回答では「Xさん」と呼ばせて頂きます。)

かつて私がいた職場は女性が私を含めて2名、その他上司を含め数名の男性がいました。

先輩事務員の女性(以下Aさん)は長く勤務しており、本人いわく「入社してから現在までミスしたことがない」何でもできる方だそうです。

私は退職される女性(以下Bさん)の代わりに入社しましたが、入社早々AさんからBさんの愚痴を度々聞かされました。

引き継ぎでBさんに教えて頂いた内容も「あんなのじゃ覚えられないからそのやり方は覚えなくていい」など、後から混乱するような事を言われ、それでもなんとか聞きながら仕事を覚える努力をしました。

私がミスをしたり、教えてもらっている時に理解出来ずにいるとAさんにため息をつかれます。

Aさんは、自分の気に入らないことがあると露骨に態度に出るので、事務所内の空気がとても悪くなります。

物に当たったり舌打ちしたり悪態やため息をついたり…。他の男性事務員達はそれを注意したりせず、八つ当たりされても黙っています。人の悪口も、第三者(私が横にいるなど)がいる状況で普通の声の大きさで話しています。

そんな状況が嫌で上司に相談しても「あの人はそういう人だから仕方ない」と言われました。

何かにつけて人の愚痴を言うので、私もAさんと会話する気になれず、ひたすら毎日黙りこんで仕事をするようになりました。

その上Aさんは自分の話を聞いてもらえないと機嫌が悪くなるので、私は発言も極力控えるようにしました。

そのうち、名指しはしないものの誰かの悪口を隣で言うんですが、私しか該当しない言い回しで言ってるので、聞いててそれが段々辛くなりました。

名指しされた訳じゃない、もしかしたら違う人かもしれないと思ってはいても、書類を渡す時や、事務所に私と二人きりになった時の態度が今までと明らかに違っていました。

上司にそのことを伝えても「◯◯さん(私)の言ってることは妄想だ」と言われてしまいます。

入社して引き継ぎを受けている時に聞いた話だとBさん、Bさんの前任の女性もAさんに色々嫌がらせを受けて辞められたそうです。

それを聞いていたため、悪口を言われるようになった辺りから録音してるので、妄想ではない証拠はあるのですが、あんなにあからさまな態度の人の方を庇う上司達に失望しました。

そんな状況に耐えられず、体調も悪くし退職しましたが、未だに腹の虫がおさまりません。

こんな辞め方をするなら何か言ってやればよかったと後悔していますが、妄想と思われているならきっと言ったところで頭がおかしいなどと言われるのでしょう。

“Aさんと仲良くしよう、合わせよう”という努力をしなかった私にも、嫌がらせを受ける原因はあると思いますが、やることが幼稚すぎますし、Aさんのご機嫌伺いや、誰かの悪口を聞きに仕事に来ていた訳じゃありません。

やられっぱなしは負けたようで悔しいですが、正直もう二度と関わりたくありません。

証拠があるし訴えることも考えましたが、時間や費用の事も考えてしまいます。どう心を整理すればよいでしょうか?

(***ご相談内容は一部編集しております***)

(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)

回答者:一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長 大森篤志

こんにちは、BPLaboです。

Xさん、ご相談ありがとうございます!

BPL Woman Editor

それでは、回答させて頂きますね。

大森篤志からの回答内容

つらい経験を自分の力に変える

言われる覚えのない否定の言葉、理不尽な悪態、嫌がらせ…。Aさんから受けたハラスメントは記憶から葬り去りたいですよね。でも、残念ですがそう簡単にはいきません。

むしろ、忘れたいと思えば思うほど心に深く刻まれてしまう。「思い出すだけでも腹が立つ!」今はこのような状況ではないでしょうか。

もしそうであるなら、無理に忘れようとするのではなく、つらい経験を肯定してみてはいかがでしょうか。

  • Aさんから嫌がらせを受けた。しかし、そのおかげでお局の特徴を理解し、ああはなるまいと反面教師にすることができた。
  • お局を擁護する上司に失望した。しかし、そのおかげで会社を見極めることができた。長く勤めるべき職場ではないと早々に気づくことができた。
つらい経験に“そのおかげで”と肯定的な意味づけをすると、今回の出来事は『自分が新しい能力や出会いを手に入れるために必要な経験だった』と見方が変わるものです。

過去の出来事は変えられません。しかし、より良い進路を選択するための材料として生かすことはできるはずですよ。

過去に執着してしまうのは現状に不満があるから

つらい過去を記憶から葬り去るのはそう簡単なことではありません。

しかし、退社後の今が幸せであれば、過去を良かった事として受け入れることもできたのではないでしょうか。

つまり、過去への執着は、現状への不満の裏返しである場合も少なくないのです。

記憶が上書きされやすい女性脳の特徴を生かす

男は「名前をつけて新規保存」、女は「上書き保存」という“恋愛心理あるあるフレーズ”を聞いたことはありますか?

『男のほうが未練がましい』という意味で用いられることが多く、男性脳の特徴でもあります。

一方、失恋しても、もっと素敵な男性に出会うと『記憶が上書きされ、未練が断ち切れやすい』のが女性脳の特徴です。

「腹の虫がおさまらない、気持ちが整理できない」という今こそ、女性脳の特徴を生かすことを考えましょう。

より良い出会いと環境を手に入れる行動を

現状を満足させることにエネルギーを注いで記憶を上書きし、脳を最新の状態にアップデートさせましょう!

ご相談内容を拝見する限り、AさんやAさんを擁護する上司たちによって毒された以前の職場よりも良い環境は“ごまんとある”はずですよ。

もっとずっと素敵な同僚や上司と出会い、心地いい人間関係の中で仕事をすることは、はっきり言って絶対可能です。

自分に合った仕事や職場環境を見つけて働くことができれば、過去への憎しみは小さくなり、やがて心の整理もつくでしょう。

嫌な感情はぶつけるのではなく“吐き出す”イメージで

最後に、すぐにできる「ココロ整理術」についてもお伝えしておきますね。

行き場のないXさんの気持ちをAさんや元上司、勤務していた会社にぶつけても時間や費用の無駄でしかありません。

嫌な感情はぶつけるのではなく、“ただ吐き出す”ことが賢明です。

例えば、下記のように身近に“おひとりさま”で行ける場所があれば、うっぷんを晴らす・吐き出すために足を運んでみて下さい。

  • ボーリング場
  • バッティングセンター
  • ゴルフ打ちっぱなし

ボーリングのピン、野球やゴルフのボールを“Aさんや元上司の顔に見立てて”思いっきり…(笑)

他にも、カラオケボックスで熱唱したり、Aさんや元上司に言いたかったことを文字に起こして書き出すだけでもスッキリするものです。

『ぶつけたり抱えるのではなく、嫌な経験をできる限り肯定的にとらえて、ただ吐き出す行動をとること』が心を整理する近道になりますよ。