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【職場相談】人間関係に悩み今の職場を離れる事を考えています。

働く女性の無料相談・回答

相談:意地悪や嫌がらせ。今の職場を離れるか否か悩んでいる。(25歳・事務職)

相談者:匿名Aさん(※本回答では「Aさん」とさせて頂きます)

倉庫事務員をしている25歳・女です。

現在、今の職場を離れるか否か悩んでいます。知恵をいただけますと幸いです。

原因は職場での人間関係です。今年に入って異動されてきた先輩がとても意地悪で、私にだけ嫌がらせをしてきます。

私と目を合わせない他、機嫌が悪ければ言葉の揚げ足を取ってきます。同じ職場で派遣の方やパートの方もいますが、その人たちにはそうした態度は取りません。そのせいでコミュニケーションがろくに取れず、仕事にも支障をきたしています。

上司や他部署の先輩にも「異動したい」と何度か相談しました。理解は得られているものの、人事は動きません。

もうそろそろ大々的な異動があると最近聞きチャンスかと思ったのですが、事務員は全て本社へ集約とのことでした。私と先輩は結局同じ職場で働くことになるので何も変わりません。

私としては、そう遠くないうちに辞めて職業訓練を受けて鍛え直そうと思っています。しかし、同居している親からは反対され、どうもこうもできない状態です。

今後今の職場で、今のメンバーで耐えられる気がしません。しんどいです…。

(***ご相談内容は一部編集しております***)

(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)

回答者:一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長 大森篤志

こんにちは、BPLaboです。

Aさん、ご相談ありがとうございます!

BPL Woman Editor

それでは、回答させて頂きますね。

大森篤志からの回答内容

異動してきた先輩から意地悪な言動を受け続け精神的にかなりしんどい上に異動願いも叶わない。今の職場を離れて職業訓練を受け鍛え直したいと思っても親の反対があり、どう動けば良いのか悩まれているのですね。

キャリアビジョンを描く

どう動けばいいかわからないという時は、一度立ち止まって自分をきちんと整理することから始めると「これからどうするか」という方向性が見つけやすくなるものです。

まず、Aさんにとって最も根幹となるキャリアビジョンを描くことから始めましょう。

Aさんはどのような働き方・生き方を望んでいるのでしょうか?

例えば、時間が決まった働き方をしてプライベートの時間を充実させる生き方を求めているのか。あるいは、30歳までは仕事に専念したいのか。それとも、キャリアアップしながらゆくゆくは自分で何か事業を始めたいのか。など、仕事とプライベートを統合させながら今のAさんが望むキャリアビジョンを書き出してみて下さい。

あまり難しく考えると手が止まってしまいますので、仕事と私生活において「こうありたい」と願うことを思いつくままに書き出してみることから始めればいいですよ。

「残業のない働き方がいい」「年に1回以上家族旅行する」「お客さんと直接関わりたい」「黙々と作業に没頭していたい」「結婚・出産してからも働きたい」など、出せるなら100個でも200個でも構いません。

3つに分類してみる

次に、それらを『譲れないこと、どちらか迷うこと、譲れること』の3つに分け、譲れないことだけをキャリアプランに反映させます。

28歳、30歳、32歳、35歳、38歳、40歳など、Aさんが節目と考える年齢の時に自分がどんな働き方や生き方をしていたいのか、さきほどの譲れないことを反映させながら描いていきましょう。年表にしていくとスッキリ整理できますよ。

真剣になると作成に時間はかかりますが、キャリアビジョンを反映させたキャリアプランというのは、自分の働き方を修正しようとする時に都度活用することができる重要な指標になるものです。ぜひ、時間をかけて取り組んでみて下さい。

倉庫事務員の仕事についてどう感じているか

次に、倉庫事務員の仕事自体に対してAさんはどう感じているのか、改めて考えてみて頂けますでしょうか。

やりがいを感じたり、楽しいと思えることはありますか?

あるいは、叱られることやミスが多く自分には向いていないと感じることがありますか?

正確な答えを導くために、これまでの学習・訓練歴、取得した免許・資格、倉庫事務員として身に付けてきた専門知識やスキル(どんな経験をしたか、どんな作業が出来るようになったか)、上司に褒められたこと、同僚から感謝されたこと、どんなことで頼られることがあったのか等、この機会にご自身の職業能力について“強みを中心に”整理してみることをオススメします。

自分の職業能力を改めて把握し、自分のキャリアビジョンやプランを考慮した上で、もし“今の倉庫事務員の仕事が自分に合っている”と思える場合は、意地悪な先輩のために自分の適職かもしれない大切な仕事を感情的に手放してしまうのは賢明ではないかもしれません。

一方、もし“倉庫事務員の仕事は自分に合っていない”と感じる場合は、今のAさんの職業能力を生かしながら(必要であれば職業訓練等で能力を補いながら)他の関連分野や全く新しい職業等へ労働移動することも考えていく必要があります。

リソースを点検してみる

(倉庫事務員を続けていくかどうかは別として)仮に今の職場を辞めずに働き続ける選択をされた場合は、Aさんの味方になってくれる人はいるか、現状を打破するための協力や支援を頼める人はいるか、改めて確認してみる必要があります。

例えば、助けや力になってくれそうな他部署の上司はいるか、あるいは、Aさんを採用してくれた人事担当者はどうか、他にAさんを評価してくれている人はいないか。など、意外と身近にいるかもしれない協力者や支援者に目を向けてみましょう。

上司や他の職場の先輩などに「異動したい」と何度か相談しても一向に人事が動かないことから、もう何をしても無理だろうという気持ちが強くなっているかもしれませんが、相談する相手を変えると突破できることもよくあるんですよ。

もしかしたら異動するには今の事務職としての能力以外に必要なものがあるのかもしれません。それが何なのか分かれば身につける努力をして再度異動願いを出すことも一つの方法です。

一方、もし今の職場を離れる場合は、辞めた後の自分がどのような支援を受けられるのか予めきちんと確認しておくべきでしょう。

国の制度を利用する場合は、例えば、雇用保険の被保険者であるかないかによっても受けられる訓練や給付も違ってきます。無料で職業訓練を受けながら給付金まで受け取れるようなら、おそらくAさんのご両親も少しは安心してAさんの意見を受け入れてくれるかもしれません。

参考までにいくつかの訓練制度や活用できそうな機関等をご紹介しておきます。Aさんが制度の対象者となりうるかどうかについてはご自身で条件を照合した上でハローワーク等に確認してみて下さい。

  • 公共職業訓練
    日本版デュアルシステム/離職者訓練/学卒者訓練 など
  • 求職者支援訓練
    (※主に雇用保険を受給できない求職者を対象)
  • 雇用型訓練
    有期実習型訓練/実践型人材養成システム など
  • トライアル雇用
  • 紹介予定派遣
  • 地域若者サポートステーション
  • わかものハローワーク
    その他、新卒応援ハローワーク/マザーズハローワーク など

以上の点を参考にして頂き、このまま仕事を続けるか、転職するか、あるいは他の道があるのかなど、Aさんが納得感を持ってより良い選択をされることを願っています。