大森篤志からの回答内容
状況が許すのであれば、一刻も早くご実家を出られることをオススメしたいところですが、実家を出た後の母親の心配や経済的不安など、様々な現実的制限があることも理解しておりますので、今回は“より現実的な助言”および“精神面のサポート”を心がけて回答させて頂こうと思います。
「こんなに酷い目に遭ってもまだ父親を見限らない・見捨てない」という事実から、おそらくがんちゃんさんの深層心理には、先にお伝えした心配や不安の他に『それでも父親だし…』という情が僅かながら残っているように私には思えるのですが、いかがでしょうか?
この機会に改めてご自身の父親に対する感情と真正面から向き合ってみて下さい。
そして、もし父親に対する情が少しでも残っているのであれば、感情のままに縁を切らず、まだ娘として“たとえ表面的にであっても”つながっていてあげてはいかがでしょうか。
「父を変えたい、変えなきゃ!」と考え焦るほど、皮肉にもがんちゃんさんの精神的苦痛は増えるもの。「変わってくれたらどんなに幸せか…」という淡い期待が頭から離れず、現実との乖離に増々苦しむようになるのです。
期待と絶望は背中合わせ、考えようによってはセットでもあります。少しでも“今ココの生活”を幸せに過ごすことを考えたら、「父はこういう人」と完全に割り切って(諦めて)、必要以上に目くじらを立てず、淡々と自分の出来ることだけに集中するほうが賢明です。がんちゃんさんの精神衛生的にもずっと良いと思いますよ。
お子さんや母親を守っていけるのは、正直がんちゃんさんしかいません。荷が重い大役に思えるかもしれませんが、決してそんなことはありません。肩の力を抜いて“自分に出来ることだけをすればいい”のです。
例えば、どんな時も母親や子供たちに愛のある言葉を使う、母親の出来ない部分をサポートする、子供たちの話を聞いてあげる、栄養バランスの取れた健康的な食生活をする、1日6時間〜8時間の睡眠を確保するなど、日常の“小さな心がけをちゃんと行う”ことこそが、がんちゃんさんの心身を健康に保ち、何より大切なお子さんにも良い影響を与えるのだと私は思います。
いたずらに祖父に振り回されている母親を見ているお子さんたちにとって、今は決して良い家庭環境とは言えません。まずは、父親ではなくお子さんに意識を向けてご自身の生活スタイル等を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。
それが難しい場合は、父親がご存命である限り、やはり“ご実家を離れる”他にありません。その際は、まず経済的な不安を取り除いてから動くことが大切です。
いずれにしても、本回答を参考にもう一度ご自身とお子さんを含めた今後の人生にとって今考えられる最善の選択は何なのか、たっぷり時間を取って考えてみて下さい。父親に対する感情に心が乱されて方向性を見失わないように、今は気持ちを落ち着かせ冷静に物事を考える状態に自分を持っていくことが肝心だと思います。