大森篤志からの回答内容
一人で過ごすことを好むポケさんが、「それではいけない」「自分が変わらなきゃ」という気持ちで周囲の人たちと積極的に関わっていこうとする姿勢、その勇気はとても素晴らしいものです。きっと、その想いは実ると思いますよ。
「会話が続かない」「話しかけるのをやめてしまう」ということですが、例えば、共通の話題がない(わからない、見つけられない)とか、ポケさんから話題を振れない(抵抗がある、遠慮してしまう)とか、様々な要因が考えられることでしょう。
しかし、相手との会話が盛り上がる共通の話題を選んだり、振ったりするのは、そもそもが「かなり上級者向けのコミュニケーション方法」になります。
話すことや会話のキャッチボールがあまり得意でないのなら、聞き上手になって相手の話を引き出すほうがずっと簡単ですし、相手との仲もグッと近くなるんですよ。
聞き方を工夫する。
せっかく「最初は会話になる」のですから、その時の『聞き方』を工夫してみてはいかがでしょうか。
会話が続かなくなるのは、おそらく「相づちの質」によるものかもしれません。
例えばですが、経理部の同僚が「営業社員が提出してくる領収書が多くて大変なのよ」とポケさんに愚痴をこぼしてきたとしましょう。
その時、ポケさんの相づちが「へぇ、領収書そんなに多いんだ」と単に事実をなぞって答える『内容返し』なのか、「そっかぁ、大変なんだね」と相手の気持ちに寄り添って答える『感情返し』なのか、それだけでも随分と相づちの効果が違ってくるものです。
会話を続けることを考えたら、特に相手が女性の場合、相づちは『感情返し』であるべきでしょう。『感情返し』が相手の口を軽くし、会話を弾ませるのです。
話の中身よりも、感情を共有する。
お互いに仕事中なのですから、わざわざ共通の話題を探して振って会話をする必要などありません。それよりも気軽に「大変そうだけど、大丈夫?」と声をかけたほうが賢明ですよ。話の中身よりも『感情を共有する』ことに意識を向けてみて下さい。
「ほんと大変。部長ったらひどいのよ。さっきさ…」と同僚がポケさんに愚痴をこぼし始めたらしめたもの。会話は嫌でも続くかもしれません。(笑)