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大森篤志からの回答内容
3〜4年もの嫌がらせやいじめ。想像を絶する苦しい時間だったと思います。その爪痕とも言うべき今のお悩みに早速お答え致しますね。
エネルギーは、「注ぐべき相手に」注ぐ。
今の職場には、ナウシカさんが信頼できる上司や同僚はいませんか?
高校を卒業してから約23年間という長きにわたって貢献してこられた会社ですから、それまでの中で一人や二人「ナウシカさんが心を許せる存在の人」がいるのではないでしょうか。
ナウシカさんの気持ちを理解してくれる。いざという時はナウシカさんの味方になってくれる。ナウシカさんに限らず、そういう上司や同僚がいるおかげで、たとえ心に不調をきたしてしまったとしても安心して仕事に打ち込めると言う女性は少なくありません。
この安心がナウシカさんのストレスへの抵抗力を高めてくれます。改めて周りを見渡して、朝礼を2つに区分けしてくれた上司や、ナウシカさんに協力的になってくれた同僚の顔を思い浮かべてみてください。
ナウシカさんがエネルギーを注ぐべき大切な相手は誰なのでしょう。意地の悪い「その人」なのでしょうか。
ナウシカさんご自身のストレスへの抵抗力を高めるためにも、エネルギーを注ぐべき相手に注ぎ、よき人間関係をさらに強固にするよう努めてみましょう。
職場ストレスと上手に付き合う。
決して忘れてはいけないことは、私たちの誰もが『ストレスとは一生付き合わなければならない』ということです。
「ストレスのない職場環境がいい」という考え方で過ごしていると、実際その願いは叶わないわけで、結局ストレスを悪いものとして溜め込んで心がおかしくなってしまいます。期待していることが叶わないと絶望するのが人間なのです。
そうではなく、「ストレスのない職場なんてありゃしない、そのストレスとどう付き合っていくかが大事!」と考えてみて下さい。割り切った考え方をしてみると、「ストレスとの上手な付き合い方」に意識が向くはずです。
ツライ、悲しい、苦しいと感じた時こそ『笑ってみる』。
嫌悪感、怒り、憎しみの感情が溢れてきた時こそ『ありがとうと言ってみる』。
たったそれだけの行動(付き合い方)を習慣化するだけで、随分気持ちが軽くなるものです。大真面目にやってみると、ナウシカさんご自身の内面が温かくなり、気持ちのいい感情が吹き抜ける感覚が得られるでしょう。
しかし、「そんなことしたって意味ないよ」と軽く受け流してしまう人は「またストレスだらけの職場生活に舞い戻ってしまう人」です。前を向く小さな習慣の積み重ねこそが最終的に大きな効果へつながるのではないでしょうか。
「日々のプチご褒美」と「数年後の自分像」を持つ。
「仕事を終えてから入るアロマ風呂を励みに、毎日頑張っています♪」と笑顔で話す女性は、とても健康的に見えるものです。子供じみた話に聞こえるかもしれませんが、長い人生を楽しく歩んでいく為には「自分へのプチご褒美」こそ必要不可欠ではないでしょうか。
また、日々のプチご褒美に加えて、1年後とか3年後あたりの自分像をイメージしておくことも大事です。「自分が何のために仕事を頑張っているのか」をハッキリさせないまま続けていると、ストレスは溜まりやすくなり、やがて自分をコントロール出来なくなってしまいます。
ナウシカさんの場合は「45歳には、こうなっていたいなぁ」というラフなもので構いません。それが実際に叶うかどうかは一切考える必要はありませんよ。ぼんやりとでも「数年後の自分像を持つ」ことがストレスを寄せ付けない力になるのです。
嫌な相手、苦手な相手から盗めるものを探す。
嫌い、苦手、どうしても無理。理由はどうあれ、敬遠したくなる相手というのは、自分とは違った人間性の持ち主である証拠でしょう。良く言えば、自分とは異質の才能や考え方を持った人ということです。
そう考えると、「顔も見たくない」と敬遠しておくばかりではうまくありません。ただでさえ、同じ会社にいる相手ですしね。
ここはひとつ、その相手が「自分の役に立つ存在かもしれない」と考えてみてはいかがでしょうか。
何か悪いことをされた時こそ、「反面教師として自分の役に立てる」と考えておけばいいでしょう。
そう考えることが出来れば、清々しい気持ちになれるとまでは言いませんが、嫌いな人からでも『少なくとも自分のためになる情報は得られる』はずです。
敬遠しすぎると返って相手に気付かれやすく、新しい嫌がらせやいじめを誘引しかねません。無理にとは言いませんが、今の嫌々意識から少しだけシフトしてみてはいかがでしょうか。
転職は、本気になってから。
あくまでも私個人の意見ですが、「転職に踏み切れない」と思っているうちは、辞めなくてもいいと思います。なぜなら、理由はどうあれ、ナウシカさん自身が「今よりも幸せになるには転職しかない!」と本気で思える状態に達していないからです。
ナウシカさんが「本気で別のことをしたい」とか「何がなんでも今の職場を辞めたい」と考えているなら、「転職はしないほうがいいか?」という相談ではなく『転職を成功させる為にはどうすればいいか?』という転職に向けた相談になるはずだからです。
会社を辞めるのは勇気がいることです。年齢のこと、経験や能力のことまで考えだすと、ますます怖くなるものです。その気持ちが強いうちは、とりあえず現状のまま過ごしてみてもいいのではないでしょうか。
もっとベストなタイミングが来て「やっぱり辞めよう!」と思うかもしれませんし、新しくやりたいことが見つかるかもしれません。今のように悶々と思い悩んでいるうちは、無理に答えを出さなくてもいいと思いますよ。
どういう転職の形であれ、ナウシカさんご自身が「前向きな転職だ」と思えれば、それは逃げではありません。誰に何と言われようが、ナウシカさんの主観が全てです。逃げの転職にならないためにも、ナウシカさんご自身が前向きな転職だと思えるタイミングで転職しましょう。
また、今のうちから少しずつ資格を取得してみたり、パソコンスキルを磨いたりして、今の職場環境以外での学びの場や機会を設けておくと、いざ転職のタイミングが来た時にプラスになるはずです。今から動けることにも目を向けてみいいるといいかもしれませんね。