4)「うまくいってる?」より「今日は何があった?」を。
子供とのコミュニケーションを意識するあまり、「(学校生活)うまくいってる?」という聞き方をしてしまうママもいるようですが、これもうまくありません。
親に心配をかけたくないと思っている子供は多く、親に「うまくいってる?」と聞かれれば、本当はあまりうまくいってなくても「うまくいってるよ」と答えてしまうからです。こうしたコミュニケーションのすれ違いも、学校でのいじめに親が気づけない理由の一つになっているのではないでしょうか。
「(いじめられて)つらい」など、自分の気持ちを素直に親に話すのが苦手な子供でも、今日の出来事(事実)を淡々と話すことなら出来そうです。その話を注意深く聞いてあげてください。子供の話す言葉にはたくさんのヒントがあります。親なら「話の中から子供の気持ちを察することが出来るはず」ですよ。
5)「こうしなさい!」より「どうしたいの?」を。
慌ただしい朝なら「早くご飯食べなさい!」、お金のない時期に進路相談されたら「私立はよしなさい!」なんて言ってしまうこともあるでしょう。
しかし、親の都合で何でも言ってしまうのは子供の自立によくありません。たとえ早く朝ごはんを済ませて欲しくても、お金の負担の少ない学校に入って欲しくても、まずは子供の意見を聞きましょう。
子供の自立を育むためには、「ごはん?パン?」「進路、どうしたいの?」「あなたはどう思うの?」など、子供の自主性を引き出すコミュニケーションが大切です。
忙しくてイライラしていると、指示命令を出したほうが早いもの。それはよくわかります。しかし、それでは子育てにならないということも忘れないようにしましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
忙しさのあまり心を亡くしてしまうと、自分の言葉が子供にどんな影響を与えているのかに気づきにくいものです。
子供のために働いているというママもいるはず。そのせいで「子供への当たりがキツくなってしまう」ようでは本末転倒ですよね。思春期の子供たちほど、親のちょっとした言葉に敏感に反応するものですよ。だからこそ、子供にかける言葉には神経質であって欲しいのです。
「どんなに忙しくても心は亡くさない」そんな働くママを目指しましょう。子供に良い影響を与える言葉を選びながら親子のコミュニケーションを大切にしてみてください。