【反発する人の心理】こうすれば相手のやる気を引き出せる!

【反発する人の心理】こうすれば相手のやる気を引き出せる!

ケース3:菜々さん(働く女性)

頼まれた書類の提出期限が明日に迫っていた。只今の時刻は午前11時50分。

 

菜々さん
バタバタしてて今になっちゃったけど、午後から取り掛かって今日中に書類を完成させよう!

 

そう思いながら、時計に目を向けると、上司が現れ、、、

 

上司
頼んでおいた資料、まだ完成しないのか?
菜々さん
すみません、午後一番で取りかかる予定です。
上司
ハハっ、それは本当か?忘れていたんじゃないのか?
菜々さん
いえ、忘れてなど
上司
まぁいい。ランチの時間を気にしてる場合じゃないぞ、仕事に集中しなさい。
菜々さん
はい。(ムカつく上司め〜、辞めてやるぞホントに!)

 

子供の頃は母親から、大人になってからも夫や上司から、宿題にしろ、家事にしろ、仕事にしろ、このような会話を交わした女性は少なくないのではないでしょうか。

小学生の美鈴ちゃんは、最初は「帰ったら宿題をしよう」と思っていました。お母さんの対応次第では、そのまま宿題をしていたはずです。しかし、お母さんの余計なひと言が美鈴ちゃんを反発させ、やる気まで奪ってしまったのです。

同じように、妻の沙織さんも、部下の菜々さんも、最初は「明日は家事に専念しよう」「午後から資料を作成しよう」と思っていましたが、夫や上司の余計なひと言が二人のやる気を奪ってしまっています。

 

そもそも人間は「自分の意志で行動したい」

心理学的な話になりますが、そもそも人間は『自分の意志で行動したい』と思うため、他者の力で自分が抑圧されているように感じると、たとえ自分の意志で行動し始めたことでも、他者から命令されていると感じてしまいます。

そのため、子供だろうが、大人だろうが、「これからやろうと思っていたのに、そんなふうに言われたらやる気が失せる。もうや〜めた!」という反発心理が生まれるわけです。反発するのは、宿題や家事、仕事が「したくないと思っていた」からではなく、むしろ「しようと思っていた」からなのです。

一方、あなた自身が親になったり、上司になったりすると、意外にも「子供や部下の意志を察せない」ことがあります。ですから、反面教師として心得ておきましょう。

「相手の意志を察しないままガミガミ言うと、それは返って当人たちのやる気を奪ってしまうことになる」

以上、『【反発する人の心理】こうすれば相手のやる気を引き出せる!』でした!