今回は、『仕事でミスや失敗した時の、上手な謝り方』についてお伝え致します。
こんにちは、BPLaboです。
「すぐに謝罪する」ことが、好感を生む。
企業の不祥事が発覚した時は、すぐに企業トップ自らが謝罪会見を開き、長々と言い訳したり下手な弁解などせず、徹底して頭を下げたほうが世間からの非難は弱まるものです。
その一方、悪評で叩かれやすいのは、公に出ることなく「だんまり」を決め込むか、会見を開いても「謝罪の言葉がない」ことだったりします。ただちに自らの非を認めて謝罪に徹する姿を見せるほうが好感を抱かれやすいのです。
【実験】すぐに謝罪すると、どうなるの?
この傾向は、ある心理実験でも証明されていて、『謝罪をすると評価が高まる』という結果が出ています。
例えば、「Aさん、Bさん、Cさん」という3人の上司と、5人の部下がいたとしましょう。
5人の部下たちは、それぞれの上司の指示に従って仕事を進めるのですが、どの上司の指示も間違っていたため、部下の誰もが良い結果を出せずに終わってしまいます。
当然、部下の不満は高まっていきます。そこで、3人の上司たちは部下に対してそれぞれ違った行動を取ります。
- Aさん)
部下全員の前で「私のミスだ。皆には本当に申し訳ないことをしたと思っている。すまない」と謝罪する。 - Bさん)
弁解に精を出すが、謝罪はしない。 - Cさん)
弁解もせず、謝罪もしない。
ここで、部下たちに3人の「上司の能力」について評価を求めます。
その結果、5人の部下全員から高い評価を得たのは『Aさん』でした。この実験の最大のポイントは、「部下たちが『上司の能力』に対する評価を求められたのにも関わらず、『謝罪した』という事実を高く評価した」ということにあります。
おわりに
頭では分かっていても、働く女性たちのリアルな現場では、言い訳せずに謝罪するのはなかなか難しいもので、内心では自分の非を認めていても「ここで謝ってしまうと評価が下がる」と思ってしまいがちです。
しかし、先程の実験結果からも明らかなように、謝罪には『相手の怒りを鎮めるだけでなく、自分の評価を高める効果もある』わけです。勇気のいることかもしれませんが、ミスや失敗をした時は、恥も思い込みも捨てて『素直に謝罪する』よう努めてみてはいかがでしょうか。