今回は、『職場のパワハラ対処法』についてお伝えいたします。
こんにちは、BPLaboです。
自分を守るためのセルフコントロール
パワハラは、加害者側の問題。私はそう考えています。
加害者は、機嫌が悪くなったり、自分の都合が悪くなったりすると、感情を何かに、誰かに発散することで処理しようとする傾向があります。
つまり、身勝手そのもの。
一方、被害者は「気にしなければいい」と頭ではわかっていても、後々になって結構グッタリ効いてしまう人がとても多いようです。
このグッタリの原因は『言葉の受け取り方』にあります。加害者からキツイ言葉を言われても「自分自身を否定された、人格を傷つけられた」などと受け取らないようセルフコントロールできるようにしておきましょう。
例えば、「このバカもの!」と上司から叱られたとします。「ふざけるな」「話にならん」など、似たようなニュアンスで注意されたり叱られたりした経験がある人もいるのではないでしょうか。
実は、上司のキツイ言葉はほとんどが言葉足らず。なぜなら、権力を笠に着てモノを言うためです。「ダメなものはダメ。(理由はあるけれど)いちいち理由なんて言ってられない」という上から目線が上司を言葉足らずにするのです。
しかし、被害者の多くは「お前はダメ!」と言葉足らずに叱責されるだけだと、本当の問題は「その行動(やり方)がダメ」という行動レベルの意味であっても、まるで自分の人格が否定されたかのように受け止めてしまいます。
冷静に考えるとわかるものですが、上司が「お前はダメ!」と指摘する時、実際は『その行動(やり方)がダメ!』と言っている場合がほとんどです。
つまり、どんなにキツイ言葉も『決してあなたの人格を否定したものではない』ということです。
結局のところ人間は目に見える情報で判断する生き物。あなたの人格は目に見えませんので誰にも否定されることはありません。
大人女子は、暴言もサラリとかわす
私自身も「これは絶対にパワハラだ!」と確信出来る環境に身を置いた経験があります。
だからでしょう。パワハラについて考えると、私は以前の勤務先で長年働いているベテラン女性が言っていたことを思い出します。
ベテランの人たちは定期的にパワハラを受けるような職場環境でしたが、その女性は、そのたびにサラリと受け流し、何もなかったような様子で淡々と仕事に打ち込むような人でした。
他の人たちは、その暴言に引きずられるように落ち込んでしまい、その後の仕事にも影響が出ていました。
他の人とは違う姿がとてもスマートで大人の印象を持ったことを今でもハッキリ覚えています。
いつものようにキツいパワハラを受けた後、思い切って彼女にこう聞いてみました。
こんなふうにサラリと笑顔で言われたものです。
理不尽なことにはエネルギーを使わない、これがパワハラ対処法の“基本のキ”であると私は今でも思っています。
パワハラ加害者への具体的な対処方法
パワハラ加害者の特徴は、大きく次の4つに分けられます。
- 気分によっては優しかったりもする「気分型」
- 一日中しつこく嫌味を言ってくる「執着型」
- 自分の権威を乱用し無茶な仕事を強要してくる「権威型」
- 言葉を通り越して腕力を行使する「腕力型」
職場で権力を持った非人格者は、このような別の人格をもってしまうことがあるようです。
やはり、非人格者と“まともにやりあう必要はない”と私は考えます。
パワハラの程度にこそよりますが、これも仕事のうちと割り切って、スコールが過ぎ去るのを待つことが賢明だと思います。そのうちにだんだんと気にも留めなくなって、先ほどの女性のように加害者の扱い方を心得るようになるものです。
それでもパワハラがエスカレートしていくようであれば、辞める覚悟で「その暴言は社会的にありですか?」「パワハラのように感じて怖いです。」と、強気に出ていく必要があるでしょう。
強気に出ることで、意外にも落ち込んでしまう上司もいます。威勢のいい上司こそ小心者で、ダメージを深く受けてしまい、逆に寝込んでしまったなんてケースもあります。
また、パワハラの環境下では、部下同士の結束が強くなり、周囲が何かと力になってくれるものです。
同僚や先輩後輩と励まし合ったり、時には信頼のある別部門の上司に相談したり、出来るだけ多くの人を巻き込んで具体的な対策を考えるきっかけを得ることも手段の一つでしょう。
何をやっても改善されない場合は、全労連(全国労働組合総連合)など、パワハラ専用の対応窓口へ相談することも考えて下さい。
「どうしても耐えられない」「このままでは自分がおかしくなってしまう」と思ったら、最終手段は退職をすることです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
退職を考えるとなると、現実的な経済面のこと、親しい同僚のこと、お世話になっているお客様のことなど、退職に伴う不安はたくさんあるかもしれません。
しかし、あなたの心身の健康があっての仕事であり、あなたがダメになってしまう環境に身を置き続ける理由など、どこにもありません。
この点においては、どんなハラスメント(セクハラ・モラハラ・マタハラ他)でも同じことだと思いますよ。