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イヤイヤな気持ちを抱えながら毎朝ココロに鞭を打って職場に通うのは生き地獄のようで苦しいですよね。
特に年末年始やゴールデンウィーク・シルバーウィークなどの長期休暇を挟むと、ネガティブな感情がより増強しやすいものです。
また、満員電車のストレスが無い在宅勤務・テレワークに慣れてしまうと、オフィスの必要性に疑問を持つ人も出てくるでしょう。
こんにちは、BPLaboです。
いずれにしても、「明日会社に行きたくない…」という感情は、『明日をイキイキ過ごす自分が想像できない』という心理の表れでもあります。
会社を辞めてしまう人の深層心理
など、皆さん会社を辞める様々な理由を口にしますが、彼女たちの本心は『今の状況から逃げたい』という場合がほとんどです。
私は逃げることが悪いとは思いません。自分が求めているキャリアアップにつながる、より自己成長が期待できる、わくわくが止まらない、どうしてもチャレンジしたい、そういう転職であれば「積極的に動いていい」という考えです。「逃げるが勝ち」という場合もあります。
心の底から挑戦したいと思える仕事に出会った、今の自分により合っている仕事が見つかった、自分の能力を最大限に引き出してくれそうな環境が他にある、そんな幸運が目の前にあるのにも関わらず動けないでいるというのなら、むしろ全力で転職を応援するでしょう。
一方、浅はかに転職を選択・断行することには反対です。まだ逃げてはいけないタイミングもあるんです。
逃げてもいいけど、ちゃんとトライしてから
「今の自分により合っている仕事かどうか」「自分の能力がより活かせるかどうか」という判断は、ある程度の期間一つの場所に身を置いて仕事をしなければ下せないものです。
極端に短い期間で職場を変えてしまうと、そのたびに新しい職場で自分の居場所づくりから始めなければならず、結局は自分に合った仕事や環境に辿り着くまでに無駄な時間と多大な労力を費やしてしまうのです。
実際に多くの相談者からヒアリングを行った結果、「会社に行きたくない、辞めたい…」という気持ちが増強しやすい人、短期間で転職を繰り返しやすい人ほど、職場に自分の居場所がつくれなかった(=所属と承認の欲求が満たされなかった)傾向があることもわかりました。
「私なんていなくても誰も困らない」「私がいなくなってせいせいする人もいる」など、自己肯定感を低下させる自問自答を繰り返し、ストレスに耐えきれなくなってしまうのです。
職場の居心地を良くするコツ
では、所属と承認の欲求が満たされるよう職場に自分の居場所をつくるには、どうしたらよいのでしょうか?
「良い例」と「悪い例」をお伝えしながらわかりやすく解説いたします。
良い例
ずばり!
さわやかな人になることです。
具体的な行動レベルで簡単な例をあげますと・・・
- 肯定的な言葉を使う
- 口角を上げる
- 背筋を伸ばす
- 顔を上げる
- 颯爽と歩く
- 胸を張る
- 仕事に集中する
ポイントは、あなた自身の行動が変わると周囲のあなたを見る目も変わるという点です。周りの人があなたからネガティブな印象を受けなくなると自然に居場所ができるのです。
これまでの自分がどうだったという過去は関係ありません。職場環境は遠近効果*が働きやすいため、明日からでも決して遅くないですよ。
【遠近効果とは・・・】
以前のことを過小評価し、最近のことを過大評価する心理傾向
悪い例
「今の会社には自分の居場所がないんですよ」と不満を口にする人に限って、、、
- 悪い面を見つけて口にする(「でも」「ダメ」「無理」などの否定的な言葉や言い訳)
- 人を悲しませる(非難する、傷つける、利己的、悪口など)
- ほとんど笑顔を見せない(無表情、眉間にしわを寄せている、不満げな表情など)
- 背中を丸め、顔が下を向く(ダラダラと歩く、姿勢が悪い 等)
- 省エネを心がけおり、仕事への意欲が低い
など、ネガティブな言動が目立ちます。
ネガティブな言動をする人は、たとえどんなに仕事がデキても、周りからの冷ややかな視線を集めることになり、やがて自分の居場所を失ってしまうのです。
居場所づくりの上手い人が実践していること
もう一つ大切なことがあります。
それは、良識を持つことです。
具体的な例をお伝えすると・・・
- きちんと挨拶をする(覇気のない挨拶や無視はしない)
- 人の話をよく聞く(自分ばかり話さない)
- 約束を守る(守れない約束はしない)
- 素直に謝る(言い訳をしない)
- 仕事に集中する(仕事に関係ないことばかりしない)
- ルールや規則を守る(自分勝手な行動はしない)
など、当たり前のことがちゃんとできる人になることが、実はとても大切です。
他者とは違った能力を持っていることや、特別な存在にならなければ自分の居場所をつくれないと思っている人もいるでしょう。しかし、決してそんなことはありません。当たり前のことをちゃんとするだけでも、少しずつ自分の居場所をつくっていけるものなのです。
寝る前に考えてはいけないこと
人の記憶にはネガティブな情報が刻まれやすい
脳の重要な働きの一つに自分を守るという働きがあります。
失敗したこと、つらい経験、悲しい出来事などを記憶として刻み、同じようなことが起きないように教訓となりあなたを守ってくれています。
だからでしょう。人の記憶には、ネガティブな情報のほうが深く刻まれやすいのです。
脳のポジティブな働きをうまく使う
脳には他にも大事な働きがあることを忘れてはいけません。
それは、思ったことを現実にしようとする働きです。
寝る前に考えたことは特に記憶に定着しやすいと考えられています。にも関わらず、ネガティブなことを考えたまま寝てしまう…。これでは『自分に起こる現実を積極的にネガティブなものにしている』と言わざるを得ません。
ネガティブな思いが強ければ、悪夢となってうなされてしまうかもしれません。深い眠りを得られずに、次の日もグッタリ。そんな状態では、颯爽と歩くさわやかな人にはなれませんよね。
熟睡して、ハツラツと朝を迎える人が他者にも元気を与えられるのです。元気でいれば、それだけでストレスに強い体質になれますよ。
寝る前は自分よがりなことを考える
明日の仕事のことが頭から離れない時は・・・
など、「こんな1日だったらいいな」「こういう1日にしたいな」とポジティブなイメージをしながら眠りにつくようにしましょう。
最近の私は寝る前に『波の音』を30分タイマーで流しながら寝ています。
クラシックを聴きながらベッドに入るのもよし、体の筋を伸ばしてからベッドに入るのもよし。とにかく、ネガティブな気持ちになりにくい環境をつくって眠りにつくといいですよ。
自分が納得できる基準を決めておく
会社という組織の中では「結果(成果)」が求められます。
職場内では同僚との比較、会社全体では業界内での争いなど、競争社会の影響を大なり小なり受けるものです。
競争社会の中では、他者と自分を比較しやすくなり、自分が他者よりも劣っていると感じた時にモチベーションが低下します。
しかし、それは「常に自分が他者よりも優位でありたい」と考えているために起こる反動でもあります。
前回オリンピックで金メダルだった人が今回は入賞すらできないこともあるように、私たちの仕事も同じで、いつまでも優位であり続けることは並の努力では成し得ないものです。
職場で自分の居場所を見つけて輝いている人を見ると羨ましく思えるかもしれませんが、他人には見えないところで実はたくさん負けています。何度も心が折れ、それでもどうにか自分の気持ちを整理し、切り替えて、最後まで自分を信じ努力を続けているのです。
組織の中で自分の居場所を見つけるために大切なのは、勝つこと(他者と比べて自分が劣っていないことを確認すること)よりも“ここまででいいという基準”を持って、負けても劣っても上手に自分の気持ちを整理して切り替えられる人になることです。
自分なりに満足できる基準をきちんと持ってさえいれば、気持ちが底まで落ちて浮上できないという最悪の事態に陥ることはありません。「もう会社に行きたくない…」と思う気持ちも小さくなるはずですよ。
もし今のあなたが「明日会社に行きたくない…」と感じているのだとしたら、それは『常に自分が他者よりも優位でありたい』という思いがどこかにあるからかもしれません。あるいは、『自分に求めるハードルが高すぎる』という可能性もあります。
完璧を求めずに、「5つのうち3つできれば十分」「ここまででよし!」と自分が納得できる地点を見つけてみて下さい。それが、組織の中で自分の居場所を見つけて快適に過ごしていくための秘訣なのです。
「明日、会社に行きたくない…」という気持ちを和らげる方法は次の4つです。
- さわやかな人になる(言葉良し、姿勢良し、行動良し)
- 良識を持ち、当たり前のことをちゃんと実践する
- 寝る前は自分よがりなことを考える
- 自分が納得できる基準を決めておく
「明日会社に行きたくない…」という感情は、『明日をイキイキ過ごす自分が想像できない』という心理の表れです。
ぜひ今回ご紹介した4つのポイントを参考にネガティブ感情を払拭して下さいね!