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相談:本当に普段は優しい。でも、怒るととにかく怒鳴る、罵倒する。
相談者:Mさん
主人は自営業をしており、私も仕事を手伝っております。
主人は子供には優しく真面目で、まわりの人からは「優しくておとなしいご主人ですね」とよく言われます。
確かにそういう面もあります。優しい時もたくさんあります。ですが、日頃から愚痴っぽく、すぐにイライラしたりします。
持病があり、体調が悪い時は特にイライラしやすく、いつも顔色を伺います。
今回相談しようと思ったのは、今日主人とのメールのやりとりの中で、主人の気に入らない言い回しを私がした事がきっかけでした。
主人は喧嘩になった時はいつも自分が正しいと言い張って、机をバンバン叩いたりしながら大声で怒鳴り散らします。
今日も声がかすれるほど怒鳴ってました。
おまえのせいで仕事が進まなかったとか、いろいろ言ってました。
途中、おまえはトロい(何をやっても遅い)、おまえ頭悪いんか、馬鹿か、など連呼しだして、普段の主人からは想像できないくらいでした。
以前もこんな事がありました。その時も主人は体調が悪く、すぐにイライラしていました。
その日、用事で会社に寄って用事を片付けて帰り際の事でした。
ドアの鍵を開けたまま子供に何か言われ対応していた時、主人がドアを思いっきり蹴り飛ばして、「鍵くらい閉めろやー!」と怒り始めたのです。それからはもう汗だくになる程怒ってました。
「子供の対応が終わったら閉めるつもりだった」と言ったら、「言い訳するな!」の一点張り。それからは過去の事などもいろいろ持ち出して怒ってました。
その中で私が傷ついて今も鮮明に覚えてる言葉が、「体調悪くなったのはおまえのせいなんや!」と言われた事です。
その言葉は私だけでなく、主人の実のお母さんにも言ってたのを聞いた事があります。お父さんともつかみ合いの喧嘩をして、一年くらい口を聞かなかったこともあります。
これだけだと偏見を持たれるかもしれませんが、本当に普段は優しいんです。
「いつもありがとう」など言ってくれたりする事もあります。
しかし、怒るととにかく怒鳴る、罵倒するといった感じです。
お母さんとは年に何回も喧嘩してます。それと、私は主人のお父さんお母さんとの関係は良好なんですが、怒り出すと、私がお父さん達に媚び売って気に入られようとしてるのがムカつくと言われたりします。
私的には同居なので、うまくやっていきたいと常に思ってはいますが、媚びてるつもりはないです。主人にはそう映ってるのかもしれませんが…
私の実の両親は他界し、姉には心配かけたくないので話せません。友達にも心配かけたくないですし、曲がって他の誰かに伝わると嫌なので話していません。誰にも話していません。
主人は怒鳴ったりした後に少し落ち着くと、「誰かに話した?」と聞いてきます。
私が誰にも話してないと言うと、安心したように、「その方がいいよ…」と言います。
わかりにくいかもしれませんね、すみません。
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。Mさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
自営業にともなう環境要因も
自営業の人を「好き勝手できていいな」とうらやむ人もいますが、その一方で、事業主が体を悪くしたり、経営状況が悪化したりすると、稼げなくなる(生活できなくなる)リスクがついてまわります。
さらに、ご主人は持病があるようですし、常に危機感を持って仕事をされているのでしょう。そういった複合的なストレスが蓄積されやすい状況であることは想像に難くありません。
ご主人の怒りスイッチを把握する
「(今回の声がかすれるほど怒鳴る、トロい・馬鹿などの暴言は)普段の主人からは想像できない」「本当に普段は優しい」というMさんの発言から、持病や仕事のことも含めて、ご主人に何らかの変化があった可能性もあります。
イライラや怒りなどの感情をコントロールできなくなっている何か。
それは体調と関係があるのか、仕事の状況と関係があるのか、あるいは、他に問題があるのかなど、慎重かつ徹底的に確認していく必要があるかもしれません。
今度また、ご主人が怒鳴った後に落ち着きを取り戻した時には、体調や仕事に変化があるか、心配しているというメッセージを伝えながらチェックしてみてはいかがでしょうか。
以前には見られなかったとしたら
改めてご主人の言動を時系列で振り返ってみて下さい。
以前には見られなかった言動が、最近になって頻繁に見られるようになってきているようであれば、ご主人の心身状態に何らかの変化が起こっている可能性を強く意識しなければなりません。
そのことでご主人が苦しんでいる可能性もありますので、今はご主人の心に寄り添うことを心がけて関わっていく必要もあるでしょう。
助け合って乗り越えていく必要も
「心配かけたくない。曲がって他の誰かに伝わると嫌。」という理由で誰にも話していないようですが、一方で、その制限を解かなくては打破できない状況であることも事実です。
信頼できる人の助けを借りることは、問題を乗り越えていく最善の道でもあります。
Mさんは同居している義父母との関係が良好とのことですし、一度まとまった時間を取ってご主人の現状を共有してもいいかもしれませんね。
その際は、刺激的な内容は伝えないように配慮して、「最近は特に怒りっぽい」「体調のせいかキツく当たられる」など、“ご主人の言動が以前と違うような気がする”ということを伝えておくと今後のリスク回避にも繋がると思います。
視野を広げる努力を
拒絶を示されると思いますが、あえて言わせて下さい。
この件はお姉さんにも話してみてはいかがでしょうか。
お姉さんを心配させまいとする気持ちはよくわかります。しかし、お姉さんだからこそ“妹を思いやる素直な反応を返してくれる可能性も高い”はずです。
妹であるMさんがお姉さんを心配させたくないと思いやるように、お姉さんもまた妹であるMさんの心配をするのは自然なことです。心配させまいとすること自体がもともと無理なことなのかもしれません。
無理をして一人で抱え込まず、肉親であるお姉さんを頼ってもいいのではないでしょうか。
事態が大きく悪化してからやむを得ず知らせることになるより、今のうちから頼ることのほうがよっぽどお姉さん思いだと思いますよ。
こういう話はお姉さんよりも友達のほうが話しやすいというのであれば、とりあえずでも構いませんので心を許せる友達に話してみて下さい。
誰かに話すことで狭くなっていた視野が広がることもよくあることです。