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相談:夫に威圧的な態度で責められる生活が続く毎日。どうすればいいかわからない。
相談者:カナさん
はじめまして。今回このような場があるとネットで知り、ご相談させていただきました。
主人は私より10歳以上年上で、数年前に結婚しました。
主人はフリーターで、私は会社員です。
私のほうが主人より収入も上ですが、それに対して何を言うつもりもないですし、それをわかっていて結婚もしました。
働く事が好きで、主人に代わって私が大黒柱として家族を支えようという気持ちもあります。
その代わり仕事が朝から夜遅くまでで、休日も仕事のメールや電話対応をしなければいけない身で、元々体力もないほうなので、家の事が全くできません。
料理も作ったところで割と不味いです。苦手な意識もあり、主人がご飯は作ってくれています。それ以外の家の事は私の仕事として分担されています。
子供が欲しかった時期もありましたが、何年か前に「お前何もできないじゃん」「そんなんで子供育てられるの?」と言われてから「あー私、何もできないんだな。子供産む資格ないんだなあ」と思ってからは諦めています。
働く事しかできない自分に負い目をずっと感じています。
私は20代で主人は40代です。そこでやはり考え方の違いというか状況の違いがあり、ズレをとても感じています。
私の仲の良い友達はまだ結婚していなく、私だって毎日毎日仕事のストレスもあり遊びたいですし、営業という仕事柄取引先との会食や付き合いなどが沢山あります。
それに対してほぼ毎回「何時に帰ってくるんだ」の嵐で、メールなどで「今なにしてる」的な内容が来ます。帰る時には連絡を入れないと怒ります。でも自分が飲み会や友人と遊びに行くときは、私に一切その様な連絡はしてきませんし、私も自分が聞かれまくったら嫌な気持ちになるので聞きません。帰って来ても「写真はないのか」などまるで証拠提示を強いってきます。
普段、仕事から帰ってくるのは22時近く、もしくは過ぎるくらいで、あくる日も6時には起きなければいけないので、0時までには寝たいのですが、それまでにお風呂に入ったりしなければいけないですし、ほんの少しの自分の時間を楽しみたいと思って好きな映画やアニメを見たり、友人とラインをしたりしています。
それが続いていると「俺なんかいらないんだろ!」とキレ出します。確かに私は口数は少ないですが、少しでも自分の時間を過ごさないとどうにかなりそうになるので、そこは譲歩してほしいのですが、とても不機嫌になり怒鳴るし、怖くて自分の気持ちなんて言えません。
「話をしてほしい」「話し合いたい」と主人は言いますが、私が話すと、全部自分の話に持っていきますので聞いてくれないです。
それに対して文句を言うと「そんなことはない。お前はいつもそれを言う」とキレ出すので平行線です。
喧嘩をして話し合いをする時も主人は煙草を吸っています。とてもじゃないけど、そんな態度の人に何を話せって言うのか、、と私は常に思います。
先日も同じような内容で喧嘩をしました。夜中に私がスマホをいじっていたら突然キレ出して、あくる日はウイスキーを私に見せつけるかのようにふた瓶空けていました。
確かに仕事も忙しいですし、私の話を聞いてくれる中学時代からの親友とよく連絡を取り合っていて、スマホを見ている私も悪いのもわかるのですが、態度も含めてとても自分勝手だなと思います。
以前1ヶ月続けて無視をされた事もありました。1回とかではなく何度もありました。喧嘩するときは必ず「でも俺は飯を作っている。俺だってお前のその態度がストレスだ。」と私の話を聞いてくれず、平行線です。ずっと同じような事を言われ、監視され、自分が気にくわない事があると客観視せず(でも自分は客観視できていると思っているようです)私が威圧的な態度で責められる生活が続くのでしょうか。
正直私の人生は私のために使いたいと思っています。割ともう限界です。でもどうすればいいかわかりません。
実家を心配させたくないし、巻き込みたくないので、実家には帰れませんし、家出したからといって、その後自分の荷物やそのあとの手続きの為に1人で家に戻ったらまたすごくキレられて責められるんだろうなと思って怖くて行動にでれません。
これがハラスメントなのか、私が悪いのか、私のわがままなのかもわかりません。もうどうすればいいのかわからないのが現状です。
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。
カナさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
旦那さんは自分のことしか考えていない
「何時に帰ってくるんだ」「今なにしてるんだ」「写真はないのか」
仕事で遅くなるたびに尋問されるのはストレスになりますよね。
旦那さんの言動は、愛する妻の帰りが遅くて心配する優しさではなく、「浮気してるのではないか?」というカナさんへの疑心や不信の表れであり、被害妄想と思い込みが激しい“異常な言動”に見受けられます。
残念ですが、営業という仕事上の事情や、それに伴うカナさんの苦労などは全く理解できない(しようともしない)のだと思います。
旦那さんの頭の中にいつもあるのは、カナさんに裏切られているのではないか(あるいは、裏切られてしまうのではないか)という恐怖ばかりで、結局は“自分のことしか考えていない”のでしょう。
真に受けることはありません
何年か前に「お前何もできないじゃん」「そんなんで子供育てられるの?」と旦那さんに言われたとの事ですが、真に受けることはありませんよ。
その言葉はそっくり旦那さんに当てはまる言葉。『バカって言うやつがバカなんだよ』ということです。
子供を生む資格がないだなんて自分に言い聞かせるのはもう止めましょう。女性として生まれたその瞬間から、カナさんには子供を生む資格が備わっています。人間体の構造的な観点では、男性である旦那さんにこそ子供を生む資格がありません。
「働くことしかできない自分にずっと負い目を感じている」というのも、はっきり言って『旦那さんの言葉を真に受けて自己肯定感が低下している』ために感じているだけのことです。
旦那さんの現状をよく見て下さい。旦那さんはまともに働くことさえできていないじゃありませんか。
まともに働くことができているカナさんが自分に負い目を感じることなんてこれっぽっちもないんですよ。
「しかできない」ではなく『できていることがある』という自分をちゃんと見てあげて下さい。
年齢差のズレが夫婦にもたらすもの
カナさんが20代、旦那さんが40代。
年齢差のせいなのか、考え方や価値観に違いがあり、ズレをとても感じているようですが、そのズレをお互いを補完し合うエネルギーに変えることができれば、大きな年齢差にそれほど問題があるとは私は思いません。むしろプラスに働くでしょう。
しかし、それが難しいとなると、夫婦の年齢差は“乗り越えるべき課題を乗り越えられない弊害になってしまう”こともあります。
例えば、年齢だけを考えた場合、カナさんよりも旦那さんのほうが先に老い、カナさんが旦那さんの介護や世話をする可能性のほうが高いことは想像に難くありません。
そうなった時にカナさんが現実を受け入れることができるか、その答えが“今のカナさんが旦那さんに抱く愛情の大きさ”なのではないでしょうか。
今の段階から夫婦が補完し合えない、将来に訪れるであろう現実をカナさんが受け入れられないようであれば、夫婦であることを見直すことも必要になってくるでしょう。
これってハラスメント?
- 何を話しても全部旦那さんの話に持っていかれる
- 旦那さんが怖くて自分の気持ちが言えない
- 1ヶ月続けて無視をされた(1回ではなく何度も)
はい、ハラスメントです。
何か嫌なことがあるたびに“妻を1ヶ月続けて無視する”という旦那さんの言動は正常ではありません。
カナさんが悪いのか、カナさんがわがままなのか。いいえ、決してそうではないのです。
カナさんに限らず、どんな屈強な心を持っている人でも、無視という存在否定を受け続けると、“自分のせいにすることで納得するしか道がない”ように感じてしまうものなんですよ。
自分の人生を自分のために使う覚悟を持つ
20代のカナさんは人生を歩み始めたばかりです。
「このまま終わってしまう」と人生を諦めるのは早すぎる年齢ですよ。
カナさんが本気で自分の人生を自分のために使う覚悟を持つことができれば、どんな選択をすればそれが叶うのか、その答えはおのずと見えてくるはずです。
カナさんが自分の人生を生きるために必要なことは、親に心配かけたくないからとこのまま我慢することなのでしょうか。それとも、一時的に心配や迷惑をかけてしまうかもしれないけれど助けてもらうことなのでしょうか。
こんなふうに考えられる選択肢を並べて、カナさん自らが主体的に納得感を持って意思決定することが大切です。