大森篤志からの回答内容
「気持ちの切り替え」というスキルは、意識的に何度も繰り返して実践することで身に付けていくものです。
それでは、私なりの『ONとOFFの上手な切り替え方』をお伝え致しましょう。
ずばり!
『手帳を活用する』ことです。
仕事とプライベートに線が引けないのは、『しなければいけないことを忘れることが怖いから』と考えてみると合点がいく部分もあるのではないでしょうか。
例えば、ToDoリストに残りものがあると、物理的な時間の制限によって一旦は仕事を終えて自分の時間に入ったとしても、ついつい仕事のことを考えてしまったり、タスクをこなすことを優先したりしてしまうもの。自分の時間に入ったからといって、必ずしも心が休まるわけではないのです。
忙しく働くことが慣習になっている現代人は、「すべてが完了していないと気が済まない」という心理に陥りやすいのかもしれません。
そこで使えるアイテムが手帳というわけです。
さて、手帳の目的は何だと思いますか?
スケジュール管理ですか?単なるメモとしての用途ですか?
私が考える手帳の使用目的は、『忘れるため』です。
手帳には、人間の脳機能(記憶など)を補うデータバンクとしての役割があります。
書き留めておけば、安心して忘れることが出来ますし、それを忘れている間は時間を別のことに使えますよね。それこそ、手帳の有効活用と言えるのではないでしょうか。
最初は「忘れるために手帳を活用する」ことを意識しながら実践してみて下さい。すると、逆に思い出してしまうこともあるかもしれません。しかし、継続しているうちに少しずつONとOFFの時間に線が引けるようになってきます。
OFFの時間に、考えなくてもいいことは考えない。しなくてもいいことはしない。そういう『しなくてもいいことを教えてくれる』のもまた手帳なのだと思いますよ。