大森篤志からの回答内容
(※読みやすさに配慮し、本ご回答の文面では「夫はモラハラ!?」というニックネームを『Aさん』とさせて頂きました。何卒ご理解下さいませ)
ご相談内容を拝見するに、旦那さんがモラハラ夫であるかどうかは別として、少なくともAさんが『モラハラ被害者の心理状態であった(旦那さんの完全な支配下にあった)』ことは間違いありません。
しかし、それはもう過去の状態になりつつあります。Aさんがご自身の精神レベルを高める努力をされたことによって、今では「やっぱりおかしい、この呪縛から逃れよう」という意識のほうが強く働いているからです。
まだ本気で離婚を考えているわけではないかもしれませんが、心のどこかで「旦那と離れることができたらどれだけラクになれるだろう」と思っているのではないでしょうか。
モラハラ問題を解決するには『被害者は一刻も早く加害者から離れる』ことが鉄則ですが、それが夫婦間の問題になると難しい面もあるでしょう。しかし、それでも「離れる以外に方法はない」と言う弁護士は少なくありませんし、私も同意見です。
「離婚」という選択肢について
ただし!、、、今のAさんは『まだ離婚を決断してはいけません。』なぜなら、うつ状態の時は重大な決断をするべき時ではないからです。
うつ状態の時に重大な決断をしてしまうと、いずれ気分が回復した時に「なんてバカなことをしてしまったのだろう」と悔やむことにもなりかねません。
離婚のような重大な決断を下す時は、心が健康な時(うつ状態から抜け出して元気になった時)にして下さい。今のAさんには、一にも二にも『ご自身の心を健康にする』ことを最優先に取り組んで欲しいと思います。
(※ただし、現状ではそれがどうしても難しい場合は、旦那さんから離れることを先に済ませなければならない場合もあります。)
「近場のランチ程度なら誘える友人はいる」とのことですが、それはそれで幸せなことですよね。くだらない話で盛り上がれるなら、それだけでも心の健康には有効です。
「自分の趣向に付き合ってもらいたい、あちこち連れ出したい」という気持ちもあるかと思いますが、Aさんご自身の気が引けてしまうことは無理にすることもないでしょう。
気軽で安心な場所をつくる
「身近なところに心の拠り所を持つ」という気軽で安心な場所をつくる努力が大事です。
近場のランチを大切にして、積極的に友人を誘ってみて下さい。一人で悩むことも少なくなり、フットワークも軽くなるはずですよ。
それと、普段の生活では「いつだって離婚できる」くらいの気持ちでいるほうが、Aさんの心は安定すると思います。加えて、もしも離婚した場合の生活環境などを水面下で整えておくことが出来れば、より万全です。安心感が生まれるため、旦那さんの言動に一喜一憂せずに過ごせるでしょう。
Aさんの心が据わってさえいれば、旦那さんのちょっとした暴言くらいなら無反応でいられますし、もっと自分自身や息子さんのためにエネルギーを使うことが出来ると思いますよ。
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