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【相談】女性管理職のお悩み。部下と衝突、感情的になってしまう。

働く女性の無料相談・回答

大森篤志からの回答内容

部下の立場から上司の立場に変わる。たしかに仕事での大きな変化ではありますが、大きく成長できる機会でもありますよね。私の回答が、さとみさんの成長の一助になれば嬉しいです。

さて、早速ですが一つご質問させてください。

さとみさんが感情的になってしまう部下は、どのような性格の持ち主ですか?(少し考えてみてください)

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おそらく、その部下は「自分の優位性」にこだわるところがあるのではないでしょうか。私の推測ではありますが、その部下は「他者より優れていたい」という感情が強く、その他者がたとえ上司のさとみさんであっても関係ないのだと思います。

そう考えれば、部下が上司であるさとみさんに挑戦的になるのも合点がいきます。たとえ部下の立場であっても「上司だからって見下されてたまるか」という気持ちは大なり小なりあるもの。言ってしまえば自然な人間心理ではありますが。

ただ本当に問題なのは、そのとき「さとみさんにも部下と同じ気持ちが生まれてしまう」という点でしょう。さとみさんご自身も「自分の優位性」にこだわり、心のどこかで「部下のくせに」と思ってしまう。それが感情の衝突につながるのです。

押されれば、押し返そうとするのが「感情」です。さとみさんが部下に強く出れば、部下も負けまいと強く出てきます。さとみさんと部下の間に親子ほどの、あるいは社長と新入社員くらいの力の差がないかぎり、どうしても感情の押し問答になりがちです。

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でも安心してください。それは、さとみさんが部下に『感情をぶつけられても、ぶつけ返さない』努力をすることで解決できる問題でもあるからです。

さとみさんが感情的になってしまう部下がいる一方、そうならない部下もいるはずです。一緒に仕事をしていると、さとみさんご自身の気持ちが落ち着く。そういう部下の顔を思い浮かべてみましょう。部下にいなければ同僚や上司でも構いませんよ。

今さとみさんが思い浮かべている人たちは、さとみさんに対して威圧的でも挑発的でもないでしょうし、かといって卑屈になっているわけでもないはずです。そういう人たちとさとみさんとの関係を客観的に見ていくと、さとみさんにとっての「良好な感情の在り方」に気づけるのではないでしょうか。ぜひ、さとみさんなりの『感情的にならないコツ』を見つけてみてくださいね。

最後に私からコツをひとつ。部下に感情をぶつけられたら、試しに「その通りかもしれないね」と柔らかく答えてみてください。たいていの感情の衝突を避けられますよ。