夫にはキツく当たれるが職場では自分の意見が言えない。私はモラハラ?

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相談:夫にはキツく当たれるが、職場では自分の意見が言えない。私はモラハラ?

相談者:さっちゃんさん(※本回答では「Sさん」と呼ばせて頂きます。)

夫の不機嫌や無視に悩み、モラハラにたどり着きました。

モラハラされていることにイライラが募り、あなたはモラハラと伝えたところ、おまえのほうがモラハラだと指摘されました。

たしかに、夫に腹が立つと、初めは落ち着いていられますが、夫に無視されたりすると余計に腹が立ち、夫の人格を否定するようなことを言ってしまいます。

また、自分の意見が正しいと思うと、最後までなかなか自分の意見を変えることができません。

それが家庭の外になると、他人の評価が気になり、反論意見など言えません。

いつも気を使ってしまい、意見を求められても、どう言ったら相手が喜ぶかを考えてしまい、自分の考えを述べることが非常に困難です。

このような行動を取る私はモラハラでしょうか?モラハラではないとすると、別の何かでしょうか?

夫もモラハラだと思うのですが、どうですか?

(夫に今までされたこと)

  • 雪道で車の運転スピードが速かったため、注意すると舌打ちする。案の定事故をしても謝らない。
  • スピード違反で捕まった時、警察に対して怒る。
  • デートの約束時間に遅れそうだったため、私が急いで待ち合わせ場所に行くといない。友達と遊んでおり、時間を過ぎてから来るも謝らない。
  • ごはんを作って待っていても、食べたいおかずを買って帰って来たり、作ったものを残してラーメンを食べたりする。
  • 普段の会話で、話しかけてくることはない。こちらが話しかけても、面倒くさそうで目を合わさない。反応も、へえ、ふっと鼻で笑う。反応さえないこともある。
  • 何かお願いをしたら、面倒くさそうに怒ったような表情になる。わかった等、返事もない。
  • そのような態度に私も腹を立て、注意すると、逆ギレしてくる。家出する。メールも無視する。話し合いしようとしても、怒って無視、しょうもないと言われ、話し合いができない。

まだまだありますが、このようなことをされます。

(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)

回答者:一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長 大森篤志

こんにちは、大森篤志です。Sさん、ご相談ありがとうございます!

大森篤志

それでは、回答させて頂きますね。

大森篤志からの回答内容

自分の言動がモラハラかどうかチェック

私の言動はモラハラなのだろうか…

結論からお伝え致しますと、そんな心配や不安を感じているうちは大丈夫です。

なぜなら、モラハラ加害者には自分の言動がモラハラかもしれないという自覚は持てないからです。

“置き換え”の可能性も

『家庭の外では自分の考えを主張できない、家庭の中では自分の意見を曲げない』

このように、「家庭の中と外でSさんに反対の特徴が見られる」ことから、“置き換え”という防衛機制が働いている可能性があります。

“置き換え”とは、平たく言えば『八つ当たり』です。

イライラをぶつける材料を旦那さんの言動に見つけて、職場のフラストレーションを発散する。それが“置き換え”です。

Sさんは職場で常に自分を抑えつけているようですが、そのことに伴うストレスもかなりのものがあると推察できます。

そのため、ストレスで自分の心が壊れてしまう前に、防衛として“置き換え”が働き、職場のフラストレーションを家庭で発散しているのかもしれません。

防衛機制は心を正常に保とうとする働きであり、誰もが備えている心的機能になりますので、ほかの可能性にまで飛躍させる必要はないと私は思いますよ。

夫の言動が意味するもの

お伝え頂いた旦那さんの言動には、自己中心性が非常に強い特徴が見受けられます。

モラハラの要素もありますが、それ以上に、人を思いやる心が欠落していること(人間性の問題)が夫婦関係を険悪なものにしているのではないでしょうか。

注意されているのにルールに違反して事故を起こしたり、逆ギレして謝らない…。

もはや、モラハラかどうかを判断する以前の問題(人間性の問題)であるように感じました。

職場でも自分の意見を言えるように

先ほどお伝えした“置き換え”の観点で考えてみて下さい。

職場でも自分の意見を主張できるようになることが、 いたずらに夫婦で衝突してしまう現状を改善させる方法にもなります。

職場で自分の感情を上手に吐き出すことができれば、旦那さんにイライラすることは今よりもずっと少なくなるでしょう。

試しに次のような方法で、今後は職場でもなるべく自分の意見を伝える努力をしてみて下さい。

上司
この企画案、Sさんはどう思う?
Sさん
はい。発想がすごい!と素直に思います。
上司
たしかに今までにない感じだよね。
Sさん
はい。そこに◯◯をプラスしても面白いかもしれません。

企画案にちょっと不満があっても自分の意見が言えない。そういう時は、まず褒めること。そして、自分の意見をプラスすること。

ポイントは、相手の意見を尊重し(否定したり、取り除いたりせず)、自分の意見をプラスすることです。

より良いものにするための意見として受け取られ、積極性も示すことができますよ。

無視に対する認知を変える

最後に、イライラや怒りを意識的にコントロールするために知っておくと役に立つ知識をお伝えしておきます。

Sさんの「夫に無視されると腹が立つ」という発言にもありますように、「無視」という“出来事”が「イライラや怒り」という“感情”を生み出していると考えがちです。

しかし実際は、出来事が感情をつくっているわけでありません。

「私の存在(意見)を無視するなんて酷い!」などといった、ネガティブな思い込み・決めつけの“認知”が感情をつくっているんです。

認知を変えれば感情も変わる

旦那さんの無視という行動は、「Sさんの存在を無視している」「Sさんの人格を否定している」のではありません。

例えば、

  • 「その依頼には応えたくない」
  • 「いま疲れている」
  • 「命令しないで欲しい」

など旦那さんの意思表示、無言の抵抗であると捉えることもできます。

他にも、旦那さんの無視という行動に隠された意味をSさんなりに“肯定的に”捉え直してみて下さい。

「自分の存在を、意見を無視された!酷い!」という認知を意識的に修正することで、イライラや怒りの感情は小さくすることができるはずです。