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今回は、「すぐ感情的になる人」や「理屈っぽい人」とも上手にコミュニケーションをとる方法をお伝え致します。
こんにちは、BPLaboです。
具体的なコミュニケーション方法をお伝えする前に、まず自分の傾向を理解することから始めましょう!
次の3つの質問にお答え下さい。(※「A」「B」の二者択一です。)
質問1.「周囲の意見を聞く?」or「自分で決める?」
あなたが決断を下そうとする時の傾向は次の「A」「B」どちらですか?
- A:客観的な意見を複数集めようとする
- B:主観的な感情を優先しやすい
質問2.「いつでも真実が大切?」or「罪のないウソも必要?」
あなたのコミュニケーションにおけるモットーは次の「A」「B」どちらですか?
- A:たとえ相手を傷つけるとわかっていても真実を伝えるべきだ
- B:相手をいたずらに傷つけないよう罪のないウソは必要である
質問3.「根拠が必要?」or「熱意が重要?」
あなたが納得しやすいのは次の「A」「B」どちらですか?
- A:データで示される明確な数値
- B:琴線に触れた話
【結果発表】あなたは「論理的?」or「感情的?」
それでは、あなたが選んだAとBの数を算出し、自分の傾向を確認して下さい。
次の4タイプに区分することができますよ。
- Aが3つ→『論理的』
- Aが2つ・Bが1つ→『やや論理的』
- Aが1つ・Bが2つ→『やや感情的』
- Bが3つ→『感情的』
一般的に、論理的と聞くと「理屈っぽい」「非情」などのイメージが、感情的と聞くと「喜怒哀楽が激しい」「建設的な話ができない」といったイメージがあるかもしれません。
しかし、決してどちらが良い悪いということではありません。
どちらにも素晴らしい美点があります。ただ、判断基準や情報処理方法が違うだけなんです。
さて、ここからはいよいよ今回の最重点テーマ『具体的なコミュニケーション方法』についてお伝え致します。
論理的な人との上手な関わり方
論理的な人の深層心理
論理的な人には次のような欲求があります。
- 真実を重視する
- 根拠を求める
- 議論で優位に立ちたい
- 不合理や矛盾を嫌う
上司と部下のシーンで考えるとイメージしやすいでしょうか。
仮に、あなたの部下が論理タイプであれば、感情的に声を荒げてみたり、喝を入れるような体育会系の指導は避けたほうがいいということになります。
また、個人的な感情で指導するのもNGです。例えば、「それは確かに正しいかもしれないが、私個人としては賛成しない」と言うのは望ましくありません。
個人的な感情でねじ伏せてしまう指導は、論理的な部下に「あの上司はダメだ」と思わせてしまうでしょう。
論理的な部下への対応は・・・
など、個人的な感情で指導するのではなく、客観的な観点で指導することが望ましいと言えます。
感情的な人との上手な関わり方
感情的な人の深層心理
一方、感情的な人には次のような欲求があります。
- 自分や相手の感情を尊重したい
- 親和や調和を求める
- 人を傷つけたくない、人に嫌われたくない
- 人の役に立ちたい、人を喜ばせたい
同じように上司と部下のシーンで考えてみましょう。
感情タイプの部下には、時には本気で、まるで親のように叱ることが必要です。
なぜなら、論理的に善し悪しを指摘されるだけでは、部下は愛情を注がれていない気持ちになるからです。
部下の心に深く訴えかけることで信頼が深まるケースは、部下が感情タイプである場合によく見られます。
また、「利益率20%を目指そう!」など、数値目標だけを追わせるやり方は感情タイプの部下のパフォーマンスを引き出す指導とは言えません。
感情的な部下への対応は・・・
など、『人のため』につながる提案や指示をすることが望ましいと言えます。
もう一つ、感情タイプの部下に対する関わり方として押さえて欲しいポイントがあります。
なぜなら、「あなたはダメ」とだけ叱られると、感情タイプの部下は、本当は「その行動(やり方)がダメ」という行動レベルでの意味であったとしても、まるで『自分の人格が否定されたかのように受け止めてしまう場合が多い』からです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ものごとを判断したり、情報を受け取ったりする時、論理的な人は客観的な要素が強くなり、感情的な人は主観的な要素が強くなる傾向があります。
今回お伝えした内容を参考に、相手の傾向を把握し、適切なコミュニケーションをとって下さいね!