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これから部下を持つ女性管理職が知っておきたい「上司の仕事術」

これから部下を持つ女性管理職が知っておきたい「上司の仕事術」

 

今回は、これまで部下を持った経験がない女性管理職の為に『上司の仕事』についてお話したいと思います。

 

大森篤志

こんにちは、BPLaboです。

上司の仕事とは?

上司の仕事は、ひと言で「責任をとる」ということかもしれません。例えば「組織の売上や業績の責任」、さらには「部下を育成・管理する責任」等があります。

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とはいえ、初めて部下を持つ方にとっては「組織の売上や業績の責任」と言われてもピンと来ないもの。上司になったら、まずは「部下を育てる」ことから始めてみるといいでしょう。「子供を持った母親のような感覚で」と言えば、女性はイメージしやすいのではないでしょうか。

特に、心に何らかの問題を抱えている部下は、必ずどこかに普段とは違う「変化」が現れるもの。その変化を見逃さないことも上司の務めです。

【チェックしてみて下さい!】この項目に当てはまる部下はいませんか?

  • 笑う時、頑張って「笑いをつくっている」感じがしませんか?
  • 物静かを通り越して、「存在感がない」部下はいませんか?
  • 急に「遅刻・早退・欠勤」が目立つようになった部下はいませんか?
  • 人を避けるようになり、「一人でいることが多くなった」部下はいませんか?
  • ボーっとして「心ここにあらず」状態の部下はいませんか?
  • 普段なら絶対にしないようなミスを繰り返すようになった部下はいませんか?
  • どことなく批判的で、口調が強くなった部下はいませんか?
  • 明らかに表情が冴えない、暗いオーラをにじみ出している部下はいませんか?

上記項目の一つでも当てはまる部下がいれば、それは何かしらのサインかもしれません。サインに気付いたら、できるだけ早く部下に話しかけるようにしましょう。

たまに「存在感がないけど、どうした?」等と部下を落としながら話しかける上司がいますが、それはNGです。純粋に「何かあった?」とだけ聞くように話しかけて下さい。加えて「あなたのことをちゃんと見てますよ」という愛情が伝わるような言葉をプラスするとベストですよ。

あなた
何かあった?ちょっと元気がないように見えたから。
あなた
どうかした?初めてのミスだったから。

 

こんなふうに聞くと、部下も「実は…」と話しやすくなります。ここで、いつもと違う部下を注意したり、改善させようとアドバイスしたりするのはうまくありません。まずは部下が今のような状態になってしまった「きっかけ」を知ることが先です。

上司なら知っておきたい!『部下がガクンと落ちてしまうタイミング』

過労やストレスによってメンタル不調を起こす人は少なくありません。そして、知っておいて欲しいのは「忙しさの絶頂で倒れるというよりは、ピークを過ぎてフッと肩の荷が下りた時が実は一番危ない」ということです。

「挫折感」を伴うようなケースは特に要注意!かなり大変だったわりには実りのないものだったり、費やした労力のほとんどが無駄だったとわかった時などに、挫折感からガクンときて、そのまま落ちてしまうこともあります。

いずれにしても、上司は「部下の変化」を見逃してはいけません。部下がメンタル不調を起こしてしまうのは、半分は上司の責任でもあるのです。

上司になったら、部下をちゃんと見る(観察する)こと。少しの変化にも気付けるくらい部下に目を向けましょう。実は、それが上司の仕事のほとんどなのです。(理由は最後に書きます)

おわりに

いかがでしたでしょうか。

上司の務めとは何なのか、そのヒントを掴めたのではないでしょうか。

上司には「部下を育成・管理する責任」があります。しかし、それは最低限の務めであり、「組織の売上や業績を上げる責任」と比べると小さい責任のように思われがちです。

私はこう考えます。売上や業績の前に「部下ありき」と。部下の小さな変化に気付いて適切な対応をすることが出来れば、部下の力は発揮されます。部下が健康でイキイキと仕事に打ち込めている組織ほど業績がいいものですよね。売上や業績は後から必ずついてきます。そう、すべては「部下ありき」なのです。