大森篤志からの回答内容
どんな職場にも大なり小なり人間関係の問題はあるものです。おそらく、K子さんが新しく職場を変えたとしても避けることは出来ないでしょう。
それぞれの職場に独自のルールがあって、「郷に入っては郷に従え」ではないですが、とりわけ人間関係においては『周りに程よく合わせる社交術も必要』になってきます。
今回どのような人間関係の問題があって「逃げるように」なのかはわかりませんが、その気持ちを新しい職場まで引きずっていくのは賢明ではありません。
次の職場では『ゼロから良好な人間関係を築こうとする姿勢』が大事です。本気で転職を考えるなら『新しい職場の人間関係に馴染めるよう努力する』という覚悟、腹づもりでいて下さい。
それと、私は「K子さんにしかない才能は必ずある」と信じています。今は単に『ご自身の才能を見つけようとしていないだけ』ではないでしょうか。ですから、どうか「私には何の取り柄もない」なんておっしゃらないで下さい。まさに今が「人生の棚卸しを行い、真剣にご自身の才能と向き合う時」だと思いますよ。
「誰かの助けになりたい!誰かを喜ばせたい!」という気持ちが自然と湧き上がってきた時に表面化してくるもの、それが『才能』です。
これまでに誰かを喜ばせ感謝されたことを思い返してみて下さい。
例えば、彼氏に「K子の作るカレーは俺にとって世界一美味い!」と喜ばれたら、それは立派な才能です。
カレー屋さんを開業したら、もっと多くの人々を幸せな気分にすることが出来るでしょう。カレーに限らず料理が好きなら、料理や飲食の業界に転職して成功する可能性だって十分あります。
「私はどうすれば人を喜ばせることが出来るのだろう」と考えていると、少しずつ『自分にあるもの』に意識が向くはずです。
最後に、もう一つ。まったく別の視点から自分の才能を見つける方法についてもお伝えしておきます。
「苦い体験」を思い返してみて下さい。
今度は、自分の度が過ぎた行いが招いた苦い体験を思い返してみて下さい。
例えば、職場で上司に「K子さんは加減ってものを知らないの?そんなにこだわらなくていいから早く処理してよ」と言われたとしましょう。
普通なら「自分は仕事ができない」と落ち込んでしまいそうですが、その思考では自分の才能に気づけません。上司の言葉をギフトだと思って受け取りましょう。そうすれば、自分に『加減しない、こだわる』という才能があることに気づけるはずですよ。
社員一人一人がとことんこだわって良質なモノやアイデアを生み出す姿勢を大切にしている企業は探せばあるものです。そういうところに転職するのも一つの選択肢ですよね。
ただし、次にどんな仕事がしたいのかわからない、やりたいことが見つからないうちは、勢いで転職してはいけません。「逃げるように」という気持ちが強いうちは、どうしても勢い任せになりがちです。
ぼんやりとでも方向性が定まるまでは、今の仕事を続けながら、次にどんな仕事がしたいのか見つける努力をしましょう。先を見て過ごしていると、今のゴタゴタもあまり気にならなくなりますよ。