大森篤志からの回答内容
飲食業界で働く女性のリアルな悩みをお聞かせ頂いたように思います。佳乃さんと同じような悩みを抱えている飲食業界で働く女性たちも多いはず。
そもそも、仕事において「しんどいくせに給料が安い」というのは切実な問題です。汗水たらして働く現場スタッフが「割に合わない」と声を揃える現状をこうしてお聞きすると、佳乃さんが在籍している会社『経営者(運営者、責任者含む)はいったい何をしているんだろう』と疑問に思います。
別の視点からも
そう思う一方で、別の視点から物事を見ていくことも大切です。
たとえ給料がアップしたとしても「立場も給料も高くなると『部下をこき使う』ようになり、やがて『お客様よりも会社の利益を優先する』ようになる」のでは困るからです。
せっかく給料がアップしても、それで人格がダウンしてしまうようなら、豊かな人生を歩むことは出来ません。もし、佳乃さんの給料がアップしたら『人格もアップさせる』ことが大切ですよ。
吸収できるものは全て吸収する
佳乃さんの仰る通り、たとえ給料が安くても「手抜き仕事をする」のは賢い考え方ではありません。
給料の多少に関係なく、今の仕事から得られるものは必ずあります。仕事のノウハウ、業界の知識、経験や人脈などもそうでしょう。それらはすべて佳乃さんのキャリアになるものです。もちろん転職にも活きますよ。辞める時が来たら辞めればいいとして、いる間は「吸収できるものは吸収すればいい」のではないでしょうか。
少し勇気を出して行動する
佳乃さんには「今より給料がアップするなら、もう少し続けてもいい」という気持ちがありますので、正々堂々と「もう少し給料を上げて欲しい」と主張してもいいと思いますよ。10年近く働いている貢献度を上手にアピール出来れば可能性はあります。行動せず悩んでいるよりはマシです。
辞めていった同僚より長く真面目に勤務してきた佳乃さんの意見も聞き入れてもらえない場合は、これは組織的な課題・問題となります。
組織的な課題・問題を自分ひとりで抱え込まない
自分の立場ではどうしようもない組織的な課題や問題を佳乃さん自身が必要以上に抱えることはありません。
真面目な方ほど自分ひとりで抱え込みストレスやプレッシャーに押し潰されてしまいます。佳乃さんはご自身の課題だけを考えるほうが賢明です。
転機が訪れるまでは、ご自身のキャリアをどう作っていくかを考えながら仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。