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入社当時から上司からの異常な執着に困っています。誘いを断ると仕事の邪魔をされる。

働く女性の無料相談・回答

相談:上司からの異常な執着に困っている。しつこい誘いを断ると仕事に支障が…

相談者:ジャスミンさん

入社当時から上司からの異常な執着に困っています。

会社は一族会社で上司は役員です。そのため会社に相談しても無駄だと思います。相談する時は退職を覚悟しないと無理でしょう。

しつこい誘い、断ると仕事に支障を来たすような邪魔をします。必要な連絡を止めるなど。

色々書ききれないですが、すべてにおいて感情を出さず淡々と対処してきました。

事務所改装の際に私の机のみ古い机のままにする。わざと間に合わない期限の仕事を振り、難しい旨を説明すれば全員の前で恫喝などです。

これはやはりパワハラでしょうか?

(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)

回答者:一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長 大森篤志

こんにちは、BPLaboです。

ジャスミンさん、ご相談ありがとうございます!

BPL Woman Editor

それでは、回答させて頂きますね。

大森篤志からの回答内容

愛情の歪みが権力の悪用につながる?

しつこい誘いがあるようですので、ジャスミンさんは上司から“異性として好意を持たれている”のでしょう。

誘いを断ると仕事にペナルティーを課す様子も見受けられるため、上司のジャスミンさんに対する言動は『権力を笠に着た歪んだ愛情型のハラスメント』と言えそうです。

パワハラかどうかという点につきましては、状況や背景にもよりますが、全員の前で恫喝すること自体がパワハラに該当している可能性があります。

その場に一緒にいた同僚たちにパワハラだと思うか確認してみて下さい。客観的にもパワハラという意見が多いようであれば、パワハラと捉えておおむね間違いありません。

感情的にならず淡々と対処するのが正解

感情を出さずに淡々と対処されてきたジャスミンさんは賢明です。

今の状態はお辛いと思いますが、それでも“ジャスミンさんのそうした努力は問題をいたずらに大きくしないよう抑制の働きをしている”と思いますよ。

まずは自分の対応が間違っていなかったこと、問題を最小限に維持してきた自分自身を褒め、労ってあげて下さい。

加害者が経営幹部であると従業員は被害者になりにくい面も

この問題を会社側に提示する時は「退職を覚悟しないと無理」というジャスミンさんの発言にもありますように、立場の弱い者はどんなに正当な主張をしたとしても無事では済まない(返り討ちに合う)可能性があります。

勤務している会社が一族経営である上、その役員によるパワハラとなると、組織内の自浄作用が働きにくく、ジャスミンさんが劣位になりやすいのは想像に難くありません。

とはいえ、このまま泣き寝入りするのは違うと私は思います。

ジャスミンさんの考えや気持ちは尊重されるものであり、理不尽なことに対して「やめてほしい」と主張する権利があるからです。

それでジャスミンさんが退職に追い込まれる可能性はあるかもしれません。しかし、それで変わることもあります。

問題提起された相手(会社や上司)も無傷では済みませんし、ジャスミンさんの主張はもしかしたら従業員たちのうっぷんを晴らす一石になることもあります。ジャスミンさんの主張が実は他の同僚たちの気持ちを代弁するものになるかもしれません。

「人の嫌がることはしないで下さい」そんな当たり前のことを主張して、それで悪者扱いされたり、退社を促してくるような会社なら、むしろ『こちらから積極的に辞めたほうがいい』と自分を納得させることもできるでしょう。

エネルギーをどこへ注ぐか

もしジャスミンさんが主張する勇気をお持ちの場合は、客観的にも正当な主張として認められるような材料を集める必要があります。

例えば、具体的なパワハラの言動や仕事への支障などを時系列でメモする、音声レコーダーなどで信憑性を高める。

また、しかるべき相手(会社のトップなど)や機関(労働基準監督署など)に提出することも検討してみてはいかがでしょうか。

そこまでしようとは思わない、そんなの時間と労力の無駄であるとお考えであれば、もっと自分のためになることにエネルギーを注ぐことを考えてみて下さい。

“すぐに転職活動を始める”ということでもいいと思いますよ。