大森篤志からの回答内容
なるほど。「転職の動機(目的)がハッキリしているからこその悩み」と言えますよね。
実際、その目的は『転職してスグに叶うものではない』がゆえに、私にはそのギャップに苦しんでいるように見えます。
そこで興味深いお話をひとつ。
大きい小さいに関わらず「自分なりの成功」を掴んできた人たちの話です。
例えば、TBS「情熱大陸」、NHK「プロフェショナル仕事の流儀」、テレビ東京「カンブリア宮殿」、テレビ朝日「徹子の部屋」などでも自分流の成功を収めてきた人たちのリアルな本音を聞くことが出来ますが、その話によく耳を傾けると結構な頻度で『今の自分の仕事は最初から望んでいたものではなかった』という声を聞くことになります。
「しぶしぶ仕事に取り組み始めて、そのうち楽しくなって、いつの間にか夢中になっていた」
どことなく「天職に出会うまでの道のりがみんな似ている」ことにも気づくことでしょう。
もちろん皆がみんなではありませんが、成功者の中には「しぶしぶ仕事に取り組み始めて、そのうち楽しくなって、いつの間にか夢中になっていた」という人も多いことは間違いありません。面白い統計データだと思いませんか?
自分なりの成功を掴みたいということなら、サエコさんが今たとえ不本意な仕事しか出来なくても「もう少し続けてみる価値がある」のではないでしょうか。
「こういう仕事はしたくない」という気持ちになるのもよくわかりますが、それは『サエコさんご自身の可能性や才能を追求しているようで、実は狭めている』ようにも思えるからです。
会社組織に属しているなら、精度の問題はあるにせよ上司や人事の目から適材適所の人員配置がなされているもの。
現時点でのサエコさんには「その仕事の経験が必要」なのかもしれませんし、上司から「まずはこの仕事をやってみてくれ」と言われた仕事の中で思いがけない自分の才能を見つけることになるかもしれません。
いずれにせよ、どんな仕事であっても『やりたいことをするために必要なプロセス』と考えてみてはいかがでしょうか。そう考えた途端、今まで「やりたくない」としか思えなかった仕事にも、少しずつ気分が乗れるようになってきますよ。今の仕事経験が将来どのような形で自分のプラスに作用してくるのか楽しみにも思えますよね。
ご相談内容の中でサエコさんも仰っていましたが、やりたい仕事をするには「ある程度の下積みが必要」なのですよね?それをご理解されているなら尚更『やりたくない仕事(今)とやりたい仕事(未来)は別物ではなく、つながっている』と考えたほうが今を前向きに過ごせるのではないでしょうか。