大森篤志からの回答内容
ズバリ!「ちゃんとしなきゃ」と思わないことではないでしょうか。
家事をちゃんとこなそうと思ったらキリがありません。そして、「ちゃんとしなきゃ」と思っている女性ほど、旦那が手伝ってくれなかったり、子供がちょっと部屋を散らかすだけで怒りを爆発させるものです。それでは家庭内の雰囲気も悪くなってしまいます。悪循環ですよね。せっかく家族のために働いているのに。。。
育児も同じ。子育てをちゃんとしなきゃと思えば思うほど、子供に時間を注げない分だけストレスになるはずです。
「両立しよう」と思うのは、ON(仕事)とOFF(私生活)を切り離して考えているから。「そもそも別物なんだから両立が難しいのは当たり前」と思っているのではないでしょうか。
こんなふうに考えてみて下さい。
例えば、普段から「いただきます」の挨拶を忘れない人は、どこで食事をしても軽く手を合わせて挨拶してから食べます。一方、外食する時に挨拶しないで食べ始める人は、普段から出来ていないものです。良くも悪くも、OFFで身に付いた習慣がONにも影響を及ぼすのです。
普段しないのに、ここぞという時だけしようと思っても出来ないもの。ONの時だけちゃんとしようとする人ほどうまくいかないのはそのためです。ゴミ屋敷に住んでいる人が「職場のデスク周りだけキレイに整理整頓されている」なんてことはまずありません。ONとOFFは決して別物ではないのです。
私は多くの働くママさんにもインタビューしてきましたが、楽しそうに働いている子育てママさんたちほどこう言います。
いかがでしょうか。とても前向きですよね。
働くママたちのリアルな生の声からも、ONとOFFがプラスの影響を及ぼし合っていることがよくわかるのではないでしょうか。
実際、メンタルに不調を抱える女性は、ON(仕事だけ)に偏りすぎている独身女性や、OFF(家事育児だけ)に偏りすぎている専業主婦に多く、仕事を持つ既婚者は少ないと言われています。さらに、仕事を持つ既婚者は幸福感も高いそうですよ。
ただ、現実問題として「家事育児の負担をどう減らすか」という課題と向き合う必要が出てきます。
大事なのは『協力し合う』ことでしょう。
旦那さん、双方のご両親、友人(ママ友含む)、会社や上司・同僚など、頼れるところはまず頼ってみましょう。真剣に相談すれば、協力的になってくれる人が現れるものです。ダメもとで頼んだのに快く引き受けてくれたとしたら喜びも大きいですよね。人に感謝する気持ちも芽生えますし、自然と良好な人間関係の中で人生が展開していくようになります。そして、それが一番幸せだったりします。
特に一番身近にいる旦那さんには、男を立てたり、感謝したりしながら上手に頼ることです。旦那さんには甘え上手になりましょう。ただし、相手に依存するのは絶対ダメです。何でもやってもらおうという気持ちは見透かされます。あくまでも、二人の納得のいく方法で役割を分担しながら生活していくことが大切です。