今回のコラムでは、大好評につき「日常の小さな感動ストーリー ②」をお届けします。
(①はコチラからどうぞ:日常の小さな感動ストーリー① )
日常の小さな感動に気づければ、あなたは「いつも幸せそうな人」になれるはずです。
1.「完全にKOだわ…」Wサプライズの威力
寒い冬は、やっぱりお風呂。至福のひとときですよね?
冬は毎日、湯船につかるのが我が家の習慣になっていました。
やがて冬も終わりに近づき、春を感じる季節に。そんなある日曜日の話です。
3月も終わろうとしているのに、20度を超える5月並の暖かさの日があったかと思えば、最高気温が10度を下回る真冬並の寒さの日もあり、たった一日で10度以上の気温差があるような日が続いていました。
いつのまにか「暖かい日はシャワーだけ」で済ませ、「寒い日は湯船につかる」というように、その日の気温に合わせてバスタイムを過ごすように…。
ようやく18度前後の春らしい日が安定して続くようになり、自然とシャワーだけの日が続くようになってきました。
「今日もポカポカ陽気だった…」
その日も当然のようにシャワーを浴びようとお風呂のドアを開けたときでした。
モクモクっと湯気が…なんと、湯船にお湯がたっぷりと!!
「今日は湯船につかれるのかぁ、何だかめちゃくちゃ嬉しいぞ~」と思わずひとり言。
どう考えても、今日はシャワーだけの日。いつもの流れであれば湯船につかるなんて考えもしないことでした。
そう思い込んでいたせいもあって、「たかが湯船にお湯が入っているだけのこと」なのですが、サプライズ感が大きくて一気に心が踊ってしまったのです。
「気持ちぃ~、お風呂ってやっぱ最高!!」
妻の粋なサプライズに感謝しながら、日曜日のバスタイムを過ごしました。
また、冷蔵庫に牛乳があることを知っていた僕は、ひそかに『風呂上がりの一杯』も楽しみにしていました。
そして、髪の毛をタオルドライしながら冷蔵庫のドアを開けた瞬間のことです。
「え~っっ、なんで!?」
飲みたかった例のやつがあるではありませんか!
「ねぇ、これ買ってきてくれたの?」
僕が妻に聞くと、「今日は暖かい日だったでしょ。だから飲みたいかなと思って。それに風呂上がりなら格別でしょ?」とのこと。
湯船にお湯。冷蔵庫でキンキンに冷えた金色のもの。
妻からのダブルサプライズに「完全にKOだわ…」
2. どうして早起きは得なのか?
すでに3月も終わりに近づき、4月になろうとしていた春の日の朝。
どういうわけか、急に目が覚めてしまって眠れないのです。
時計の針は3時20分を指していました。
「まだ3時過ぎか…もう少し寝なきゃ」
昨日はタイトな一日でしたので、疲れは間違いなくたまっているはず。
でも、頭は冴えわたり、もう一度眠りにつけるような状態ではなかったのです。
「これは無理だな…」
直感的に早朝ウォーキングならぬ「超早朝ウォーキング」をしようと考え、ジャージに着替えて外に出ました。
真っ暗で風も少し吹いていたので、寒く感じましたが気合いをいれてGO!歩いて1キロほどの場所にある神社を目指すことに。
その途中、すでに2組の「犬の散歩をしている人」に出会いました。時刻は4時10分。
「ずいぶんと早いな..」
一組は、毛足の短い中型犬を連れたジーパンにパーカー姿の中年男性。
「散歩してから出勤ですかね、毎朝お疲れ様です!!」
僕は、心の中で激励しました。
もう一組は、ミニチュアダックスフンドを連れたジャージ姿の女の子。おそらく中学生くらいだったかと思います。
「こんな朝早くに散歩して学校って立派!!尊敬するよホントに…」
僕は、つぶやきました。日常の裏側には「見えない頑張り」があることも見えたのです。
さらに足を進めていくと、コンビニが見えてきました。
「コンビニにも人がいるね~」
周りには誰もいませんし、ひとり言をつぶやきながら歩くのも意外と楽しいですよ(笑)
コンビニで立ち読みをするスーツ姿の男性が二組。
「これから出勤?そのための始発電車待ち?」
その時の時刻は4時45分。
「…にしては早すぎでしょ!!」(一人突っ込み)
それとも、徹夜明けで帰宅中に立ち読み?
いずれにしてもスーツ姿ですから、すでに仕事が終わったのか、これから仕事が始まるのかのいずれかであることは間違いありません。
「頑張ってるな~、日本のサラリーマンは立派だ」
ちょっと熱くなってしまい、つぶやきから小声のシャウトへと変わっていました(笑)
そして、結構な段数のある階段を上り、神社へ到着。時刻は5時18分。
手を合わせ、「おはようございます!」とだけ言って自宅へ戻ろうとしたそのときです。
空がうっすらと明るくなりはじめ、僕の頭上は濃紺、そして朝日の方向へとうっすらと明るくなっていく美しいブルーのグラデーションが目に飛び込んできました。
神社は高台にありますので、空を広く見渡すことができます。
そして、朝日のまわりの空の色がどんどんと変化していきました。
徐々に赤みがかっていき、やわらかいパープルのグラデーションへと変わり、その向こうから力強い真っ白な光が!
「なんて神秘的なんだろう。見事だ…」
神社の高台からの光景だったこともあるのかもしれません。
神秘的という表現がこれほどまでにしっくりくる場面は初めてでした。
そして、気づいたのです。
「だから、早起きさせてくれたんだ」って。
自然と「こんな素晴らしいものを見させてくれてありがとう」と言ってましたね。
目で見ることができて、足で歩くことができて、心で感じることができて、ありがたい。
「これが、どれほど幸せなものか」ということにも気づいたのです。
感動の余韻に浸りながら自宅に戻ると、「グ~。ググ~…」
僕のお腹から聞こえてきました。自宅に戻ったのが6時でしたから、お腹も空くはずです。
この日の朝食が格別の美味しさであったことは言うまでもありません。
3. おしっこを我慢したらハッピーになれる理由
一日中パソコンに向かい執筆活動をしていた日のことです。
コーヒー5杯分くらいを一気につくり置きし、少しずつ自分のマグカップへ移しては飲みながら執筆。
3時間もすれば5杯分のコーヒーが無くなってしまうほどです。
そうなると、当然ながら人間の生理的な反応が現れます。
「トイレに行きたい…」
我が家のトイレは、執筆場所から歩いて5歩程度の場所にありますから、行きたいのならば行けばいいのですが。夢中になっているとついつい我慢してしまうようで…
キリのいいところでトイレに行こうと思いながらもズルズルと時間が経過していました。
「もう限界!」
さすがに限界を感じたところでダッシュでトイレへ。
その時です。
「ふぁ~~~」
頭の先からつま先まで、全身から力がス~っと抜けていき、破裂しそうだった下腹部も、まるで風船がしぼむように張りがなくなっていきました。
「し・あ・わ・せ…」
思わずつぶやいていました(笑)
人のカラダって不思議。そういうお話でした。