モラハラの特徴・原因・対策。モラハラに対する疑問はこれで解決!

モラハラの特徴・原因・対策。モラハラに対する疑問はこれで解決!

日本で「モラハラ」という言葉が一般的に認知されるようになるずっと以前より、私は”女性からのモラハラ相談”を受け続けています。

今回は、これまでの実活動の中で私がご相談者から比較的よく受けるモラハラに関する質問を8つ取り上げて回答していきたいと思います。

 

大森篤志

こんにちは、一般社団法人 全国行動認知脳心理学会 理事長の大森篤志です。

回答内容からモラハラの特徴・原因・対策などモラハラへの理解を深め参考にしてみて下さい。

質問①:最近よく耳にするようになりましたが、結局のところモラハラとは何なのですか?意味は?

モラハラとは、肉体的な暴力ではなく『陰湿な嫌がらせをはじめとする精神的な暴力全般』を指す言葉です。

日本ではモラハラよりもパワハラという言葉のほうが一般的に先に知られていたと思いますが、パワハラは日本で生まれた和製英語で、一方のモラハラはフランスで生まれた言葉になります。

「moral(モラル)」というフランス語には「精神の」「精神的な」など精神状態を表す意味があり、このモラルに「嫌がらせ」や「いじめ」などの意味を表す「Harassment(ハラスメント)」を組み合わせたのが語源で、モラルハラスメントという言葉を初めて使ったと言われているのが、フランスの精神科医「マリー=フランス・イルゴイエンヌ博士」です。

1990年代の後半に誕生した比較的新しい言葉ではありますが、現代の大きな社会問題とも言えるまでに認知されるようになってきました。

モラハラという言葉の誕生当初は”職場におけるモラハラ”というニュアンスが強かったように思いますが、次第に”夫婦間などの家庭内で起こる精神的な暴力においてもモラハラという表現が用いられるようになった”というのが、何年にも渡り多くのモラハラ相談を受け続けてきた私の実感です。

 

質問②:夫から「嫁(よめ)」と呼ばれると腹が立ちます。これってモラハラになりますか?

「妻の呼び方1つでモラハラになるか」という点に対する回答は、夫婦各々の価値観や認知(言葉の捉え方・受け取り方)、さらには関係性などによって判断がわかれるところもありますが、基本的には「妻・嫁・奥さん」などという呼び方だけでモラハラになるとは言えないと私は思います。

ただし、夫の言い方が「お前は嫁に来たんだから」「嫁のくせに」などと上下関係を強いる表現になるとモラハラになる可能性はあります。

また、あえて言葉を選ばずにお伝え致しますが、例えば「おいお前!」「このブス!」「デブ」など、一般的に大多数の人が不快と感じるであろう言葉が日常的な呼び方になっているとすれば、モラハラになる可能性は十分あります。

 

質問③:私自身が加害者になってしまわないか不安になることがあります。誰もが無意識にやってしまいがちなモラハラがあれば教えて下さい。

ずばり、自分の価値観を押し付けてしまうことでしょうか。

例えば、食事一つとっても「自分の舌には合うけれど、相手の舌には合わない」ということがありますよね。

自分が料理したものを提供した場合、相手からの「美味しい」という反応を言葉で期待してしまう気持ちも理解できますが、本来は『美味しいと感じるかどうかは人ぞれぞれ』です。

それを、「こんなに愛を込めて作った料理を食べて美味しそうな顔をしないのはおかしい」などと言ってしまうとモラハラの要素が強くなります。

「自分が正しくて、相手が間違っている」という姿勢を崩さないのは典型的なモラハラの特徴であることを覚えておくといいでしょう。

他にも『あえて相手に聞こえるように大きな溜め息をつく、ドアをバタンと勢いよく閉める、大きな音を立てる』など、感情を発散するやり方が陰湿になってしまうとモラハラの要素が強くなりますので気をつけて下さい。

 

質問④:よくあるモラハラの事例と被害者心理について教えて下さい。

あくまでも私の実活動に基づいたデータから言えることですが、『結婚して1年以内に夫の言動が一変した』という事例は結構多いです。

例えば、結婚前の彼はとても優しく、「寒くない?」「何が食べたい?」などと、まずは彼女に確認を入れ、常に彼女を優先してくれていたのですが、結婚して半年も経つと、彼の口調が厳しくなり、何かにつけて「だからお前はダメなんだ」と否定されるようになったり、「お前となんか結婚するんじゃなかった」と言われるようになった、というケースは特に多いと感じています。

このような状況が続くと、被害者は次第に「自分が悪い、自分が変われば相手は変わってくれる」という強い信念を持ちやすくなり、どんなに酷い罵詈雑言を浴びせられ、罵られても、いつかまた元の優しい彼に戻ってくれるに違いないという淡い期待を捨て切れなくなります。

外野にいる人たちからすれば「冷静に考えれば期待するだけ無駄な事はわかるだろう」と思われるでしょうが、被害者は洗脳状態にあるため、外野の声が届きにくいのです。

実際、被害者に対して私が「それは酷い」と加害者の行為を否定してみせると、被害者は加害者を擁護するケースが多いんですよ。

洗脳状態をそのまま放っておくと、被害者自身が無気力状態に陥ってしまうこともあります。別れるという選択肢に蓋をして、「私さえ我慢すれば…」「経済的に離婚は無理…」などという考えに固執してしまうのです。

質問⑤:最近になってモラハラという言葉が一般的に認知されるようになりましたが、何かきっかけのようなものはあったのでしょうか?

私の場合、まだ日本ではモラハラという言葉が一般的にあまり認知されていない頃から現場レベルで向き合ってきた問題ですので、私の中では”最近になって広まった”という感覚はないのですが…

あえてお答えするなら、日本で一般的に大きく周知されるようになったのは、やはり芸能ニュース等によって夫婦のモラハラが取り上げられたことがきっかけだったのではないでしょうか。

今までは夫婦の離婚一つとっても多くのケースで「すれ違い」「価値観の違い」などという都合の良い理由や、夫婦の関係性も「亭主関白」「かかあ天下」などという言葉に置き換えることによって闇に葬られてきたところがあるように私は思います。

それが、モラルハラスメントという一見すると診断名のような定義付けがなされたことで、主に被害者の拠り所という側面と共に浸透してきたのではないか、と私は考えています。

 

質問⑥:モラハラは家庭内に限らず、学校や職場などでも起こる可能性があるのでしょうか?

はい、もちろんです。

人間関係が介在する環境である限りモラハラが起こる可能性はあるでしょう。

もっと言えば、特に上下関係が生まれやすい環境、例えば職場なら「上司と同僚」「先輩と後輩」、学校であれば「上級生と下級生」「同級生同士」などの人間関係によるモラハラは起こりやすいと言えます。

教育者としてあってはならない事ですが、「先生と生徒」という関係でさえもモラハラが起こりやすい関係性にあると言っていいと私は思います。

 

質問⑦:男性のモラハラ被害者も増えていると聞きましたが、具体的にどんな事例があるのでしょうか?

男性のモラハラ被害者が増えているというよりは、モラハラという定義が浸透してきたことで「かかあ天下」や「鬼嫁」という言葉、あるいは「家庭内や親族間のトラブル」などのプライベートな問題が『モラハラ』という表現に置き替えられたような印象を私は受けています。

実際、彼女や配偶者からのモラハラだけでなく、理不尽な理由で父親から怒鳴られ続けているケースや、取るに足りない些細な出来事がきっかけとなって兄弟姉妹や親戚から白い目で見られ露骨に敬遠されるようになったという事例も多くあります。

もう少し具体的にお伝えすると、「くさい、汚い、不潔、デブ、見てられない」など、かなり酷いことを妻から言われ続けている夫もいます。「見た目の変化を嘆かれ溜め息をつかれる」というのは実に悲しいものです。

そして、妻に責められることの多い男性ほど「仕事が終わっても家に帰りたくない」と言います。『帰宅恐怖症』とでも言いましょうか。仕事が終わっても直帰しない、あるいは直帰したくない言動を示す男性の多くは、その理由が妻にあるのかどうかまではわかりませんが、何らかの理由で『帰宅恐怖症』になっているのかもしれません。

質問⑧:相手に心を支配されない為のモラハラ対処法があれば教えて下さい。

大きく3つお伝えしておきます。

相手の挑発に乗らない

まず一つ目は、相手の挑発に乗らないことです。

こちらに聞こえるようにわざと大声で悪口を言ってきたり、平気で嘘をついてきたり、約束事を破ったり、常に話の揚げ足を取ってきたり、話をすり替え歪めたり、何かにつけて注意や叱責をしてきたり…。

これらは全て『被害者の反応を確認するための罠』でしかありません。愛情を確認したり、支配下にあることを確かめる行為である場合もあります。

「これは私の問題ではなく、相手の問題だ。言いたいことは言わせておこう」と冷静に本質を見るようにし、何を言われようと加害者の言葉に関心を寄せないことが賢明です。

ただし、こちらの態度が加害者をいたずらに刺激する(バカにする)ようなものにならないようにだけ気をつけておきましょう。あくまでも「いつも通りに」を心がけるのです。間違っても相手を変えようなどと考えてはいけません。

自分自身の心の平安を優先する

二つ目は、自分自身の心の平安を優先することです。

相手の意見には一切反論せず柳のように受け流すことを心がけ、加害者とは「真っ向勝負しない」ことを鉄則に『心の距離をとる』ようにしましょう。

まず、相手を「思春期の子供と割り切る」ことから始めてみて下さい。

モラハラ行為が始まっても、癇癪(かんしゃく)を起こした子供くらいに考えて『おさまるのを待つ』のです。

但し、ここでも相手に受け流していることを悟られてはいけません。露骨に無関心な態度を示したり、気の抜けた返事をしたりするような大根役者を演じてはいけません。あくまでもこちらは演技派の役者。状況にマッチした表情をつくり、相手の意見を尊重する態度を示しながら聞き入れるふりをしてみて下さい。「ふりをする、演じる」ということが、私の言う『受け流す』ということです。

自分の主張が受け入れられたと感じた相手は「それ以上ちからずくで自分の主張を押し通そうという気持ちが小さくなる」もの。それで相手との無駄な衝突を避けられれば、こちらがいたずらに心を乱されずに済みます。

話し合いが成立しないなら、、

最後の三つ目は、話し合いが成立しないと確信したら別れることに全力を注ぐことです。

基本的にモラハラ加害者との会話は成立しません。

「お互いの考えや価値観が違う」という次元ではなく、『一切の発言すら許されない異質なやりとり』になるはずです。

こちらが細心の注意を払って慎重に言葉を選んでも、こちらの言葉はすべて「悪意に満ちた非礼な発言」「変人の戯言」として受け取られ、相手の都合の良いように話を歪曲されてすり替えられる。

些細な言い回し一つで執拗に責め立てられ、「お前の言うことは何一つ正しくない、私の言うことが全て正しい」という主張を断固として崩さない。

こちらの意見が正論であればあるほど、相手は全力で拒絶を示し、通常の大人が口にするはずのない醜い暴言をこちらの戦意が完全に喪失するまで何時間でも吐き出し続ける。

おおかた、それが加害者の常套手段でしょう。

特に女性にとっては、「まともに話が出来ない」という状況がどれほど苦痛でストレスになることか、女性の脳の仕組みを理解している私にはよくわかります。だからこそ、藁にもすがる思いで「まともに話し合いが出来れば…」という期待を持ち、希望を捨てきれないでいる女性が多いのでしょう。

ちゃんと話し合おうと努力することは大事なことです。しかし、それがエネルギーの無駄使いであることを確信したら、話し合うことを諦めて「早々に夫婦・カップルを解消する」ことに全力を注いで下さい。執着せず、新しい恋をしましょう。

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