構えないで!「聞く(聴く)」は、『訊く』でもある。
くどいようですが、コミュニケーション力を高めたいなら、なにも話し上手になる必要はありません。眉間にシワを寄せながら必死に話題を探して、無理に何かを話そうとするから辛いのです。
相手の話に適切な相づちを打ちながら「真剣に、時々は笑顔で」耳を傾けるだけで、人とのコミュニケーションはうまくいくようになるもの。何を話すかではなく、いかに聞くかに徹すればいいので、話すのが苦手でも人と話す辛さは激減するはずです。
ただし、「聞く」にもいろいろあって、無言でただ耳を傾けていればいいというものでもありません。適切なタイミングで、こちらから「訊く」ことも大事です。
時々こちらから訊くことで、相手に「あなたの話をちゃんと聞いています」と伝わります。ただし、肯定的な訊き方であることが大事。相手の話の内容に矛盾点を感じても、唐突に「今のお話の中で腑に落ちない点がいくつかあるのですが?」と訊くのはうまくありません。まずは肯定から入り、その後に温かみのある言葉で訊くのが”思いやり”というものです。
温かみのある言葉を使うことで、自分自身の心も穏やかになっていくもの。特にイライラしている時に、意識的に人に温かみのある言葉を使ってみると効果が実感出来ますよ。自分の言葉遣いを優しくするだけで、いい気持ちのリセットになるものです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
人に愛される為のコミュニケーションは、「聞く(聴く)」ことです。
時々は「訊く」ことも必要になりますが、その時は「温かみのある優しい言葉遣いをする」ように心がけましょう。言葉に温かみを持たせる時は、声のトーンや表情などに優しさを込めることです。
聞く(聴く)時も、訊く時も、やはり「笑顔」が不可欠。優しい気持ちがあれば、人とのコミュニケーションは心の通った良好なものになるはずですよ。