人生は「築く」ものではありません。
『気づく』ものなのです。
こんにちは、BPLaboです。
日常の小さな感動に気づく人間に
人生を築こうと躍起になり過ぎると、前や上ばかり見てしまいます。
すると、基盤(足元)がグラついていても気づくことが出来ません。時々は下もちゃんと確認しないと崩れてしまいます。
大切なのは基盤を固めて上に重ねていくこと。常に基盤の部分に心を配りながら人生を進めていくことなのです。
「基盤の部分に心を配る」というのは、『日常の小さな感動に気づく』という事でもあります。
日常の小さな感動に気づくようになると、人生の基盤はブレにくくなります。望まない出来事が起きても、その中の良い点に気づくことができ、全てを悲観せずに過ごせるからです。
今回は、私とご一緒に『日常の小さな感動に気づく力』を育んでいきましょう!
1.「忘れない」と誓った日
私は毎日、保育園へ娘を迎えに行きます。
共働きであり、妻の帰宅は夜遅いため、娘が0歳11か月の時に保育園へ通わせてからずっとお迎え係は私です。
娘を迎えに部屋へ入ると、「ほらっ、パパ来たよ~~。あはは、うれしいね~」と保育士さんに言われながら、娘は手を振りながら私に近づいてきます。
ほぼ毎日、同じようなパターンです。
そう。あの日を除いては…
髪の毛が耳にかかってきたり、前髪が目に入りそうになるとバッサリとカットして3ヵ月はそのまま、というのが私のスタイル。この日も同様の理由で仕事終わりに髪の毛をバッサリ。
10センチ以上あったであろう髪の毛を3センチくらいにまで一気にカットし、サイドや襟足は刈り上げました。自分でもいつも驚くのですが、まるで別人のようになります。
短いスパンでカットをする人とは違い、印象がガラッと変わってしまうのです。
そして、娘を迎えに保育園へ。
「パパのことわかるかな…」
一抹の不安はありましたが、生まれてから毎日一緒にお風呂へ入り、毎晩ご飯を共にしてきたわけですから、「きっと大丈夫!」と期待を胸に娘の待つ部屋へ入りました。
すると、「パパ来たよ~!」
保育士さんは真っ先に私が私であることに気づいてくれました。
「よし、これならいける!」と私は思いました。
続けて、保育士さんは娘に語りかけます。
「パパ、髪の毛いっぱい切ったね~。んっ?パパだよ~。あれっ??」
そうです。娘は私を見て立ちすくんでいました…。
保育士さんが娘を抱きかかえて私のところへ。そして、私が娘を抱きかかえようとすると、全力でイヤイヤの大抵抗。
「そんな、うそでしょ?」
私は娘に完全にフラれてしまったのです。
「パパですよ~」
この言葉を私は何回繰り返したことでしょう。
それでも、まったく振り向いてくれません。
あげくの果てに、私が抱きかかえようとすると泣きだす始末。
「だからパパだって!」
そう言って近づくと、ズリ…ズリズリ…と後ずさりするのです。
保育士さんが私を一瞬でわかってくれたことが嬉しくて天に上り、娘に後ずさりされて一気に地に落ちました。
娘の反応はすぐには変わりそうもなかったので、強制連行するしかありません。
自宅へ戻って、いつも一緒になって遊ぶおもちゃを使ったり、いつもの肩車をしたり、私なりにアプローチ。
そして、ようやく「パッ、パ~!」と笑顔で呼んでくれたのです。
このときの娘の笑顔を私は忘れることができません。
日常の小さな感動に気づこう!
誰だってそう、忘れられると悲しい。だから、覚えてることって相手をハッピーにする!大事な人の話、しっかり覚えていてあげて下さいね。