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相談:定期的に大きな夫婦喧嘩をしてしまう。旦那の言動はモラハラなのか?自分の性格の問題もあるのか?何が原因でこうなってしまうのか解決したい。
相談者:かなさん
これはモラハラですか?
それとも私の性格の問題ですか?
私の性格は、自信がなく、職場では人の意見に従うタイプです。反論などできません。
でも八方美人なところがあり、家では、夫に対してイライラが募ると、我慢できず文句を言ってしまいます。
私の文句に対し、夫はまず無視をします。
その態度に腹が立ち、さらに問い詰めると『夫が怒る→言い合いになる→夫が出て行く→無視をされる』というパターンで、3ヶ月に1度くらいのペースで喧嘩をしてしまいます。
子供のいる前でも、我慢できずに喧嘩になってしまうので、どうにかしたいです。
夫は極度の面倒くさがりで、些細なお願い事でも、すごく嫌な顔をしたり、返事をしなかったりします。
人に指図されることを極端に嫌っていて、そのような場面では、突然スイッチが入ったように表情が変わります。
私がお願い事をしなければ、こんな風にならないかもしれませんが、私も3人育児でいっぱいいっぱいで、助けて欲しくなってしまいます。
普段なら、少々嫌な態度をされても我慢していますが、イライラが募ると、どうしても我慢できずに、つい余計な一言を言ってしまいます。そうなると、もうだめです。夫のスイッチが入ってしまいます。子供のいる前では喧嘩したくありません。
私も毎日の夫からの、不機嫌な態度をとられたり無視されたりするからか、育児疲れからなのか、最近ますます自信がなくなり、疲れてきました。どうにかしたいです。
だから、何が原因でこうなってしまうのか、解決したいです。教えてください。よろしくお願いします。
(***ご相談内容は一部編集しております***)
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。かなさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
夫の言動はモラハラなのか?
まず、モラハラの有無について私の見解をお伝え致します。
ご相談内容の情報だけでは旦那さんの言動がモラハラであるかどうかを判断することはできません。
ハラスメントがある夫婦の構図というよりは、一般的な夫婦喧嘩の要素のほうが多く見受けられるためです。
(※何卒ご理解ご容赦下さい)
自己防衛の可能性
- 八方美人なところがあり、職場では自分の本心を言えず、相手に合わせてしまう
- 一方、家では、旦那さんに対してイライラが募ると我慢できずに文句を言ってしまう
かなさんに見受けられる相反する二つの特徴から「外面がいい」「他人の目を気にしやすい」と見ることもできますが、一方で“置き換え”という自己防衛機制が働いている可能性も否定できません。
【自己防衛機制】
受け入れがたい状況などによって生じる不安を軽減させようとする心的な働き。自分の心を守ろうと防衛機能が働く。
参考:脳科学辞典
【置き換え】
ある対象に向けられていた感情や欲求(抑圧された気持ち)を他の対象に向けて発散したり満たそうとしたりすること。(=代償行為)
参考:Weblio
“置き換え”は、平たく言うと『八つ当たり』とも言えます。
職場の人には向けられないストレスや育児・家事のフラストレーションを旦那さんに八つ当たりすることで発散している可能性もあるのです。(※ご相談内容からの憶測の域を出ませんが)
自分のルールが厳しすぎないか確認する
もし仮にかなさんの性格が夫婦喧嘩の要因になっているのだとしたら、それは「こうあるべき」「ねばならない」というかなさんのルールが厳しすぎる場合です。
自分のルールが厳しすぎる場合は、少し緩めるだけでもだいぶラクになるものですよ。
下記の例を参考に自分のルールが厳しすぎないかチェックしてみて下さい。
- 職場では反論などせずに扱いやすい人間であるべきだ
- 自宅はいつもきれいに整理整頓された環境でなければならない
- 子供に不自由のない生活をさせるのが母親の務めだ
- 一家の大黒柱は頼りがいのある人間でなければならない
- 同じ屋根の下で暮らす夫婦である以上、家庭のルールは厳守するべきだ
自分が何に反応しているのか突き止める
次に、『旦那さんのどのような言葉・態度・行動にイライラするのか?』
下記の例を参考に改めて考えてみて下さい。
- 面倒くさがりな性格
- 何かを頼むと露骨に嫌そうにする
- 返事をしない、無視する
- 家事や育児を手伝ってくれない
- 会話が少ない
- どこにも連れて行ってくれない
- 自分の趣味にしか興味がない
自分が旦那さんのどんな言動に反応しているのかを突き止めたら、それらの言動を自分が“条件付きで許容できるか”検討してみましょう。
条件付きで許容範囲を決める
これまでの考えをたうえで、旦那さんに対して「ここまでなら許せる」という許容範囲を決めてみて下さい。
例えば、
よろしければ、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
「旦那が非常に怒りやすく怒鳴り散らす」対処法はDESC法?頼み方を工夫する
それと、旦那さんは指図されることを極端に嫌うようですので、お願いする時は可能な限り指図のニュアンスを与えないよう頼み方を工夫してみましょう。
指図したつもりはこれっぽっちもなくても、こちらの意図とは違って「指図された、命令された」と受け取られてしまうことはよくあります。
旦那さんも自分自身も尊重することを忘れず、お互いに気分が良くなるような言葉を慎重に選ぶよう心がけてみて下さい。
下記の例(3つのステップ)を参考にして、事前に旦那さんの了承を得ておくといいですよ。
【ステップ-1】状況を伝える
【ステップ-2】気持ちを伝える
【ステップ-3】提案する
夫婦でいるメリットを再認識する
今度は、旦那さんから享受しているメリット、あるいは夫婦でいるメリットについても考えてみましょう。
極度の面倒くさがりという旦那さんからでも何かしらメリットを受けているはずですよ。
- 家事の手を抜いても特に何も言われない
- 細かいことを指示されたり注意されることもない
- 無駄な支出が少ない
- 収入源が複数ある(自分が仕事を辞めても収入がある)
- 生活費がもらえる
- 配偶者控除を受けることができる
- 扶養に入れる
- 自分に何かあった時に子供を守ってもらえる など。
人間は欠陥だらけ
旦那さんに対して、そして何より自分自身に対して、かなさんの要求するハードルがちょっとだけ高いという可能性もゼロではありません。
本回答を参考にかなさんご自身のルールなどを改めて整理して頂き、もしかなさんの要求が旦那さんのキャパを超えている可能性がある場合は、この機会に人間は欠陥だらけであるという真実を再認識し、夫婦のルールを緩和するなど見直してみてはいかがでしょうか。