内向的な人のニーズを叶えるコミュニケーション
内向的な人のニーズを整理すると、
- 一度に一つのことに集中したい
- 一人で集中して物事に取り組みたい
- できる限り目立ちたくない
- のんびりじっくり進めたい
などがあげられます。
つまり、『これらのニーズを奪ってしまう言動を避けること』が内向的な人のニーズを叶えることになるわけです。
分かりやすく、上司と部下のシーンで考えてみましょう。
仮に、あなたは上司で、あなたの部下は内向的だったとします。
そうであれば、あなたが仕事仲間とわいわい楽しく飲んでいるときに、内向的な部下をわざわざ電話で呼び出したりすることは避けるべきでしょう。
また、多くの人や情報が絡み合うバタバタのプロジェクトの中に、内向的な部下を強制的に放り込むのは上司としてうまい人選だとは言えません。
内向的な部下のニーズを叶えてあげさえすれば、内向的な部下のパフォーマンスは高まるわけですから、
上司が内向的な部下を伸ばす対応としては、
- 「二人で飲まない?(今後について話そう)」
- 「どうすればこの問題が解決できるか、徹底的にてくれる?」
など、「少人数」「一つのことに集中」といった提案や指示をすることが望ましいと言えます。
外向的な人のニーズを叶えるコミュニケーション
外向的な人のニーズを整理すると、
- 多方面の情報が欲しい
- いつでも誰かと一緒に行動したい
- 人の注意を惹きつけて注目されたい
- テキパキ動き、さっさと片づけたい
などがあげられます。
ここでも同じように上司と部下のシーンで考えてみます。
部下が外向的であれば、仕事仲間で飲みに行く場合は必ず声をかけて誘うべきでしょう。
後になって、自分だけが誘われなかったことが分かれば、部下は「私は必要とされていない」などと『人格を否定された』ように感じてしまうかもしれません。
また、外向的な部下には、一人で仕事をさせるよりもチームで協力し合いながら進めてもらう方がパフォーマンスが高まる傾向にあります。
周りの人と活発に意見交換ができるような環境で楽しみながら仕事に取り組ませることができれば、多いに結果を出してくれるでしょう。
上司が外向的な部下を伸ばす対応としては、
- 「皆で飲みに行こう!(結束力を高めよう)」
- 「様々な情報を収集して取り組んで欲しい」
など、「みんなで」「幅広いアイディアで」といった提案や指示をすることが望ましいと言えます。
いかがでしたか?
つまり、
内向的の人は『深さ』を追求できるスペシャリスト。
外向的な人は『広さ』を追求できるジェネラリスト。
ぜひ、相手の強みを活かす働きかけを。