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相談:家族経営の中小企業に勤務して一年。社長や社長の妹に目をつけられ職場にカメラも設置され…
相談者:みさちさん
私は一年前から中小企業に勤めています。
家族経営?みたいな職場で、社長の身内の方が多数働いています。
入社した時は楽しい職場で頑張ろうと思っていましたが、入社して約4ヶ月たったくらいから社長の妹に陰口を言われるようになり、「あの子(私)は社員と喋っていて仕事をしていない」「携帯を触って仕事をしていない」等、社長に報告していたみたいです。
実際、社員さんと話してたのは仕事の話ですし、携帯は電卓が無かったので少し計算に使っただけでした。
それからも私に対する妹さんの監視行為(私が作業している工場に度々訪れて、違うパートさんに耳元でコソコソこちらを見ながら話す)等の事が続きました。
紛らわしい事をした私が悪いのだと思い、社員さんとの仕事の会話も妹さんの目を気にしながらしていました。
ここ最近は、社長が「仕事の流れを把握する!」との事で監視カメラが設置されました。
しかし、全ての工場ではなく、私が作業している工場に2台、私の友達が作業している工場に1台のみです。
工場は他にもあります。
私が作業している工場のカメラは私の後ろにあり、「監視目的では無い!」と社長は言っていますが、私が背中を向けていたら、「アイツは作業をしていない」「何をしているのか分からない」「カメラの方を向いて仕事をしろ!」
作業の準備を社員さんがしてくれていた時も、重たい物だったので待っててと言われて待ってると、「アイツはボーッと突っ立ってる!」「仕事をしろ!」等と部長に電話し、部長が私の上司に報告し、私が上司から指導を受ける事が何ヶ月か続きました。
そんなある日に社長が私の所へ来て、「カメラで見てたけど材料に傷を付けるつもりか!?傷を付けたら弁償してくれ!」と言われ、その日は泣きながら仕事をし、気分が悪くなり早退しました。
体調があまり良くなくて仕事を休む日が続くと、私と友達だけがスケジュールを書けと言われ、何時から何時まで働くのか、いつ用事があって休むのか等を書かされました。
予定を立てても体調が悪くて早退すると、事務員が私の所へ来て、「スケジュールを破っている」と指摘を受けました。
昨日も「カメラで見るとアイツは何をしているか分からない」といった電話が社長からあり、私が1日にどれだけの作業をしたか、等を上司に報告するようにと指示されました。最初はパートさん全員がそうするのだと思っていたのですが、私だけの作業を報告するみたいでした。
その話を聞いてここ最近はカメラばかりを気にして気分も体調も良くなくて、朝が来るのが怖くなりました。
私の被害妄想なんでしょうか?
私が悪いのでしょうか?
乱文で申し訳ございません。
(***ご相談内容は一部編集しております***)
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。
みさちさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
家族経営(創業一族経営)によくある傾向
- 従業員よりも家族(社長や社長の身内)の意見が強く反映されやすい
- 従業員は一族に逆らえない(=反論したくてもできない、しない)
もちろん家族経営がみんなそうかと言われれば決してそんなことはありません。
しかし、ご相談内容にある社長や妹さんたちの言動から推察するに、みさちさんの職場環境は“家族経営の悪い影響が出てしまっている”ように見受けられます。
おそらく、みさちさんも「社員さんと話していたのは仕事の話です!」「携帯は電卓が無かったので少し計算に使っただけです!」とは、言いたくても言えなかったのではないでしょうか。
誤解を解きたい気持ちはあっても、自分が言ったところで信じてもらえない諦めの気持ちもあったことでしょう。
みさちさんとご友人の二人がターゲット?
みさちさんとご友人の二人が主なターゲットとなっているように見受けられますが、そのあたりも解せません。
穿った見方をすれば、実は今、会社が急激な経営悪化などの理由から人員を削減せざるを得ない状況に陥っていて、まず手始めに“ここ最近になって入ってきたお二人を辞めさせようとしている”のではないか。
あくまでも憶測の域は出ませんが、そんな可能性もゼロとは言い切れません。
たとえ理由は違っても、経営側にもし本当にお二人を辞めさせる目的がある場合は、「ちゃんと仕事をしない、すぐに休む、指導して計画書まで提出させたのに守られなかった」などの事実(辞めさせる口実)をなんとしてでも欲しがるでしょう。
友達の意見も聴く
別の工場で作業している友達とは密に連絡を取っていると思いますが、仕事外の時間に、職場以外の落ち着いて話せる場所で、信頼できる第三者と一緒に(3名で)今の状況を共有することをオススメします。
信頼できる第三者がいない場合は、お二人だけでも構いません。まずは、友達がどんなことを感じているのか、何を思っているのか、実際にどんな目にあっているのか等、改めてしっかりと聴いてみて下さい。
そして、みさちさんの状況についても丁寧に説明しましょう。友達もみさちさんと同じような思いをされているのだとしたら、この状況がみさちさんの被害妄想でないこともわかると思いますよ。
実際にカメラを見せてもらう
設置されているカメラ自体、本当に作動しているのか、ダミーなのか。そのあたりも確かめてみる必要があるかもしれません。
「改善するために自分がどんなふうに見えているのか確認させて頂けませんか?」などとお願いして、実際にカメラを見せてもらうのもアリだと私は思います。
社長が指摘する箇所の映像をみさちさんも一緒に確認し、みさちさんが見ても、たしかに社長が誤解するのもわかるというのなら、その時の状況や理由などを伝えた上で素直に謝ることも検討してみてはいかがでしょうか。
今の場所で働き続ける意味
設置したカメラの目的は、仕事の流れを把握することの他にも、防犯用であるとか、安全管理のためであるとか、社長はいくらでも言い逃れができるでしょう。しかし、用途の実態は主に監視になっていますよね。
社長たるものが「商品に傷をつけられやしないか」「従業員はちゃんと仕事しているか」とカメラに張り付いている。これが監視以外の何だというのでしょう。
- 仕事中はカメラばかり気にしてしまう
- 気分も体調もすぐれず、朝が来るのがこわい
このような状態で今の場所で仕事を続けていくことに、みさちさんの幸せはあるのでしょうか。
本回答を参考にもう一度考えてみて下さい。みさちさんが心から納得のいく意思決定ができることを願っています。