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相談:両親から早く結婚するよう迫られ、今は結婚する気はないと何度はっきり伝えても聞き流される。ここまで来ると、私に対する嫌がらせだと思ってしまう。
相談者:Nさん
初めまして、27歳の女性です。
今回相談させて頂きたい事は、両親が私に「早く結婚しろ。」と迫り焦らせてくる事です。
父親の知人に私と同年代の方がいるのですが、その方が結婚された1年ほど前から「彼氏はいないのか。」「良い人がいないなら紹介しようか。」と言ってくるようになりました。
最近までは、私が外出したり友人宅に外泊する事もあり、あまり言われることなくホッとしていました。
しかし、最近になってまた父親から結婚についての話があり、その時に「今は結婚する気はない。」とはっきり伝え、父親も「わかった。」と言った為、納得したように思えましたが、次の瞬間「今じゃなかったらいつ?」「結婚できるようにどこかに加入しようか?」と言い始めました。
そして、つい先日には母親から「こんなパーティーあるらしいよ。はい、これお父さんから。」と婚活パーティーの紙を手渡されました。この間、私と話した時に納得したのは口先だけだったのだと、その紙を手渡された時に確信しました。
その後は母親も一緒になり私に結婚の話をして来るようになり、何度「今は結婚する気はない。」と同じ事を伝えてもまだネチネチ言って来るので、何を伝えても無駄なんだと感じています。
今では、イライラと呆れており精神的にまいっています。この問題は、私に対する嫌がらせだと思っています。
長々となりすみません。ご回答の程、よろしくお願いいたします。
(***ご相談内容は一部編集しております***)
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。Nさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
家にいるとご両親から早く結婚するよう迫られ、今は結婚する気はないと何度はっきり伝えてもご両親のNさんに対する対応が変わらないため、何を言っても無駄なんだと感じているのですね。
怒りを通り越し呆れており精神的にまいっているご様子ですので、この機会に改めて現状を整理し対策をご一緒に考えていきましょう。
今回の事態を招いている要因
父親の周り(知人)でNさんと同年代の人が結婚されたこと、Nさんの年齢が27歳という一般的には結婚適齢期に入っていること、あるいは、ご両親の結婚観(例えば、ご両親の結婚も30歳より前だった等)も今回の事態を招いている要因の一つかもしれません。
そして何より“親として娘を想う『親心』の表れ”という面もあるのでしょう。それは決して悪い意味ではなく、いつまでも子供の心配をするのが親というもの。自分がこの世を去った後に子供はどうなるのか、そんな心配を常にどこかでしているものなのです。
もちろん真意のほどはわかりませんが、不確実性の高い現代社会を幸せに生き抜いていくためにも、愛する娘の隣に信頼できるパートナーにいてもらいたいという親心は大なり小なりあるのではないでしょうか。
あるいは、何度断っても食い下がってくる父親の執拗さの中には、良くも悪くも本人にしかわからない何か信念のようなものがあるのかもしれません。
いずれにしても、結婚適齢期である今の時期は、“親から結婚についてやんや言われるのは仕方のないことである”と心得ましょう。そう考えるだけでも少しは気持ちがラクになるのではないでしょうか。
ある時を境にピタッと言われなくなることが多い
Nさんと同じような時期を乗り越えてきた女性を私はたくさん知っていますが、そのほとんどが「ある時(年齢)を境にピタッと言われなくなった」と言います。何度言っても聞かないため「自分の人生は自己責任、もう知らん勝手にしろ!」と、そのうち親のほうが諦める、おおむねそんなところです。
ネチネチ言われている今は「いい加減もうやめて欲しい」「本当にピタッと止まるの?」と思うかもしれません。しかし、数年も経てば今が懐かしくも思えるでしょう。
(「何も言われなくなるのもそれはそれでさみしい」と言う女性も結構いましたよ。また、その後は結婚のタイミングを逃してしまい、うるさく言われていたあの頃に真剣に自分の将来と向き合っておけば良かったと後悔されていた方も少なからず存在するのも事実です。)
現状を改善する対策は
ご両親の結婚についての話を「嫌がらせ」とだけ捉えてしまうとNさんの精神衛生上良くありません。確かに今は嫌がらせにしか思えないかもしれません。それでも、一方では親心を汲み取ってあげる努力も必要なのでしょう。
まずは、ご両親に「いろいろ考えてくれてありがとう」という感謝を伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。
イライラが先行している今はそんな気持ちになれないかもしれません。親に感謝しようとすると「早く孫の顔が見たいと親本位の要求を押し付けてくる感じがして本当にイヤ。どうせ世間体を気にしているだけなのだろう。いつまでも子供をコントロールできると思っているのだろう。親は自分勝手だ…私の気持ちなんて全然考えてくれない」返ってそんな気持ちが強くなってしまうこともあるでしょう。
いずれにしても、今はまだ気持ちが整理できないかもしれません。しかし、それもおそらく『今は』です。数年もあれば時が解決してくれるとは思いますが、「そんなに待てない、現状から一刻も早く脱出したい」というなら、本回答を読んで深呼吸をゆっくり3回繰り返し、改めてどう対応することがご両親を納得させることにつながるのかを考えてみて下さい。
娘に感謝されて喜ばない親はいません。ご両親の心が開き聞く耳を持ってもらってからNさんの意志をはっきり伝えてみてはいかがでしょうか。
「いろいろ考えてくれてありがとう。ただ今は自分が結婚より大切に思えることのほうに時間を使いたいからごめんね。自分で結婚したいと思う時が来たらちゃんと行動するから安心して下さい」という主旨の内容を伝え、ご両親に安心を与えながら自分の意見を主張してみましょう。
ただし、これでもう言われなくなると過度な期待はしないこと。一方で「ここまでちゃんと伝えてもあと数年は懲りずに言い続けてくるのだろう」という覚悟も持っておきましょう。やんや言われる期間が5年から3年に縮まれば御の字。そんなゲーム感覚でトライしてみて下さい。